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ひみの連載ストーリー
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#アセンション

『meetooならいつでも読める』『そのうち読もう』という感覚を捨ててください

『meetooならいつでも読める』『そのうち読もう』という感覚を捨ててください

こんにちは、ひみです。

若干挑発的なタイトルですが根拠があってのことです。私の連載が終わった今、5次元へのアセンションを望んでいる方に向けて先に通ってきた者としてお伝えできることがあります。

昨日を以って私の長期連載が終わったわけですが、宇宙の意図で、あらゆるすべてを網羅するよう書かれたこの小説は経験上、

『いずれ消える可能性があります』。

私にとって最初のツインレイサイトとして参考にし、

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第239話 われても末に 逢はむとぞ思ふ

第239話 われても末に 逢はむとぞ思ふ

(われてもすえに あわんとぞおもう)

 遊歩道のベンチにあきらと二人で並んで腰掛け、ぼんやり空を眺めていた。

 なんで私、結局ここにいるんだろう……。

 しばらくお喋りをしながら日当たりに暖を取っていると、一羽の鳩が餌をくれないだろかと近くまで様子を伺いにきた。
 私とあきらの足の間を何往復かすり抜けていくと、その様子に勘違いした他の鳩たちがバサバサと舞い降りる羽音が聞こえ、あっという間に取

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第191話 内より発光する『美』の美学

第191話 内より発光する『美』の美学

 コノハナサクヤヒメとけーことが、徐々に溶け合い融合していく。
 本格的に稼働を始めたmeetooのnoteには、そんなサクヤヒメの言葉が“載った”異色のけーこの記事があがり、一気に色々動き出す。
 同じ頃、私のほうも出かけた先で地球そっくりのラピスラズリと出会い、それによりとうとう三種の神器を揃えていた。

 太陽の剣(つるぎ)を成すは、ワンド状のレムリアンシードクリスタル。
 月の勾玉を成すは

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第139話 何度も何度も、何度も何度も

第139話 何度も何度も、何度も何度も

 一晩泣きながら眠ったことで、今まで表面にあった分の嫉妬がかなり軽くなっていた。
 ウエサク以降、身体はいつも不思議なエネルギーの動きを感知し続けているけど、この日はいつにも増して、背骨や喉の中を清涼感のある気がスースー頭頂に向かって流れていて、“循環”の状態がいいことがわかった。
 そうして朝、久しぶりに少しだけ意識がすっきりすると、その日は今までにない自分に出会えた。

 ……これは、昨日の発

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第131話 お金と性

第131話 お金と性

 宇宙子さんとのセッションを続けると決めたことはいいとして、そこに絡んで毎回お支払いするためのお金の不安が湧いてきた。
 今までも、もう十年以上にも渡ってお金のブロックを解除しようと色々なことを試してきて、怖さが出るたび飛び込んできた。
 家計簿もつけない。買い物の基準を金額だけに決めない。ひとつひとつチャレンジしながら、ひとつひとつ感情を視てきたこの十年だった。

 それでも“闇の見方”が格段に

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第106話 幽閉してきた代償

第106話 幽閉してきた代償

 あきらの妊娠後期、その胎内の羊水の中で大きくなった身体に“伸び”をされるようになると、はっきりとお腹の形が斜めにグニョンと曲がって、手だの足だので押されていることが見てわかった。

 今、どういう訳だかそれと同じようなことが起きている。スサナル先生からの教えを意識しながらお風呂の中で観察すると、まるで胎児が中にいるかのように、ゆっくりと、しかし派手に盛大に、お腹全体の皮膚が大きく移動する。(※)

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第103話 見習い戦士

第103話 見習い戦士

 学生の歳の私は夢の中で、家に何人かの女性を招き入れていた。彼女たちの安全を考え、今日は我が家に泊まってもらう予定になっていた。
 しかしやはり家の外へ、女性の“性”を搾取しようとする男たちが集まってきてしまった。結界を張り、私が許可した人しか中に入れないように細工する。
 ところが一人の女の子が、私を手伝ってくれるつもりで玄関に鍵を掛けようとして、そのドアについ触れてしまった。

