第131話 お金と性
宇宙子さんとのセッションを続けると決めたことはいいとして、そこに絡んで毎回お支払いするためのお金の不安が湧いてきた。
今までも、もう十年以上にも渡ってお金のブロックを解除しようと色々なことを試してきて、怖さが出るたび飛び込んできた。
家計簿もつけない。買い物の基準を金額だけに決めない。ひとつひとつチャレンジしながら、ひとつひとつ感情を視てきたこの十年だった。
それでも“闇の見方”が格段に上がったこのサイレントで、改めて出てくるお金の恐怖。一体今の私はお金のことを、本当はどんな風に思っているのか。
洗濯物を干し終わってそのままベッドに腰掛けると、日当たりのいい特等席で、ナイトテーブルから取り出した日記帳を開いてみる。
約一か月前、私はお金との関係を、実はここまで発見していた。
お金とは、権力、権威、パワーなんだとの気づきがあって、最初はそれが、粗暴な男のエネルギーのように思えてきていた。
男性からみた女性性のイメージ不全というものが存在していて、横に繋げて包み込んでいく力を発揮する女性性のことを『女々しいもの』だと男性たちが受け入れられないことの裏返しで、私からみたお金のイメージは『トップダウンが大好きな、男性的ないやらしい最悪なもの』だと認識していた。
それは性被害の末に殺された過去世、不動さんに助けられたあの時の犯人のような、暴力的に無理矢理人を服従させる、絶対的な支配力を湛えているもののような感じがしたのだ。
それからもたくさん、お金の表裏を考えた。
男性性の正しい権威権力とは、まわりまで幸せにするものかもしれない。纏める力、発展させる力、愛する者を守れる力……。
するとお金もおんなじだった。お金の歪みがなくなると、この発展的なエネルギーは、私やあきらを幸せにしてくれるものなのだというところにまで落ち着いていた。
……ここまでわかってきたというのに、なのになんでまだこんなにも、お金に振り回されているのだろう。
ベッドの上で横になり、日記帳を相手にもはや睨めっこの域だった。
お金は汚いとか、善意の有無よりも結局集まるところにしか集まらないとか、そういう発見も再び出てきた。だけど今回一番大きく出てきたもの、それはまさかの感情だった。
「みんながお金を稼ぐために、ものすごい苦労して汗水流して貯めたのに、私がいただくことなんてできないよ。」
自然と街なかで働く人たちの姿が次々見えてきて、全てに尊さを感じてぽろぽろ涙が出てきてしまった。朝な夕なひたむきに、生(せい)を生きてる愛おしい人たち。そこには離婚した旦那の姿や両親や弟の姿も含まれていた。
そこまで分かるとハイヤーセルフから、
「だからこそ、それをあげたいという人たちが、その思いを無下にされたら悲しいでしょ。あなたに受け取ってほしい想いが受け取ってもらえなかったら淋しいでしょ。」と、そんな想いを教えてもらった。
初めは小粒だった涙が、一気にうわーんと溢れ出した。腑に落ちるとはこういうことか。下腹部から第二チャクラ一帯にかけて、温かさが螺旋に渦巻き子宮が暖色に浸っていった。
するとスサナル先生の意識体が、一直線に私目がけてやってきた。ものすごく純粋に、私に愛を“与えたがっている”のがわかる。
お金と性とは繋がっている。情熱的で曇りのない、崇高すぎるくらいに透明な愛のエネルギー。私を愛おしく想っている、彼の意識が入ってくる。「セックスしたい。」と聴こえてくる。
「私も。」と答えた途端、足元から頭頂に向かって一気に快感のエネルギーが駆け抜けた。音を立てない竜巻のように、光の粒子が私の全身を包み込む。三次元的なものとはもちろん、前に感じたエネルギーともまるで比べ物にならなかった。
腰を持ち上げられふわっと肉体の体が浮いて、びっくりしながら嬉し泣きで再び涙が出そうになったその瞬間。
肋骨の下から小さな女の子のような、「嫌っ!」という甲高い悲鳴が聞こえた。抗議と言ってもいいものだった。
その瞬間に、彼の意識がサーっとすべて霧消した。こっちの私が「違うの。」と言っても遅かった。きっと彼をすごく傷つけ、全部が悲しくなってしまった。
結局その日はそれ以上、彼が戻ってくることはなかった。
written by ひみ
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実話を元にした小説になっています。
ツインレイに出会う前、出会いからサイレント期間、そして統合のその先へ。
ハイパーサイキックと化したひみの私小説(笑)、ぜひお楽しみください。
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もうね、昨日のけーこの記事とアメブロを、爆笑しながら読む私。嬉しいね。うん、嬉しい!
ええと、meetooはひみとけーこが書いているとは限りません笑
神の息吹って人間にとっては突風だよね!
さてさて今日のお話に戻って。
この時一瞬だけでもこれを体験して思ったのは、んー、色々例えてみてもね、
今までお水だと思って飲んでいたのが泥水だった。
今まで窓から景色を見ていたと思っていたけど実はハリボテの写真だった。
将来VR世界に移住するって話があるけど、ここ(3次元)こそすでに、とっくにVRの中だった。
世の中みんながあんなに執着して、むさぼっている性だと思っているものが、動作不良で出来の悪い贋作だった……。
そんなことを思いました。
まぁそれもひとつなのよ。今までみんな、そうして両親から生まれてきてるわけだし、私もそうして産んでるし。
でもね、VR世界の電気信号で、今後人為的に性の快楽をリアルに再現できるとして、「は?薄っぺら!」って思ってしまった。
よく聞くとは思いますが、ツインレイの性は全くの別物です。そもそもが全然違うよ。
私は完全にこっちの性に移行しますね。彼が教えてくれた本当の性の世界。幸せになる覚悟がある人だけが、5次元地球でこれをやるんですよ♪
『地上の愛の表現から宇宙の愛の表現へ』
だってそのVRから抜け出して、そっちに進むためにあれほど過酷なVR転生を幾度となくこなしてきたんだもの。ヴァーチャル世界、もうとっくに飽きちゃった。
自分の闇ならまだ愛おしさもあれど、さらにVRの中のVRに住みたいというのなら、それもう赤の他人の闇という顔ナシ集合意識の奴隷だわな。
メロビンジアンくらいポリシー持って、「love贋作」って奴隷やってる人は、そこまで行けば尊敬しちゃうけど。
本物の命の世界は闇の中にこそ見出せます。そのために脱出する方法なら今までも書いて、その都度示してきていますよ。
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←今までのお話はこちら
→第132話 つながる身体の影と光
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