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ドラマ「ミステリーと言う勿れ」〜僕が好きな演出と「名前」について

こんにちは、makoto です。

我が家は今シーズン、息子(次男)も妻も田村由美さん原作マンガのドラマ「ミステリーと言う勿れ」にハマっていて、毎週月曜が来るのを楽しみにしている。リアルタイムでドラマを観るのは本当に久しぶりかもしれない。

原作のマンガの「間が多い」侘び寂びなタッチとはもちろん趣が違うけど、菅田将暉の整君もいい味出している。菅田将暉と言えば、我が家では今でも仮面ライダーWのフィリップのイメージが強くて、大きくなったなぁと(笑)
池本さんと風呂光さんのキャストも合ってる。伊藤沙莉さんはマンガの風呂光さんとは全く違うキャラだけど、ドラマに合っている。

このドラマは、もちろん整君の薀蓄たっぷりの語りで引っ張られるのはもちろんのことだけど、すごく好きな演出がある。

ある人物のエピソードで、それがその回のメインのエピソードの時でも、脇役の人物のちょっとしたエピソードの時でも、その人の「名前」が黒地に白文字で表示される。

こんな感じ

この「名前」を強調したシーンが出た瞬間、その人物が、なんというか、血の通った実際に存在している「人物」として立ち上がってくる。
そんな感覚がぐっと強まる。
それまでは、セリフで「名前」を呼ばれていても、あくまでも「記号」としてしか認識していなかったその瞬間に「名前」が与えられ、「名前」を得た途端に、その人物が大きくクローズアップされるという印象。

上手いなぁと感心しながらいつも観ている。
これが、このドラマで一番印象に残る好きな演出。

実は、僕は「名前」というのはそんなに普段意識していない、というか特別視していない。特にモノの「名前」とか。
例えば会社でもよくあるが、キャンペーンとかプロジェクトとか、色んなものに「名前」をつける。重要なプロジェクトになると、全社公募までして、皆が馴染む親しみやすい「名前」をつけようとする。
正直、「どうでもええやん、名前なんて」と思っている。
インターネットサービスのアカウント名やニックネームなんかを決めなければならない時は悩ましい。

そんなだけに、このドラマの「名前」を強調する演出が好きだ、というのも不思議な話で。
なので、心から「名前」をどうでもいいと思っているのか、というとそれも疑問になってくる。
いや、実は「名前」を必要以上に意識しているから、「名前」の持つ力を心底恐れているから、見て見ぬふりをして、意識外に追いやろうとしているのかもしれないと、こうして書いていて疑っている。

実際、身体の調子がなんとなく悪いなと過ごしていても、病院に行き診察の結果、「あなたは、◯◯です。お薬出しておきますね」と病名が付いた途端にそれまで何となくやり過ごしていたのが、もっと身体がきつくなったり、「あぁ、◯◯なんだ。。。」と落ち込んだりする。
「病気は名前を付けられた途端に出現する」
と思っているので、滅多に病院には行かない。年1回の人間ドックも2年に1回とか、出来るだけいかないで済めばいいな、とも思っている。
「病は気から」ならぬ、「病は名から」ではないだろうか。

話がずれてしまったので、ドラマに戻すと、
妻は、整君のダッフルコート姿が大のお気に入りのようだ。
確かに、毎話違うダッフルコートを着ていて、なんなら同じ回にも途中で違うダッフルコートに着替えていたりもして、まさにダッフルコートの展覧会みたいになっている。
ダッフルコートのスポンサーでも付いているのか?(笑)

来週の月曜も楽しみだ。
それでは!


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