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🌜随筆です🌛

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自分の日々物思いにふけりながら記した随筆です。 よろしければどうぞ。
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#エッセー

流行よりマイ流行を (随筆52)

流行よりマイ流行を (随筆52)

流行とは面白いものです。誰かが「これがいい」と言い始めたら、みんなが一斉にそれに飛びつきます。洋服でも音楽でも、食べ物でも。流行の中心にいる人々が指を指す方向に、私たちは無意識のうちに従ってしまう。SNSで盛り上がるトレンドは、次の日には街中で見かけることが増えます。それはまるで、見えない手が私たちを操っているかのようです。

でも、ふと立ち止まって考えてみると、この流行という波に乗ることが本当に

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🫂あいさつ (随筆・45)

🫂あいさつ (随筆・45)

朝、爽やかな風が街を通り抜けていきます。人々はそれぞれの日常へと足を進める中で、ふとした瞬間に交わされる「おはよう」という言葉一つで、心が温かくなることがあります。

あいさつは、私たちの生活に根ざしたシンプルなコミュニケーションの形です。それは、ただの日常のルーチンではなく、相手を思いやる気持ちや、その日一日のスタートを切るための小さな儀式のようなもの。朝の挨拶一つで、その日の気分が決まることも

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📜言霊 (随筆・39)

📜言霊 (随筆・39)

言霊(ことだま)とは、言葉に宿る神秘的な力、言葉が現実に影響を及ぼすという日本古来の信仰です。この美しい概念は、私たちが日常で使う言葉の重要性と、それが持つ創造的な力を思い起こさせます。

私たちはよく、「言葉は刃物よりも深い傷を残す」と言います。これは、言葉が持つ力が、時には物理的なもの以上に強い影響を与えることがあるという認識を表しています。言霊の考え方は、このような言葉の力を尊重し、肯定的な

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🦅一石二鳥 (随筆・33)

🦅一石二鳥 (随筆・33)

昔から伝わることわざに「一石二鳥」というものがあります。これは、一つの行動で二つ以上の利益を得ることを表しています。しかし、この言葉には、単に効率の良さを超えた、深い教訓が隠されていると私は思います。

私たちの日常生活の中で、この教訓を実践する機会は意外と多いものです。例えば、通勤や通学の途中で、いつもとは違う道を選んでみること。それは、新しい風景を楽しむことができるだけでなく、新しい出会いや発

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⛱️なんくるないさ (随筆・32)

⛱️なんくるないさ (随筆・32)

沖縄の青い空の下、温かい太陽が優しく照らす中で、私たちは「なんくるないさ」という言葉をよく耳にします。これは、沖縄の人々が長い間大切にしてきた言葉であり、その意味は「なんとかなるさ」という楽観的な世界観を表しています。

この言葉には、沖縄の自然と人々の生活が息づいています。海は広く、空は高い。そんな自然の中で育まれた沖縄の人々は、どんな困難も乗り越える強さと、それを笑顔で受け入れる優しさを持って

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🪷蓮華 (随筆・31)

🪷蓮華 (随筆・31)

蓮華は、古代から美と清浄の象徴とされてきました。その花びらは水面に浮かぶように咲き、その姿はまるで仙人の住む仙境からやってきたかのようです。蓮華は、池や湖の中で静かに咲くことが多く、その美しさは心を癒してくれます。

蓮華は、仏教の教義にも深く結びついています。仏教では、蓮華は「汚れなき心」を象徴しています。蓮華は泥の中から咲く花でありながら、その花びらはいつも清浄で美しい。このように、私たちも日

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👣フットワーク (随筆・27)

👣フットワーク (随筆・27)

フットワークは、私たちの日常生活において重要な役割を果たしています。それは、私たちが目標を達成し、夢を追求するために踏み出す一歩です。フットワークは、私たちが進む方向を決定し、未知の領域に足を踏み入れる勇気を与えてくれます。

フットワークは、スポーツやダンスの世界でよく耳にする言葉ですが、それは私たちの日常生活にも当てはまります。
例えば、新しい仕事に挑戦するとき、新しい趣味を始めるとき、あるい

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💈温故知新 (随筆・25)

💈温故知新 (随筆・25)

温故知新、古きを訪ねて新しきを知る。
この言葉は、私たちが過去を振り返りながらも、新しい知識や経験を積み重ねていく大切さを教えてくれます。

昔の人々は、今の私たちが想像もつかないような生活をしていました。彼らにはインターネットもスマートフォンもありませんでしたが、それでも彼らは自分たちの世界を豊かにし、多くの知恵を蓄えていました。その知恵は、今日の私たちが便利な生活を送るための基礎となっています

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💁‍♀️隣人 (随筆・9)

💁‍♀️隣人 (随筆・9)

私たちの生活には、さまざまな「隣人」が存在します。彼らは、文字通り隣の家に住む人々かもしれませんし、職場で隣のデスクに座る同僚かもしれません。または、通勤電車で毎朝顔を合わせる人々のことを指すかもしれません。
隣人とは、単に空間的な近さにとどまらず、私たちの日常に溶け込んでいる存在です。

例えば、ある老夫婦は、毎朝早くから庭の手入れをしています。彼らの庭は四季折々の花で彩られ、通りを歩く人々の目

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