安井省人

「みんなが自然体で生きられる世の中をつくる」をミッションに、生き方や住まい方、働き方の…

安井省人

「みんなが自然体で生きられる世の中をつくる」をミッションに、生き方や住まい方、働き方の多様性を探求しています。 株式会社スカイベイビーズの代表です。クリエイティブや編集の力でさまざまな課題解決と息苦しさの解放をめざしています。 https://www.skybabies.jp

マガジン

  • 自然体経営

    全員兼業・100%在宅ワークを推進するクリエイティブ・カンパニー、スカイベイビーズの代表 安井が、「自然体で、生きる」を実現する組織・経営とはなにか?を、考えます。

  • スカイベイビーズ オープン社内報

    全員兼業・100%在宅勤務を推進する、クリエイティブ・カンパニー 株式会社スカイベイビーズのオープン社内報です。よくあるWeb制作会社、Webプロダクションとはちょっと異なる、スカイベイビーズの「組織」、「働き方」、「仕事実績」など、いろんな情報をお届けします。

記事一覧

フラット組織で「スペシャリスト制度」を導入!〜スペシャリストとして価値を発揮するために必要なスキルとは?〜

スカイベイビーズのメンバーはほぼ全員が個人事業主としても仕事をしており、それぞれがエンジニア、デザイナー、ライターなど、専門スキルを持っています。 そのうえで、…

安井省人
10日前
7

"成長"に疑問を抱く人が増えた昨今。成長について今一度考えてみる

この頃、「成長」という言葉に抵抗感を抱く人が増えていると感じます。 これまで成長は圧倒的に"良いもの"とされてきました。しかし、なぜ成長しなければならないのか、納…

安井省人
3週間前
4

スカイベイビーズ、10期が始まりました!

これまで以上に「ウェルビーイング」を軸とした事業展開へと注力する2024年7月から、スカイベイビーズは10期目に突入しました。(私が会社を引き継いでから10期目。正確に…

安井省人
1か月前
7

人々のアイデンティティが”統合”され、どこでも、ありのままの姿で価値を発揮できる環境とは│後編【目指せ!自然体組織】

前編では、統合の必要性について書きました。 後編では、人が自分自身を”統合”し、ありのままに価値を発揮できるような組織を実現するために、スカイベイビーズで私が意…

安井省人
1か月前
7

人々のアイデンティティが”統合”され、どこでも、ありのままの姿で価値を発揮できる環境とは│前編【目指せ!自然体組織】

自分の”演じ分け”、疲れませんか?人は、複数の異なるコミュニティにおいて、すべて同じ自分でいるのはなかなか難しいものです。例えば、私の場合はスカイベイビーズの安…

安井省人
2か月前
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「自然体組織」とは何か?定義してウェルビーイングな組織に向かう【目指せ!自然体組織】

スカイベイビーズでは、自然体経営を推進しています。 スカイベイビーズの場合、私がこれまで会社員として働いてきたなかで感じた、社会や組織に対するモヤモヤを解消でき…

安井省人
3か月前
7

私がスカイベイビーズで“自然体経営”を選択した理由【ナラティブ後編】

今回は、私の思想がスカイベイビーズの“自然体経営”にどのように影響しているか、どんな理想のもとスカイベイビーズの経営に携わっているかについて、書いてみたいと思い…

安井省人
4か月前
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私がスカイベイビーズで“自然体経営”を選択した理由【ナラティブ前編】

私はずっと、自分を弱い人間だと思っています。特徴があるわけでもなければ、特別スキルに長けているわけでもない。自分ができる人だと思った瞬間は、ほとんどありません。…

安井省人
4か月前
14

「共同体感覚」は幸福になるための必須要素だ

私たちは皆、共同体に属して生きています。 家族も、会社も、地域も、共同体です。今は家族と離れて暮らしていたとしても、両親の存在がなければこの世に生まれることがで…

安井省人
5か月前
6

子どものウェルビーイングを追求するために親ができること

スカイベイビーズでは、メンバーや周囲の人が「自然体で生きる」ことをテーマに掲げています。 「自然体で生きる」は、単にあり方だけでなく生き方も対象にしていますが、…

