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お写真を使ってくれたnote

322
みんなのライブラリにupした私の写真を使ってくださったnoteをまとめています。
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#詩

【詩】風薫る

【詩】風薫る

蝶々が薫風のなか
花咲く絨毯の上を
優雅に舞う

あの人が私の姿を
見つけて追いかける

花の匂いが私を抱く

蝶々は私が歩く後ろを追いかける

しゃがんで四つ葉のクローバーを
目を凝らして探す
一つ見つけて私のため
二つ見つけてあなたのため

いつも座る日の当たる
リビングの椅子は
陽の光だけが当たっている

今日はお休み
いなくなったわけではなく
不在にしているだけ

窓を開けて気持ちのいい風

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そつぎょうの自転車かごに花束よ

そつぎょうの自転車かごに花束よ

季語:卒業( 仲春 ) 現代俳句
かご=籠

卒業は、学校の全課程を学び終えること

式のあと、自転車で下校する
卒業生のすがたを見かけることもあります

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【詩】 春の陽

【詩】 春の陽

穏やかな春の陽だまりは
人の愚かさも醜さも
包むでしょうか

見上げれば悲しいほど綺麗な空が
病室の無機質な白とコントラスト

全てのものを受け入れるほど
強くはなれないの

そのままの心よ 身体よ
光に溶けてゆけ

だれかと 比べさえ しなければ

だれかと 比べさえ しなければ

あなたは とても うつくしい
だれかと 比べさえしなければ

あなたは すべてを もっている
だれかと 比べさえしなければ

あなたは あなたで かんぺきだ
だれかと 比べさえしなければ

すぐにわすれてしまうけど
それでいいから そのかわり
ときどき わざわざ おもいだして

あなたはいつも愛されて
あなたの人生に守られている。

〘詩〙ひゃくにじゅうく。

〘詩〙ひゃくにじゅうく。

目の前でやさしく微笑む人が

見えない場所で僕を馬鹿にして笑ってる。

要らない。

そんなの。

しがみつきたくもない。

たとえ誰も居なくても。

そんな関係は罪でしかない。

望んでいるのは

簡単に解けたりしない

かたちだけじゃない“永遠”に最も近いもの。

@ゆんゆん
#詩 #つぶやき #心 #ありがとう   #ゆんゆん  

取り返せない

取り返せない

ことばは探せる
ひとの中に
本の中に

ことばは貝殻や宝石のように光る
一生懸命
それを拾っているうちに
気づく

自分もことばを
ぽろぽろとこぼしていると

自分から出たことばは
拾えないし
取り返せない

特に不意にひとに
与えてしまった傷つくことばは

拾えないし
取り返せない

貝殻だって踏めば
足の裏に傷ができるかもしれない

【詩】記憶

【詩】記憶

手を広げて
漆黒を彷徨う

ここがどこなのか
どこから来たのか
これからどこに行くのか

目を開けても
目を閉じても
何も変わりはしない

人差し指に触れる
冷たい感触

ゆっくりと確かめながら
握る丸い物体

ドアノブだとわかると
回してドアを開ける

光の点滅の中で見える
その先

私は寝ている
何もかも終わったように
寝ている

周りにいる家族たち
孫がおじいちゃんと
声をかけるが
私は返答

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〘詩〙はちじゅうしち。

〘詩〙はちじゅうしち。

激しい痛みがあるうちは
綺麗なものすら見落としてしまう。
簡単に。

何も聞こえないし
何も見えやしない。

誰の言葉も響いたりはしないから
そよ風さえ吹いては来ない。

土砂降りに落雷。
空は重く、迫り来る。

見失ったものは
その後さがせばいい。

決して遅くはない。

“痛い”の先にある、オレンジ。
僕にだけ許された旋律。

@ゆんゆん
#詩 #つぶやき #心 #ありがとう   #ゆんゆん  

【詩】終わりのない

【詩】終わりのない

朝日

星空

孤独

忍耐

強さ

あなたの愛

未完

絶望

堕落

羨望

取るに足らない

温和

正直

静寂

風雅

常に近く

最初

続く

愛情

天国

赦し

普遍

どこまでも

完璧な愛の中

終わりのない

愛の中

Touch my heart

Heal my heart

【一日一詩】 今は白い

【一日一詩】 今は白い

無垢な心もいつしかは
何かの色に染まるもの

それがいつのことか
何によって色づけられるのか
誰も知らないわからない

白いものは白に染まりたいと
願うのは白でないものの勝手

無垢な白はいまだけで
何の色にもなれるのに

別離もまた誰かと別れなければならない

別離もまた誰かと別れなければならない

花には目がある

通過していく列車の跡に咲き誇り

レールの間いっぱいを埋め尽くして

ただ別れだけを眼差している

恋人に送った花束にも

死者の棺に手向けた花々にも

見るための宵が宿り

真夜中への秘められた期待が

朝露に濡れていた花弁を忘れさせる

見えていなかったのは出会いに潜む

あの優しさに似た肌触りだ

失われていくことへの恐怖におののいて

一番最初の残酷さに目を瞑り

優しさ

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飛沫氷

飛沫氷

外気が白く凍てつくと、雫が落ちる様がよく伝わる。
飛沫氷が生を無に返す様を上手く形にしている。
植物は却って温かそうで、私の心に直に響く。
だってほら、矛盾脱衣なんてものもあるくらいだから。
水面の光が奥の水の濃さに吸収されていく。
一番底には得体の知れない、私の何倍も大きい生物でも寝ているのだろうか。そんな事を考えながら湖を後にする。
暖かい部屋に帰ってきた。
ベッドに座って一息つく。
温かい珈

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