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上海のロックダウンにより自宅が監獄と化している件について

中国の超重要都市「上海」(シャンハイ)。
ここが3/28から1ヶ月以上もロックダウンを続けていて自宅で餓死者や自殺者まで出ていることはご存じでしょうか?

一体上海で何が起こっているのか。
それは政府によるゼロコロナが原因の自宅監禁とも言えるロックダウンです。
5/8時点での上海での平均新規感染者は数千人程度です。

中国政府はゼロコロナ政策により少しでもコロナ感染者が出た地域を封鎖します。
自宅から出ることを禁じて配給制にしているのですが、その配給がまともに届かない家庭も多くあるそうです。

政府はゼロコロナによる国民の買い占めの時に「商品はたっぷりあるから買い占めはご遠慮下さい」的なことをアナウンスしていましたが、結果的に買い占めした人…つまり積極的に自己防衛して生命管理ができた人が正しいといった状態になってしまいました。
まるで物資の配給が完全受け身な避難生活です。

お金がない人や日雇いで金銭を得る為に仕事に行きたくても行けない人…その上で配給が届かない人などから餓死しているとの事。
絶望して自殺するケースも出てきています。

市の職員が住宅の玄関を封鎖して出れなくしていることも多いようです。
更には配達員が届け物をしている時に封鎖されてその建物に閉じ込められたり、取材に行った日本人記者が封鎖のタイミングでいた場所に閉じ込められたりおかしな事態になっているそうです。
他にも陽性者は隔離施設に送られたりするのですが、シャワーなど基本的なインフラもない施設に送られるケースもよくあるとの事。
全住民は監視ソフトのインストールが義務付けられていてプライベートのない監視社会になっています。

しかもPCR検査が強制なのですが、感染者は出続けていて3月からもう1ヶ月以上そんな状態が継続しているようです。

4月の時点で自分はあまり信じていませんでした。
いくら何でもおかしいし、期間が長すぎるのでどこかで緩めていくだろうと思っていましたが、政府はコロナを根絶する為に更に強化するようです。

場所にも依るみたいなのですが、一旦の散歩や買い物が許可されるケースもあるそうです。ですが陽性者が発見されたアパートなど建物に対しては住居建物の入り口にバリケードやらフェンスやら有刺鉄線で封鎖して出られないようにしている地域もあるそうです。
立てこもりの犯人に対してもここまでやらないですよね。
今後 絶対に漫画や映画でこの状況のような表現が描かれると思います。
どうなってるんだろうこの国は…。

封鎖までされないとしても基本的に外出禁止です。
たとえ自宅だとしても1ヶ月以上も庭に出てもいけないのはお金に余裕があったとしても多大なストレスを抱えることでしょう。
狭い空間に何人も同居していれば尚更です。

上海の人口は2400万人以上いて海に面している中国最大の産業都市です。
ちなみに東京の人口が1000万人くらいです。
東京をイメージすると分かりやすいと思いますが、中央都市で人口密度が高く人が敷き詰められると家賃が高くなり部屋が狭くなります。
そんな狭い空間に複数が閉じ込められているんです。
数日くらいならともかく1ヶ月以上ともなると普通に考えてイライラが限界突破するのではないでしょうか。

上記の通り海に面していて中国と各国の交易の要にもなっているこの都市が1ヶ月以上も機能していないので中国は大変なことになっています。

ちょっと陽性者が出ただけで自宅から外出禁止のロックダウンが発令。
そして政府はこの政策をコロナがなくならない限り更に強化していくだけの方針です。

なぜ政府はここまで頑ななのか。

それは秋に国のトップである首席交代…つまりは政権交代の「党大会」と呼ばれる選挙があるので変わらずトップにいたい習近平主席が自分を保守する為に大胆な政策変更をしたくないからです。

国民はどうでも良くて政権保持に精を出して自身の求心力だけ維持したいのですね。
でも共産主義に慣れていて基本的に政府の政策にしっかりと反対してこなかった国民と言えども限度があります。
なので国民の不満を押しつぶす為に台湾有事という軍事的暴力を引き起こして国民に「逆らったらこういう風になる。」と示そうとしているんですね。
ポーズでも軍備拡張と言えば殺されたくない人はある程度黙ります。

しわ寄せの矛先はいつも国民です。
外国の強力で有効なワクチンであるファイザーやモデルナは買わず、中国で作ったあまり効かないと言われているワクチンをスーパーで買い物する為に必要なワクチンパスのこともありほぼ強制的に打たせられます。

しかも自宅設備自体に何か問題が出ても業者もほとんど仕事できないので水道やトイレの故障や電気が止まったらもう本気で厳しいです。
食べる物も配給の乏しい内容だと選択肢が狭すぎます。
そもそも今の中国は不動産バブル崩壊の影響で経済ガタガタの状態です。
配給の格差もひどいものでしょう。

なんと配給の為に配っている人も陽性者が出たと判明したアパートやマンションにその時いた場合はそのまま閉じ込められてしまうというのですから驚きです。

やりすぎていて冗談なんじゃないかと民主主義の日本に住んでいると思ってしまいますが、共産主義・社会主義だとこれが日常です。

北京では3/28から1ヶ月経った4/27の陽性者は50人でした。
これでも感染者がいるからと対象の地域がほぼロックダウン状態です。
陽性者が出た地域は外出禁止で罰則もあるとの事。
上海ほどの都市封鎖レベルの対応ではないとはいえ壁を作ったりしているそうです。
日本人も多く住んでいます。苦痛でしょうね。
たとえ1人の感染者が確認されただけでも100万人に影響が出るような政策です。

なぜ中国全土で大規模な運動が起きないのかが不思議でなりませんが、情報統制・言論統制がガチガチで住民同士での連携が中々取れないんでしょうね。
闇を感じます。

ですが日本メディアでもちょっとずつこういった情報が漏れ出てきました。
今後も情報収集していきたいと思います。

今回はこんなところでノシ

メルカ

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