安井省人
5か月前
4

これからの会社経営は、ボーダーレスな「コミュニティデザイン」だ

私はスカイベイビーズを、ボーダーレスに広がるコミュニティにしていきたいと考えています。そして、新しいコミュニティの概念を作っていきたいと考えています。そのために…

安井省人
6か月前
19

これからの時代、"個の力"じゃ生きていけない

日本の労働環境の中で集団主義から個人の自立や自己実現を重視する価値観へシフトが見られるようになり、"個の力"が注目されるようになってずいぶんと時間が経ちました。 …

安井省人
6か月前
13

「自治力」が高まれば、人はもっと自然体で生きられる。

スカイベイビーズには上下関係がありません。メンバー全員が対等な関係です。そんなフラット組織では、ヒエラルキー組織とは対照的に、上司や特定の司令塔といった存在がい…

安井省人
7か月前
12

「脱成長」のために私たちができることは何か

私はここ数年で、資本主義社会の限界みたいなものを感じています。 大量生産大量消費をしながらひたすら上を目指すといった社会構造によって、体調を崩す人、心を病む人が…

安井省人
7か月前
14

今いる場所は本当に幸せか。大企業という恵まれた環境にいる人にこそ、考えてみてほしい

自分らしく価値発揮できる場所は、ここなのか?スカイベイビーズはメンバーが20名程度の小さな会社ですが、クライアントには大企業も多いです。さまざまな仕事をご一緒させ…

安井省人
7か月前
16

地方移住の誤解。生き方・考え方を変えずに、住まう場所だけ変えるのは危険

私は山梨との二拠点生活をしています。基本的に、平日は東京を拠点に仕事をして、週末に山梨の自宅に帰る、といった生活スタイルです。 そもそもどうして私は二拠点生活を…

安井省人
8か月前
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フラット組織で「スペシャリスト制度」を導入!〜スペシャリストとして価値を発揮するために必要なスキルとは?〜

フラット組織で「スペシャリスト制度」を導入!〜スペシャリストとして価値を発揮するために必要なスキルとは?〜

スカイベイビーズのメンバーはほぼ全員が個人事業主としても仕事をしており、それぞれがエンジニア、デザイナー、ライターなど、専門スキルを持っています。

そのうえで、この1、2年はメンバーと会社の可能性を広げる目的で、本職以外の役割へと取り組む機会を積極的に取り入れてきました。

その結果、メンバーの新たなスキルが発掘されたりと、さまざまな恩恵がありました。一方で、適正に合わない仕事をすることになり苦

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"成長"に疑問を抱く人が増えた昨今。成長について今一度考えてみる

"成長"に疑問を抱く人が増えた昨今。成長について今一度考えてみる

この頃、「成長」という言葉に抵抗感を抱く人が増えていると感じます。

これまで成長は圧倒的に"良いもの"とされてきました。しかし、なぜ成長しなければならないのか、納得できる理由が語られることも少ないため、その必要性に疑問を感じる人が増えているのでしょう。また、成長が正義であるような風潮によって、社会や企業から強要されるように感じるのも、息苦しさを感じる人が増えた要因だと考えます。

とはいえ、反抗

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スカイベイビーズ、10期が始まりました!

スカイベイビーズ、10期が始まりました!

これまで以上に「ウェルビーイング」を軸とした事業展開へと注力する2024年7月から、スカイベイビーズは10期目に突入しました。(私が会社を引き継いでから10期目。正確には23期目)

スカイベイビーズでは「自然体で、生きる。」という理念のもと、「ウェルビーイング」の向上を重視した事業展開を行っています。

とくに昨期からは「ウェルビーイング&ブランディング」をコンセプトに新たなサービスの開発へと力

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人々のアイデンティティが”統合”され、どこでも、ありのままの姿で価値を発揮できる環境とは│後編【目指せ!自然体組織】

