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第103話 見習い戦士



 学生の歳の私は夢の中で、家に何人かの女性を招き入れていた。彼女たちの安全を考え、今日は我が家に泊まってもらう予定になっていた。
 しかしやはり家の外へ、女性の“性”を搾取しようとする男たちが集まってきてしまった。結界を張り、私が許可した人しか中に入れないように細工する。
 ところが一人の女の子が、私を手伝ってくれるつもりで玄関に鍵を掛けようとして、そのドアについ触れてしまった。

「だめ!」

 叫んだ時には遅かった。この子の魂が持つエネルギーじゃ低すぎる。ドアの外に、一気に女性を嘲笑するような男のエネルギーが集まってきた。慌てて結界を修復しようとするけど、一瞬弛緩したその隙をつかれ、今度は庭側の窓ガラスが割られてしまった。
 彼女たちを家の中央に一か所に集め、私自身も身を隠しながら外部にスマホで助けを呼ぼうとするけれど、さっきからうまく繋がらない。

 そのうち徐々に、窓ガラス周りに張った力が緩んでいくのが見てとれた。いよいよ彼らが卑猥な言葉を叫びながら、庭から家に侵入しそうになったその瞬間。私のスマホに高次元から着信が入り、一気にエネルギーが吹き込まれ、ようやく彼らは霧消した。

 また別の日の夢。

 レストランで食事を済ませ少しゆっくりしていると、ラストオーダーが終わった後にもかかわらず十人以上の男たちが入店し、そのままゾロゾロと店の奥へと入っていく。

 何かがおかしい。こんなに堂々と裏へと入っていくのに、お店の人や他のお客さんたちには彼らの姿が見えていない。

 私は慌てて席を立ち、店の奥へと走っていった。ああ、あの大人数に、今日はやられてしまった!そのレストランの奥はたった一瞬でもぬけの殻で、財産はすべて彼らに持っていかれてしまっていた。

……

 昔から、一部の低い集合意識は私の敵だった。時に閉じ込められた子供たちをギリギリで脱出させ、時に建物の高層階からロープを投げて、次元を上がってこようとしている人たちを引っ張り上げたりもしてきた。扉が閉まる直前ですり抜けて脱出したり、「飛べる」と念じて空を飛んだり。そのうちのいくつかは単独で、通常殆どはチーム戦。仲間と共に、アクション映画のようなワークが成功した翌朝は、清涼感と緊張感、そして心地よい疲労感に溢れていた。

 ただ、睡眠中に単独の幽体で動き回ることは、以前は年に数えるほどだけだった。それがスサナル先生からの贈り物を手にした時から、数日おきに戦っている。

 それと同時に起きてる時は、旦那のビジョンも現れるし、そして最悪も最悪、ヤマタ先生のビジョンもチラチラと明滅するようになってきた。
 “疑い”という感情に飲まれ、スサナル先生がツインレイなのかすら自信が持てなくもなっていた。現に先生の意識に抱きつこうとでもしようものなら、嫌悪感丸出しで、全力で投げ飛ばされたりもした。

 そんな時、私の意識を支えてくれていたのは、私自身のハイヤーセルフだった。彼女に意識を合わせることで、辛うじて精神を保てていた。
 また、スサナル先生がツインレイではないかもしれなくても、今、私の手元にあるこの美しい結晶は、私の“男性ツインレイのハイヤーセルフ”からのものには違いなかった。

 日々『内観』し、そんな二人に支えられると自分の肉体が少しずつ、エネルギーを通すために準備を始めた。
 すると今までの悪夢も肉体的痛みも、それに先生への疑いも、それらは“副次的な現象”であると徐々にわかってきた。私が元々持っていた闇、そして集合意識が持つ闇が、内観という光によって、夢や痛みの現象を通して抜けていく。
 私の身体が、いよいよ変化を始めた。


written by ひみ

⭐︎⭐︎⭐︎

実話を元にした小説になっています。
ツインレイに出会う前、出会いからサイレント期間、そして統合のその先へ。
ハイパーサイキックと化したひみの私小説(笑)、ぜひお楽しみください。

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いやいや、すごい。
昨日の夕方、私と彼が今回のヒーリングのエネルギーフィールドに先に入ったことで、読者さんたちからの「置いてかないでー!」が大合唱なの。
でも殆どの方が「置いてかないでー、私も入れてー」じゃなくて、「置いてかないでー、ここに一緒にいてー」なの笑
来るのか来ないのか、ひみじゃなくて自分で決めるんだよ。それが自由意志だよ。
行かないでって言われても私は行ってしまいます。それは私の意思。
来ないなら置いてくだけです。見送りよろしくね笑

『次元予報』を掲載した時もすごかったんだけど、
アセンションに憧れてるのに「変化は嫌なんです」層からの「置いてかないで」が次々とやって来るの。
怖がる気持ちはわかんなくない。でも、じゃあこっちにおいでって言っても、「それは嫌なの」ってじゃあどうしたいの?

きっついこと書いてて、私もごめんねって思ってる。嫌な役だよ本当。

でもね、宇宙はもう閉じる準備も終わりそうなのに、恐怖に怯えたまま古い世界にしがみついてて、閉まっちゃうゲートを見てるほうが無間地獄だと思わない?
そもそもアセンションって、変化することと何が違うの?現状維持のアセンションってナニモノ?

行かないでーって言われても行くよ?あのフィールドの異空間っぷりは私からしたら楽しくて仕方なかった!
一緒に体験したい人は、大歓迎で待ってるよ。

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←今までのお話はこちら

→第104話 天の川の逢瀬

【追記しました】
遠隔ヒーリング『天の川プロジェクト』

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