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月と私とゆれるカーテン

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月が満ち欠けするように、ゆらいで詩と自然と生きる日々を綴ります。
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2023年12月の記事一覧

【エッセイ】なぜ詩を書くんですか? ゆらぎ、波立ち、凪を知る―2023年のしめくくりとして―

【エッセイ】なぜ詩を書くんですか? ゆらぎ、波立ち、凪を知る―2023年のしめくくりとして―

こんにちは。長尾早苗です。

この記事を書くまでにかなり迷っていたのですが、今年一番聞かれた質問だったと思うので書いていこうと思います。

なぜ詩を書こうと思ったんですか?この質問は今年、いろんな方から聞かれました。

そして、今ならはっきりと言えます。

書かないという選択肢がわたしにはなかったからです。

12歳の時、そくわんにかかって、その前にも小児ぜんそくがあってアレルギーがあって、

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【今年のお仕事振り返り】今年も長尾早苗をありがとうございました!

【今年のお仕事振り返り】今年も長尾早苗をありがとうございました!

こんにちは。長尾早苗です。

詩誌の業務が大晦日の深夜までなので、ちょっと今年の自分の仕事の振り返りを書いていきます。

2023年2月

Web shop を開設しました!
途中からカスタムクレヨンクリエイターの米ちゃんさんにご依頼して、
ロゴを作ってもらいました!

2023年4月

詩誌La Vague準備号を創刊しました。
わたしは「ここではいつだって午後だ」を寄稿し、校正とWeb業務に携

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【詩人のオンの日】さみしい人はそんなにさみしくない

【詩人のオンの日】さみしい人はそんなにさみしくない

こんにちは。長尾早苗です。

クリスマスイヴですね!

どう過ごされる方も自由ですが

わたしは今日もオンの日です(笑)

先日まで書店を青葉台のコミュニティ・コワーキングスペースで開いていました。

そんな中で「さみしさ」について考えてみたので書いてみようと思います。

さみしさと孤独から生まれるもの

詩人は「大丈夫?」と聞かれてなんぼの世界です。

そういうと言いすぎかもしれませんが……

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【詩人の書店めぐり】七月堂さん、機械書房さん、twililightさん―あたたかな時間―

【詩人の書店めぐり】七月堂さん、機械書房さん、twililightさん―あたたかな時間―

こんにちは。長尾早苗です。

今日は筋疲労だったため、少しお休みの時間をいただいておりました。

今まで、なかなかまとまったものを書く時間が取れませんでした。

でも、「書く」ことをためらっているのは詩人として、

わたしとしてどうかなと思うので、

先週末のことをパンがうまく焼けるまでアウトプットしていきます。

最後にお知らせがあります!

ぜひ読者のみなさまも年末の忙しい中ですが、息抜きに読

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【わたしが詩人であるために】共振するちから、共鳴するちから―先生たちが教えてくれたこと―

【わたしが詩人であるために】共振するちから、共鳴するちから―先生たちが教えてくれたこと―

こんにちは。長尾早苗です。

以前兄のことを書いたnote、たくさんの方に読んでいただきありがとうございました。

そのこととも関連して、わたしが詩人であるために、中学から高校、大学にかけて先生たちが教えてくれたことを書いていこうと思います。

兄のこと、母のこと、よき理解者だった父。

兄は先日多くの方に読んでいただいたnoteを書く前から

心配していましたが、

本日母と直接会う機会があり、

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【詩人としての覚悟】家族というものの移り変わり

【詩人としての覚悟】家族というものの移り変わり

こんにちは。長尾早苗です。

にちようびですね!
わたしの今の家族とはどちらも仕事をしていても
家にはいるようにしています。

今回はわたしの実家の家族の転調についてお話しさせてください。

障害を持つ家族がいるということ

もちろんご自身に障害があったり、

ヘルプマークをつけていないといけない。

そんな方もいらっしゃるかと思います。

わたしたち夫婦にはどちらにも

障害を持つ家族がおり

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【詩人の休日】生きてみることが答えになるような問い(木下龍也『オールアラウンドユー』ナナロク社の短歌の一部より)

【詩人の休日】生きてみることが答えになるような問い(木下龍也『オールアラウンドユー』ナナロク社の短歌の一部より)