人々のアイデンティティが”統合”され、どこでも、ありのままの姿で価値を発揮できる環境とは│後編【目指せ!自然体組織】

前編では、統合の必要性について書きました。
後編では、人が自分自身を”統合”し、ありのままに価値を発揮できるような組織を実現するために、スカイベイビーズで私が意識していることや、実際に取り組んでいることを書きたいと思います。

前編はこちら。

レッテル貼りをしないまず前提として、自分自身のアイデンティティを統合していくためには、「本当の自分とは何か?」という問いに対して、整理し、発見し、自覚的に

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人々のアイデンティティが”統合”され、どこでも、ありのままの姿で価値を発揮できる環境とは│前編【目指せ!自然体組織】

人々のアイデンティティが”統合”され、どこでも、ありのままの姿で価値を発揮できる環境とは│前編【目指せ!自然体組織】

自分の”演じ分け”、疲れませんか?人は、複数の異なるコミュニティにおいて、すべて同じ自分でいるのはなかなか難しいものです。例えば、私の場合はスカイベイビーズの安井と、兼業先のジャンプ株式会社やアソブロック株式会社の安井とでは、それぞれ性格や振る舞いが少しずつ違っているという自覚があります。「親の前では何歳になっても子どもとして振る舞わねば…」とか、誰でも無意識のうちにその時々に合わせた自分を演じる

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「自然体組織」とは何か?定義してウェルビーイングな組織に向かう【目指せ!自然体組織】

「自然体組織」とは何か?定義してウェルビーイングな組織に向かう【目指せ!自然体組織】

スカイベイビーズでは、自然体経営を推進しています。

スカイベイビーズの場合、私がこれまで会社員として働いてきたなかで感じた、社会や組織に対するモヤモヤを解消できるような会社にしたい、という思いが原点になり、自然体な組織をつくりたいと考えるようになりました。

自然体経営を選択するに至ったナラティブについては別の記事で詳しく書いているので、よければぜひご覧ください。

人それぞれに自然体があるよう

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私がスカイベイビーズで“自然体経営”を選択した理由【ナラティブ後編】

私がスカイベイビーズで“自然体経営”を選択した理由【ナラティブ後編】

今回は、私の思想がスカイベイビーズの“自然体経営”にどのように影響しているか、どんな理想のもとスカイベイビーズの経営に携わっているかについて、書いてみたいと思います。

これまでの原体験について書いた前編を先に読んでいただくと、より納得感を持ってもらえるかと思うので、ぜひ前編もご覧ください。

人前に立つのが苦手な経営者私は2015年にスカイベイビーズを引き継ぎました。

今は経営者という立場ゆえ

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私がスカイベイビーズで“自然体経営”を選択した理由【ナラティブ前編】

私がスカイベイビーズで“自然体経営”を選択した理由【ナラティブ前編】

私はずっと、自分を弱い人間だと思っています。特徴があるわけでもなければ、特別スキルに長けているわけでもない。自分ができる人だと思った瞬間は、ほとんどありません。

だから、私と同じように自信を持てなかった人たちや、多少の弱さがある人たちが、自分の価値に気付き、力を発揮し、活躍できる場を、スカイベイビーズで実現したいと考えています。

そして、凸凹した人たちが、凸凹したまま長所を生かしたり、互いに支

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「共同体感覚」は幸福になるための必須要素だ

「共同体感覚」は幸福になるための必須要素だ

私たちは皆、共同体に属して生きています。

家族も、会社も、地域も、共同体です。今は家族と離れて暮らしていたとしても、両親の存在がなければこの世に生まれることができません。近隣の人と交流がほとんどなかったとしても、そこで暮らしている時点で地域のインフラやサービスに支えられて生活することになります。

