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アレコレ楽書きessay

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はてなブログのつぶやきエッセイを転載。イラストエッセイには書かないこぼれ話あれこれ。
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#イタリア語

「誰」がやったか言ったかわからない【主語がなくても成り立つ日本語による共感】

「誰」がやったか言ったかわからない【主語がなくても成り立つ日本語による共感】

イタリア語・英語・日本語で
インスタグラムに詩を書いている。

大きな違いに気がついた。
日本語は主語がなくても
文章が成立する。

「誰が」を明記しなくても
文法的に変じゃない詩や歌詞が
自然に成り立つ。

むしろ「私は…私は…私は…」を
連発すると幼い感じの表現になる。

全く同じ単語の繰り返しを
意識的に避ける書き方は
他の言語でも共通の
「美しい文章」のコツではある。

けれども根本的な違

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やった!できた!【英語・イタリア語の発音練習】

やった!できた!【英語・イタリア語の発音練習】

近頃よく音声入力をする。
キーボードをタップして
入力するよりも
作業が早く終わるから。

日本語の音声入力の場合
文脈から判断して
漢字の自動選出をしてくれる。

使用頻度の低い単語や固有名詞は
正確に自動記述してくれない。
これはあたりまえ。

手書きで漢字を書くときも
迷ったりするし
相手に固有名詞をどう書くか
確認する作業が必要。

やっぱり機械は
人の判断能力を越えられない。

アルファ

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ダンテ「神曲(しんきょく)」

ダンテ「神曲(しんきょく)」

イタリア語では現在
「La Divina Commedia」と
呼ばれている古典作品。
これを読み始めた。

日本ではさっくりと
歴史や文学史で習う程度。
イタリアの学校では
必ず触れる古典中の古典。

三位一体の3にこだわった
詩の形式で綴られたもの。
地獄篇・煉獄篇・天国篇の三部作。

ダンテの大きな功績は
当時の常識を覆した書き方。

それまでは有識者のみが読める
ラテン語で書かれた作品が

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コロナ・イースター・ITA Airways アリタリアからの国営化と航空券

コロナ・イースター・ITA Airways アリタリアからの国営化と航空券

2022年のイースターは
COVIDと一緒に
過ごすのんびり休暇。
4月11日の検査で陽性となり
10日間の自宅待機。

水分と栄養を取りながら
身体を休めるだけで
薬はいっさい服用しない。
生姜紅茶とオレンジが
とても美味しく感じる。

元旦那のお母さんが
イースター名物のチーズトルタと
派手な見かけの
チャラミコラというお菓子を
焼いて家まで届けてくれた。
ほんとうにありがたい。

食欲はすぐ

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ギターとおしゃべり

ギターとおしゃべり

息子が今使っていない
青いギターを借りて弾き始めた。
幼い頃母から教わった
「禁じられた遊び」だけ
かろうじて指が覚えている。
とはいえドレミファソラシドも
思い出せない。

