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#日常

日常のふとした瞬間に溢れ出る虚無感は どうしたら埋められるのだろう

日常のふとした瞬間に溢れ出る虚無感は どうしたら埋められるのだろう

小さな幸せに気づけない。

誰とも約束が出来ないというのは人生を放棄しているようだ。
わたしは刺し殺したいほど好きな相手もいないし、刺し殺されるほど人と関わりを持っていない。電話をするほどの相手もいないし、煙草を一緒に吸ってくれる相手もいない。ほとんどの時間わたしはひとりで過ごしている。仕事をしている時は引っ切り無しに人と会話をしているが、どこか壁に向かって話をしているみたいだ。別になんの感情の跳

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一瞬の幸せと不幸が人生全体を左右しないように

一瞬の幸せと不幸が人生全体を左右しないように

関係を切られて涙を流したり、わたしにはなんでこんなにも誘ってくれる友達がいないんだろうってもやもや悩んだりしてしまう日があったんだけどそんなこと忘れてしまうくらいには沢山の人からお誘いのLINEがきてかなり心が穏やかになった。人間ってほんと単純だなあって思う。

でもそうやってたった一つの嫌なことがあっただけで人生に絶望したり、もう全部何もかもどうでもいいって投げ出すのやめたい。もう26だし。ちゃ

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感情の中を泳いでゆく

感情の中を泳いでゆく

感情って不思議ですね。

いつもと変わらぬ同じ空を眺めながら、

昨日はあれだけ感傷的になっていたのに、
今日は、一変して穏やかな気持ちなんですね。




目の前で満ち引きする波のように。

また青空を流れてゆく雲のように。


人の感情も、その時々で変化をし移りゆくもの。

そう、あらためて感じます。



明日、自分が何をどう考えているかなんてわかりませんし、
来年の自分がどう思いながら海を

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セクハラを会社で報告したら、つながった勇気のこと

セクハラを会社で報告したら、つながった勇気のこと

「言わなければよかった」

"大丈夫"の境目がわからない。

つらく、苦しいことを体と心の中で馴染ませ、ごまかしている。いつまで経っても報連相がうまくできないわたしは、涙と手を繋ぎながら話している。誰かに寄り掛かってばかりだから、自分を"負担"と捉えてしまうのかもしれない。

頼ってもいいのかな。
頼ったら、迷惑なのかな。

聞きたくなかった言葉ほど、ぬるい風にのって律儀に届く。昔勤めていた会社で

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ゲイになったら、職場で自分が消えた

ゲイになったら、職場で自分が消えた

「おはようございます」

聞こえていないのかな。

不安になってもう一度挨拶を試みるが、やはり、届いていなそうである。というよりも、体を動かしても視界に入れてもらえていない、そんな気がする。

わたしは昔から声が小さい。

ガラス細工か、絹糸のようなものと自分に対しては言えない。ただ、「そうだったらいいのにな」と妄想をしたことは何度もある。天然を願い、涙が落ちたその場から、生まれ変わりたいと想う。

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失うものが何もない人なんて、いないでしょう?

「気楽でいいよな、お前は」

丸裸で、なにも武器は持っていない。丁寧に言葉を使おうと必死になって、それはもはや、「滑稽」になる。雑草が目に入れば、人は毟る。本当は「花」になって摘まれたかった。大切な花瓶の中で束になり、瑞々しく生きていたかった。

「もう失うものはなにもない」

そう思って踏み出したあの日、もしかすると足裏には悲鳴を上げていた虫たちがいたかもしれない。命は"消える"というよりは、薄

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下書きばかりの人生も悪くない

下書きばかりの人生も悪くない

noteの下書きを確認したら45個ほどあった。

完成しているものもあったし、途中まで書いてあるのもある。中にはタイトルだけものもある。

以前はエディタで下書きすることが多かったが、最近はnoteに直接書くスタイルに変更した。noteでどう表示されるのかを見ながら書きたいからである。

書きたいと思ったことはまずタイトルだけ書いて下書き保存する。すぐに続きを書くこともあるが、書けないこともある。

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写真家の恋人が、わたしのことを撮らない理由

ひどい顔をしていた。

鏡の前に立つ必要なんてない。今まで生きてきた中で何度も理解していたから。比べるものではないのかもしれない。花瓶に入った水を交換する時に、わたしは花の表情を見なくなっていた。皿に柄は、少しでいい。乗った心と向かい合えるよう、影になっている。窓枠を抱えてそのまま、わたしは昇るようにして、屋上から——

簡単なことだった。

「撮らないでください」とわたしが強く言っていたから。瑠

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SNSで、あなたにとって大切な人格を。

鏡の前にいる自分と、目を逸らした。

「こんなの、わたしじゃないのに。」

顔を洗い、肌を剃っている。
わたしにとって、途轍もなく苦しい時間。
これがなくなっても他にもあるし、きりがない。ずっと、ずっとわたしがなりたかったわたしは違うのに。だからこのSNSを使って、海に潜った。肯定されるまで息を止めた。誰かが振り向いてくれるまで、叫び続けた。

「終わりましたよ。」

何度も、わたしが呼ばれたかっ

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"わたしたち"は時々、鬱だった過去の自分を忘れてしまうのです

"わたしたち"は時々、鬱だった過去の自分を忘れてしまうのです

落ちていくみたい。

朝、なんとなく自分だけひとり。
疲れが溜まっているわけでもないのに、道路に突然寝っ転がりたくなってしまう。アスファルトが羽毛布団に見えて、そのまま身体を預けそうになった。

小鳥が肩に止まったと錯覚する。
耳につけているイヤホンを外すと、そこは煩い世の中だった。

風化することのない。
ざらざらした手に触られる。
臓器に生えた、処理しきれない毛が邪魔をする。

「綺麗で強い心

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