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【詩人の料理日記】サバの生姜煮込みを作りながら―朝を待つ―

こんにちは。長尾早苗です。

最近感覚が開いている気がする。

それは気分のムラとか、そういうことではなくて。

なんなんだろう。この冬の朝の孤独な静かな時間。

今は夫婦ともども慌ただしくて、夫が眠る時間も遅くなっています。

なんとかサポートしようにも、

わたしは彼の胃袋をあたためてあげることしかできないなー

と思ったり。

洗濯物も風呂掃除も任せている自分が、

作業場所や友人との散策でほとんど家にいないのを

わたし自身がさみしがっていたら

なんだか仕事を休み休みやらなくちゃいけない体調の変化があって

それになお

詩集のラッシュで読みたい詩集は数多く出て

それは作者さんと編集者さんの意気込みだと思うのだけど

なんだかいろいろ。

時折何かの拍子に

SNSのフォロワーが減ったくらいで落ち込んだり

わたし以上に頑張っている人がたくさんいるんだから

とか

わたしがまぶしく見えてしまうと言われた人に

なかなかポジティブなことばを選ぶのが難しかったり。

本当は自分も一緒に暮らす人も抱きしめてあげたくて

かけがえのないものをたぶんわたしは

全部持っているんだと思う。

それなのになぜ、

それ以上のものを求めてしまうんだろう

と思ってしまいます。

太陽がない朝はやっぱり苦手。

三枚おろしにしたり骨抜きをする必要がない鯖缶と

生姜の煮込みを作りながら

なんだかいろいろしんみりしてしまいました。

人にはいろんな事情があって

もちろんライフスタイルも創作も活動も違って

それでもよいのだけど

12月、詩誌の業務の指揮をとります。

家庭の事情とか

仕事の事情とか

仕方ない、し我慢しなければいけないこともある。

でも、それは仕事と割り切るし

人とのほどよい距離の取り方や

ほどよい距離の測り方を

学んでいかなきゃな

と思う冬の朝なのです。

今日から師走だね。

焦らないようにしていこうね。

青ネギをプラスするとさらに見栄えよし。

青葉台近辺に配られるスプラス青葉台のフリーペーパーに
400字くらいのエッセイを寄稿しました。

さなえさんは歩く詩人 ホットワインのなつかしさ、ふたりぼっちについて
――知らない街の冬至――

という文章です。
わたしの似顔絵もスタッフまるちゃんがかわいく描いてくれました。
みなさんホットワインでも飲みながら
あったまりましょうね。


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