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映画やドラマのこと

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#書く習慣

パワー・オブ・ザ・ドッグ〜犬の力に囚われているのは誰か

パワー・オブ・ザ・ドッグ〜犬の力に囚われているのは誰か

こんにちは、makoto です。

Netflixで配信中のパワー・オブ・ザ・ドッグを先週末に観たのですが、少し時間を置いて冷静に考えられるようになったので簡単に感想を書いてみたい。(それくらい深い作品だった)
あまりネタバレにはならないようにしたいが、何を書いてもネタバレになりそうな映画ではあるので、ご容赦頂きたい。

ベネディクト・カンバーバッチ演じる粗野で冷徹な牧場主のフィル、兄とは正反対に

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ドラマ「ミステリーと言う勿れ」〜僕が好きな演出と「名前」について

ドラマ「ミステリーと言う勿れ」〜僕が好きな演出と「名前」について

こんにちは、makoto です。

我が家は今シーズン、息子(次男)も妻も田村由美さん原作マンガのドラマ「ミステリーと言う勿れ」にハマっていて、毎週月曜が来るのを楽しみにしている。リアルタイムでドラマを観るのは本当に久しぶりかもしれない。

原作のマンガの「間が多い」侘び寂びなタッチとはもちろん趣が違うけど、菅田将暉の整君もいい味出している。菅田将暉と言えば、我が家では今でも仮面ライダーWのフィリ

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ウェスト・サイド・ストーリーを観てきた〜ファーストインプレッション

ウェスト・サイド・ストーリーを観てきた〜ファーストインプレッション

こんにちは、makoto です

昨夜は雪が降り続いていた様子ですが、水分を多く含んだ重たい雪質だったのか、自宅辺りでは車に少し積もっていたのと若干の凍結程度で大事には至りませんでした。
午後には全く問題なく歩けそうだな、ということで妻がこれは初日に観たいと前から言っていたので、早速午後の回でウェスト・サイド・ストーリーを観に行ってきました。

劇場の中でもIMAXに次ぐ大きなスクリーンでしたが、

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「ソー:ラブ&サンダー」 〜まさに「愛〜ラブ」のど真ん中

「ソー:ラブ&サンダー」 〜まさに「愛〜ラブ」のど真ん中

こんにちは、makoto です。

今年3作目のマーベル映画「ソー:ラブ&サンダー」を観てきました。
ソーの単独映画としては4作目です。
時系列はこんな感じ。
2011年 マイティ・ソー
2013年 マイティ・ソー/ダーク・ワールド
2017年 マイティ・ソー バトルロイヤル
2022年 ソー:ラブ&サンダー

こうやって並べてみると、今作が「マイティ・ソー」の冠ではなく「ソー」だけになっているの

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石井裕也監督「生きちゃった」鑑賞〜思いは言葉にしないと伝わらない

石井裕也監督「生きちゃった」鑑賞〜思いは言葉にしないと伝わらない

こんにちは、makoto です。

今朝、NHK朝ドラ「ちむどんどん」の流れでそのままあさイチを観ていたら仲野太賀さんがトークゲストで出演されていた。

仲野太賀といえば、僕らの世代ではお父さんの中野英雄さん=チョロがすぐに思い浮かぶ。
チョロは、フジテレビのドラマ「愛という名のもとに」で中野英雄が演じた役名。劇中で首吊り自殺をしてしまう設定が当時衝撃でした。
こうして書いていても、主題歌の浜田省

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どこまでも優しい映画だった是枝監督最新作「ベイビー・ブローカー」

どこまでも優しい映画だった是枝監督最新作「ベイビー・ブローカー」

こんにちは、makoto です。

是枝監督の最新作「ベイビー・ブローカー」を土曜日午後の回で観てきましたよ。
公開日翌日の週末なのにも関わらず、観客の入りは2−3割程度もなかったようです。
あまりの暑さに外出を控えた人が多かったのでしょうか。
それとも、トップガン マーヴェリックに観客が流れてしまったのか。

「万引き家族」の是枝監督と「パラサイト 半地下の家族」のソン・ガンホの組み合わせに惹か

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ポール・トーマス・アンダーソン「リコリス・ピザ」は70年代LAの一瞬を切り取った最高の映画だった

ポール・トーマス・アンダーソン「リコリス・ピザ」は70年代LAの一瞬を切り取った最高の映画だった

こんにちは、makoto です。

今週ラスト金曜日。
連日の酷暑にうんざりして、午後有休取って映画を観てきましたよ。
TOHOシネマズ 新宿、はじめて行ったけど歌舞伎町のど真ん中なのね。
昼間でよかったぁ。。夜の回は物騒で行きたくないな(先入観)