「だめ!」

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第97話 菊と桜と蓮の花

第97話 菊と桜と蓮の花

 けーことの謎解きが、いよいよ研究者レベルになってきた。

 例えば令和という音は、0と8で表せる。色即是空そのものであり、永遠と刹那を繰り返す勾玉もまた0と8を表していて、それはまたツインレイで言えば“RAY(光線)の和合”とも解釈できる。

 また行く先々でしょっちゅう現れる「松」の字のシンクロは、ものの教えによると「ミロクの世」、アセンションした世界のことだと言われているし、前に見た富士山の

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第96話 陰には陰の、陽には陽の。

第96話 陰には陰の、陽には陽の。

 サイレントに入ってから初めての新月を迎えた。
 高さのある防波堤の内側のようなところで、スサナル先生と向かい合っている夢から一日が始まった。“今、離れていても君に想いを捧ぐ……”。そんな歌が、高波から身を守るその場所に二人立っている間ずっと、頭の中で流れていた。先生の好きなバンドの歌だった。

 昔から、新月にも満月の日にも、強い切り替わりは感じていた。その日を境に睡眠も変化するし、体調も変化す

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第95話 舳先に降り立つ女神たち

第95話 舳先に降り立つ女神たち

(へさきにおりたつめがみたち)

 それから間もなく、けーこがボトルシップの置き物を手に入れた。フリマアプリで見つけたというその船は、ピンク色のガラスで出来たマーブル模様の帆船(はんせん)で、精巧に瓶に収まっている。そして台座には、『カティーサーク号』と、英語の表記が書いてあった。

 「……魔女の船か。」

 その名前に聞き覚えがあったのは、子供の頃からよく行き来した親戚の営む酒屋で、お酒の銘柄

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第94話 剣と勾玉の旅

第94話 剣と勾玉の旅

「ひみさあ、ひみはミカだし明らか剣じゃん?
こないだの比々多神社でも思ってたんだけどさ、私なんとなく、自分は勾玉だと思うんだよね。」

 けーこがそんなことを言い出した。

「私のグラウンディング(※)の方法ってさぁ、上からと下からを体ん中で通すじゃん。あれさ、まんま勾玉だと思ってて。」

「あー!確かにそうかもしれないね。」

 彼女が行う方法というのは、自分の体を火山の真上に立たせるイメージを

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第93話 対の一日

第93話 対の一日

 比比多神社を後にすると、いよいよ大山に向けて車を走らせる。高くひらけた空の元、一面の瑞々しい緑が歓迎してくれていて、二人であちこち歓声をあげながら進んでいった。

「ん?こんなところに御柱(おんばしら)?」

 そのなだらかな勾配の坂の途中に、突然二本の大木(たいぼく)が天に向かって聳えていた。滅多に対向車にも会わないのどかな田舎道、車を停めて窓から案内板を読むと、やはり、姉妹都市である諏訪から

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第92話 桜色の子守り歌

第92話 桜色の子守り歌

 その翌日。
けーこから、「鹿島神宮に行ったばかりだけど、またお出かけしたくない?」とのLINEを受け取った。

 今回は、こないだの時のように呼ばれたわけではないので早速あきらにも声をかけると、「課題が終わらないから楽しんできて」という返事が返ってきてしまった。ちょっと前に高校から、授業の代わりにパンパンに詰まったレターパックが届いていたのだ。そこで遠慮なく、二人で出かけることにした。

「とり

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第91話 航海に馳せる夢

第91話 航海に馳せる夢

 あれから一週間が経とうとしていた。
「ツインレイをやめない」と決心してはみたものの、未だたくさんの先生との思い出が亡霊のように私を支配していた。最後の最後に私の寒さを気遣うなんて、あの人の優しさは罪だと思った。

 昨日だって起きる時に、夢の中で先生から「待っていてね。」と言われうっかり喜んでしまって、その反動から日中は悲しみが襲いかかってきてどうしようもなかった。

 そんな中でも、旦那と一緒

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