こんにちは。長尾早苗です。

今日は休日を取っております~

ただ、「書くこと」「読まれること」について思うところがあったので

自分自身に対しても書いていきますね。

何を書いてもいいということは「自由」じゃない

最初に書いておくけれど、

自由に何をしてもいいよって言われている時

そこには頭と体全部を使って

考えなくちゃいけないことがあります。

なぜかというと自分の文章には「読者」がい

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【詩人の料理・読書日記】日々のパン作り

【詩人の料理・読書日記】日々のパン作り

こんにちは。長尾早苗です。

毎日ヨガを4パターンしているのだけど

全て終わってかなりリラックスしています。

今日はわたしの読書日記と料理日記、ごちゃまぜ。

からだの上手い使い方冬はどうしても筋肉が固くなり、こわばります。

変に思われるかもしれないけれど、

大事な企画があるときや

大事な作業があるときは

朝ヨガが終わった後

ヨガストレッチをしてから出勤し

作業場所でヨガマットを借

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【詩人の料理日記】今年もう会わない人の話と、不安を乗り越えた話

【詩人の料理日記】今年もう会わない人の話と、不安を乗り越えた話

こんにちは。長尾早苗です。

30代って楽しいなと思うことが増えました。

今回はそのことについてと、簡単な日記を書いていこうと思います。

奥さんやって、詩人やって大変じゃない?年齢を重ねていくにつれ、大切にしているものが変わってきます。

特にわたしは著書の『フレア』の中で、いろいろな30代の女性を書いてきました。

それがぴたりとあてはまっているのかとても迷いましたが、

結果として手に取っ

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【詩人の料理日記】大盛りチャウダーとハーブティー

【詩人の料理日記】大盛りチャウダーとハーブティー

こんにちは。長尾早苗です。

冬の寒い朝はどうしても苦手で……

朝書く文章は結構孤独だったり、します。

冬だけ夜型になれればいいのにな。

ふらっと作り置き

今日は朝に実家の父が来てくれて、

週末菜園の野菜をたんまり持ってきました。

図書館に行くついでにスーパーに寄ったので

こんな日は鍋だ!

と思い、

野菜とお肉どちらもとれるようなレシピで

フライパン鍋を作りました。

お腹をあ

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【詩人の料理日記】日々のパンについて―深夜のパン作り―

【詩人の料理日記】日々のパンについて―深夜のパン作り―

こんにちは。長尾早苗です。

パンを作れるようになりました!

今日はそのことについて書いていこうと思います。

パン作りのトラウマ

小さなころ、母に連れられてパン教室に行きました。

そこでは粉まみれになりながら泣きじゃくるわたし。

もう二度とパンなんて作らない

と母にもわたしにも約束しました。

どうしても超えられなかった母

母は娘であるわたしが言ってはなんだけど、

すごい人だと思い

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【詩人の料理日記】「変わりたい」と本気で願えば―王様のランチのこと―

【詩人の料理日記】「変わりたい」と本気で願えば―王様のランチのこと―

こんにちは。長尾早苗です。

朝はぐちゃぐちゃした気持ちをそのままぐちゃぐちゃ書いていて

自分でも心配になりました。

今年の年末までのことと、料理日記、書いていきます。

一日オフの定義

一日予定がない日は、寝ていました。

ふつうそうだよ! という声もちらほら聞こえてきそうだけど、

年末までは文学フリマやなんやかんやの休日のイベントで

つめつめになっている日々が続きました。

わたしは

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【詩人の料理日記】サバの生姜煮込みを作りながら―朝を待つ―

【詩人の料理日記】サバの生姜煮込みを作りながら―朝を待つ―

こんにちは。長尾早苗です。

最近感覚が開いている気がする。

それは気分のムラとか、そういうことではなくて。

なんなんだろう。この冬の朝の孤独な静かな時間。

今は夫婦ともども慌ただしくて、夫が眠る時間も遅くなっています。

なんとかサポートしようにも、

わたしは彼の胃袋をあたためてあげることしかできないなー

と思ったり。

洗濯物も風呂掃除も任せている自分が、

作業場所や友人との散策で

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