人は決して一人では生きられない生き物なのです。そして、共同体の一部として生きることが当たり前のはず

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子どものウェルビーイングを追求するために親ができること

子どものウェルビーイングを追求するために親ができること

スカイベイビーズでは、メンバーや周囲の人が「自然体で生きる」ことをテーマに掲げています。

「自然体で生きる」は、単にあり方だけでなく生き方も対象にしていますが、ウェルビーイングの実現と捉えていただいた方がまずはわかりやすいでしょう。

日々、自分自身や周囲の人の自然体、そしてウェルビーイングについてあれこれ考えを巡らせるなかで、幼少期の体験や価値観形成の影響の大きさを感じています。

私自身も小

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これからの会社経営は、ボーダーレスな「コミュニティデザイン」だ

これからの会社経営は、ボーダーレスな「コミュニティデザイン」だ

私はスカイベイビーズを、ボーダーレスに広がるコミュニティにしていきたいと考えています。そして、新しいコミュニティの概念を作っていきたいと考えています。そのためには、「社内」「社外」といった境目を限りなく薄くしていく必要があります。

なぜ、会社をボーダーレスなコミュニティにしたいと思うようになったか。それは、自分自身の経験から実感してきたことが大きな理由のひとつになっています。

学びや成長の機会

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これからの時代、"個の力"じゃ生きていけない

これからの時代、"個の力"じゃ生きていけない

日本の労働環境の中で集団主義から個人の自立や自己実現を重視する価値観へシフトが見られるようになり、"個の力"が注目されるようになってずいぶんと時間が経ちました。

スカイベイビーズのメンバーも、ほぼ全員が何かしらの分野のスペシャリストでもあり、まさに個の力をつけた人々が集まった組織だといえるのではないでしょうか。

個としての力を磨いた結果、フリーランスを選択する人も多い時代ですが、フリーランスと

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「自治力」が高まれば、人はもっと自然体で生きられる。

「自治力」が高まれば、人はもっと自然体で生きられる。

スカイベイビーズには上下関係がありません。メンバー全員が対等な関係です。そんなフラット組織では、ヒエラルキー組織とは対照的に、上司や特定の司令塔といった存在がいません(チーム内での役割として"キャプテン"は存在していますが)。ですから私自身、代表取締役という立場ではあるものの、あくまでも「経営者という役割を担っている」のであって、"トップ"ではないのです。旧態依然的な慣習にとらわれることなく、年齢

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「脱成長」のために私たちができることは何か

「脱成長」のために私たちができることは何か

私はここ数年で、資本主義社会の限界みたいなものを感じています。

大量生産大量消費をしながらひたすら上を目指すといった社会構造によって、体調を崩す人、心を病む人が増えたように感じます。

あくまで私個人の肌感ですが、私が仕事をし始めたころは「うつ病」や 「適応障害」などはかなりめずらしいもので、ほとんど耳にすることがなかったと思います。でもここ数年で、それこそ"歩けば棒に当たる"くらいの勢いで、そ

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今いる場所は本当に幸せか。大企業という恵まれた環境にいる人にこそ、考えてみてほしい

今いる場所は本当に幸せか。大企業という恵まれた環境にいる人にこそ、考えてみてほしい

自分らしく価値発揮できる場所は、ここなのか?スカイベイビーズはメンバーが20名程度の小さな会社ですが、クライアントには大企業も多いです。さまざまな仕事をご一緒させていただくなかで、大企業のパワーを感じることがあります。

大企業が様々なチャレンジをして新しいものを生み出し、世の中を引っ張る。もちろん、ベンチャーでも革新的な取り組みの数々が行われていますが、世の中に大きなインパクトを与えられるのは、

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地方移住の誤解。生き方・考え方を変えずに、住まう場所だけ変えるのは危険

地方移住の誤解。生き方・考え方を変えずに、住まう場所だけ変えるのは危険

私は山梨との二拠点生活をしています。基本的に、平日は東京を拠点に仕事をして、週末に山梨の自宅に帰る、といった生活スタイルです。

そもそもどうして私は二拠点生活をしているのか? なんてことは、また別の機会にじっくり書かせてもらうことにして……。

今回は、“田舎暮らしへの憧れ”が孕む危険性について書いてみたいと思います。

”田舎暮らし“のイメージは?都会で暮らすみなさんは、“田舎暮らし”にどんな

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