平日昼間の回とはいえ、ほぼ満席。
映画の日割引だからなのか、ポール・トーマス・アンダーソン(以下、PTA)の久しぶりの映画だからなのか。
とはいえ、

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若い人にこそ観て欲しい映画「エルヴィス」〜ロックンローラーとして圧倒的に格好良かった時代が堪能できる

若い人にこそ観て欲しい映画「エルヴィス」〜ロックンローラーとして圧倒的に格好良かった時代が堪能できる

こんにちは、makoto です。

「エルヴィス」観てきました。

エルヴィス・プレスリーが活躍した1950年代後半から60年代にかけてのことは、まだ生まれていないか幼少期だったためほとんど記憶にない。
うっすらと記憶しているプレスリーといえば、晩年のラスベガスでの公演をしている頃で、お世辞にも格好良いとは言えない体型で、むしろギャグかなと思わせるようなラメとヒラヒラのジャンプスーツを着て汗びっし

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ドライブ・マイ・カー 2回目鑑賞したのでさらなる感想を

ドライブ・マイ・カー 2回目鑑賞したのでさらなる感想を

こんにちは、makoto です。

シネマ映画comでドライブ・マイ・カーをやっと視聴出来たという話は昨日書いたが、レンタル期間がもう1日あったので2回目の鑑賞をした感想を少し補足したい。

1回目に観た時と大きく印象が変わったところはないが、1回目に観た時にいわゆる邦画っぽくないと思ったのだが、その印象がどこから来ていたのかについて少し分かったような気がした。

まず、台詞がとてもよく聞こえると

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永遠の胸キュン映画 〜小さな恋のメロディ

永遠の胸キュン映画 〜小さな恋のメロディ

こんにちは、makoto です。

今日のテーマは永遠の胸キュン映画「小さな恋のメロディ」の話をします。

「小さな恋のメロディ」は1971年のイギリス映画で、主役の2人マークレスターとトレイシー・ハイド(当時、おそらく10−12才くらい)が愛くるしくて、観た人はみんな男子も女子もキュンキュンとくるんじゃないかな。

公開が1971年なので、1964年生まれの僕はおそらくリアルタイムでは観ていない

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THE BATMAN -ザ・バットマン- を鑑賞してきた。サイコーの映画体験でした

THE BATMAN -ザ・バットマン- を鑑賞してきた。サイコーの映画体験でした

こんにちは、makoto です。

ロバート・パティンソン版の新作「THE BATMAN -ザ・バットマン-」を観てきました。
一言「サイコー」でした。

まだ公開直後でネタバレになるといけないので細かくは書きませんが、「ダークナイト」より全然こちらの方が好きですね。過去No.1です。
年齢設定としてまだバットマンとして世間一般に知られる前の、悪の世界で知る人ぞ知るコイツが噂のやつか、みたいな感じ

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「jeen-yuhs: カニエ・ウェスト 3部作」第1幕を視聴して

「jeen-yuhs: カニエ・ウェスト 3部作」第1幕を視聴して

こんにちは、makoto です。

先週末、Netflixで配信している一部で話題となっているドキュメンタリー作品「jeen-yuhs: カニエ・ウェスト 3部作」の第1幕を視聴しました。
1幕がおおよそ1時間30分ですので、イッキ見するとおそらく4時間半ちょっと。午後いっぱいを使えば観れてしまう計算ですが、ちょっと重たかったのでまずは第1幕だけ。

それにしても、いきなりタイトルからしてカニエ節

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僕の映画館の思い出

僕の映画館の思い出

子供の頃はまだ映画産業が町の暮らしに根付いていた時代で、当時住んでいたのは大阪府下の小さな私鉄沿線駅だったけど、それでも近所の商店街には東映の映画館があった。
春休み、夏休み、冬休み、長い休みには「東映まんがまつり」という子供向けのタイトルを何本かまとめて上映するイベントが開催され、映画館が僕たちの子供の遊び場になった。
まんがまつりのお決まりはマジンガーZなどのロボットメカ物、またアニメ映画だけ

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MCU新作 ドクター・ストレンジMoMを観てきた

MCU新作 ドクター・ストレンジMoMを観てきた

こんにちは、makoto です。

本日はドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネスの公開初日です。
早速近所のシネコンで午後の回に行ってきたのでnoteしておきます。レビューではありません、あくまでも直後の所感ってことで。

それにしても、公開日をゴールデンウィークど真ん中に思いっきり合わせてきましたね!公開日は金曜とか土曜が最近は多いと思ったんですが、水曜公開日とかあったのかな。

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