チューニングをして音を出してみる。
つっかえてメロディにならない。
禁じられた遊びを繰り返す。

他の曲を弾きたくなる 。
YouTube で調べて
ハッピーバースデーのコードと
スタンドバイミーの伴奏を
指示通りにやってみ

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はじめてのわくわく体験・音声入力

はじめてのわくわく体験・音声入力

声を使った文章入力を
生まれて初めて試してみた。
楽しいし超簡単!
なぜ今日まで使わなかったのか
不思議なくらいしっくりくる。

検索機能の音声入力は
使ったことがある。
文章を書くために使ってみたら
楽すぎて笑えてきた。

イタリア語や英語も試してみた。
スペルがあやふやな言葉まで
ちゃんと自動入力してくれる。

ありがたすぎて
スマホがかわいい。
よくできる有能アシスタント。

名前もつけてあ

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スターフィッシュがやってきた

スターフィッシュがやってきた

note創作大賞の応募作品が
きっかけになって
高校時代の同級生と
LINEでつながった。

当時は一度も話をしたことが
なかった人だったけれど
話に花が咲きまくって
たくさんおしゃべりをした。

行動的な彼女の物語は
楽しくておもしろくて
抱腹絶倒して涙を流した。

通話後のメッセージ。
「笑いすぎで顔が痛い」
という言葉にまた大笑い。

彼女がこれから作りたいと
思っている場所の名前が
もう決

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知っていることを伝えるコツとテレパシー能力の向上方法

知っていることを伝えるコツとテレパシー能力の向上方法

誰かに何かを伝えるとき
大切なのは相手に届く
ことばを使うこと。

人間・動物・物音・自然環境
いろいろなことを観察して
真似をしながら
コミュニケーション能力を
赤ちゃんは身につける。

何度も繰り返して
遊びながら特定の音を
組み合わせることで
意思疎通をする世界の
ルールを身につけていく。

大人同士の場合は
お互いの背景を知ることが
伝わりやすさを後押しする。

初対面の相手とは
とっかか

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ポンテ・現代版の人柱は立候補者がやる

ポンテ・現代版の人柱は立候補者がやる

イタリアで橋を意味するPonte。
村上春樹さんの小説に
時折キーワードとして登場する。
橋?とひっかかる言葉だった。

「人々はどかどかと僕の上を
 通り過ぎていく」

という感じで使われている。

なるほどね。
そういう感覚っておもしろい。

橋がないと渡れない場所に
丸太や渡し板などを置いて
その上を歩くことで
まったく違う景色が見える
反対側へ渡ることができる。

その年代や地域の社会常識

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飛び級の許可証が解決しないミステリーとして届いた夜

飛び級の許可証が解決しないミステリーとして届いた夜

自分の出生図を使って
少しマニアックな
サビアンシンボルの研究を
していた夜のこと。

いつもと違うサイトで
ホロスコープを出したら
火星の位置が全く違う。

多少の誤差はあたりまえ。
だけどひとつだけ
明らかにおかしい。

他の人のデータで確認。
2つのサイトでの違いはない。
何人も確かめた。
何度も確かめた。

自分の誕生日前後の
データを入れて確認する。
2つのサイトはそれぞれ
キチンと機能

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聞こえなかった十字架

聞こえなかった十字架

数年前にはじめて
聞き取れた音がある。
それは子音の「t」。

YouTubeをみながら気づいた。
あるアメリカ人の女性が
oftenの「t」の音を
とてもわかりやすく発音している。

その人独特の癖なのだと思った。
それまで私の意識には
「t」の音がないオーフンという感じの
発音が刷り込まれていたから。

ところが。
それ以後他の人も「t」の音を添えて
オフトゥンのような発音を
していることに気

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「なにしてるの?」とイタリア語で繰り返す黒猫

「なにしてるの?」とイタリア語で繰り返す黒猫

最近よく子猫の夢をみる。少し前より成長していて、「大きくなったね」と声をかけて近寄ったら「なにしてるの?なにしてるの?」とイタリア語で繰り返す。

よく観察してみたら全身の黒い毛の上で、緑色のうじ虫のようなものがたくさんうごめいている。

子猫達の数は黒猫3匹。白猫1匹。どうやら全ての子猫に緑の虫がうじゃうじゃくっついている。

私と子猫達は2階。1階には私の飼い猫スカイがいる。このままではちびち

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初めてのことをやってみる効果

初めてのことをやってみる効果

わちゃわちゃと動いて周りの状態を引っ掻き回すような迷惑行為でなければ、触手の反応することはとりあえずやってみる。

生活環境や仕事をがらりと変える訳ではない。今まで買ったことのないタイプの洋服を試してみたり、ネイルアートを楽しんだり。使ったことのない技法を見様見真似でコピーしたり。

するとなぜだか、普段の生活自体が静かにぐわっと拡張する感覚を覚える。慣れないことをやると、いつもやっていることの動

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