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映画やドラマのこと

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アニャ無双の映画『マッドマックス:フュリオサ』

アニャ無双の映画『マッドマックス:フュリオサ』

観てきましたよ!

土曜の最終回に観に行こうかと思ったんですが、終わるのが24時半頃で寝落ちしない自信がなかったので、雨でしたが日曜の昼の回に行ってきました。

雨のせいなのか、ランチタイムに重なった時間帯のせいなのか、
洋画を観ない最近の日本国民のせいなのか、
みんなIMAXへ流れたのか(だったら素晴らしいですが)、
客席の埋まり具合は、残念としかいいようがない。
広めのスクリーンなのに、30人

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僕にはこの映画について語る言葉はない『GOLDFISH』

僕にはこの映画について語る言葉はない『GOLDFISH』

映画『GOLDFISH』

1980年代に社会現象にまでなった幻のパンクバンド「ガンズ(銃徒)」の再結成にまつわる物語。

明らかに「アナーキー(亜無亜危異)」がモデルだと分かる。
そして監督はアナーキーのギタリスト藤沼伸一。

僕はこの映画を楽しめる資格はないだろうな、と思いつつもやはり観てしまった。
音楽を、ギターを、そしてロックを愛しているから。

だけど観ている間も、そして観終わってからも

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『虎に翼』第8週「女冥利に尽きる?」〜号泣させられました

『虎に翼』第8週「女冥利に尽きる?」〜号泣させられました

先週のNHK朝ドラ『虎に翼』〜第8週「女冥利に尽きる?」の回は泣いた!
いやぁ、泣きました。
特に木曜から金曜にかけて。

このドラマは主人公の寅子を演じる伊藤沙莉さんがとにかく素晴らしく、
それまでも達者な役者さんだとは思っていましたが、今作でもう徹底的にやられています。

特にテレビドラマという性質上、表情のアップが多いのですが、セリフには出さなくとも、揺れ動く心の動きが目線、眉、口元、表情全

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普通の顔をしたアバンギャルドな映画 『関心領域』

普通の顔をしたアバンギャルドな映画 『関心領域』

『関心領域』
『落下の解剖学』と似た路線の邦題だな、と思った。
(奇しくもどちらの映画もザンドラ・ヒュラーだ!)
一見=一聴しただけだと何だかよく分からない捉えどころのないタイトル。

「関心領域」という単語そのものが普段聞き慣れないものだし、
「関心」と「領域」というそれぞれ独立した単語をくっつけて新しい単語を作ったような感じだったから。

そういえば、映画で話されるドイツ語もそういう言語だった

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『怪獣8号』を2話まで観た感想

『怪獣8号』を2話まで観た感想

話題の『怪獣8号』を2話まで観ました。
Netflixの配信で。
ていうか、Netflix以外にもamazonプライム、U-NEXT、hulu、Disney+とかもうありとあらゆるサービスで配信しているみたいですね。

これってどういう契約なんでしょう。
独占契約ではない分、契約料もそんなに高く設定していなくて、その代わりリーチを増やして結果としてパイを増やそうという作戦なんでしょうか。
結果とし

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もし2週間後に世界が終わるとしたら〜『世界の終わりから』

もし2週間後に世界が終わるとしたら〜『世界の終わりから』

この映画のポスターアートワークの印象が強烈だった。

紀里谷和明の監督作品、これが引退作品だという。

紀里谷和明のことも殆ど知らないし、作品も全く観ていない。
あのタツノコプロの『新造人間キャシャーン』を実写化した『CASSHERN』も、
江口洋介が石川五右衛門に扮したこれもポスターイメージが印象的な『GOEMON』も、
ハリウッド・デビューを飾ったという『ラスト・ナイツ』も、
何も観ていなかっ

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ずっと不穏で宙ぶらりんなままの『終わらない週末』

ずっと不穏で宙ぶらりんなままの『終わらない週末』

Netflixで配信しているオリジナル映画『終わらない週末』を観ました。

原題は『Leave The World Behind』
終わってみるとこちらの方が真の物語の主人公は誰だったのかが分かったんだけど、この邦題はなぁ。

とにかく冒頭から終始不穏。

ジュリア・ロバーツ(アマンダ)とイーサン・ホーク(クレイ)の夫婦と2人の子供たち、16才の兄アーチーと13才の妹アーチー。

アマンダが朝に突

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「はて?」がいいな〜『虎に翼』

「はて?」がいいな〜『虎に翼』

今期のNH K朝ドラも面白い。

『虎に翼』というタイトルがまだ座りが悪い感じはするのだけど。

伊藤沙莉演じる主役の寅子が法律という翼を得て高く飛んでいくという意味だろうか。
しかし、ちょっと分かりにくい。
もう少しキャッチーなタイトルなかったのかな。

寅子は「ともこ」と読む。
布袋寅泰と同じだね。
「とらやす」ではなく「ともやす」。

今度の春の朝ドラヒロインは、え?伊藤沙莉なの?
最初の感

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Netflix版ドラマ『三体』

Netflix版ドラマ『三体』

いやぁ、好きですよ!
Netflix版のドラマ『三体』

英題の「The Three Body Problem」てなんか格好いいですけど、古典力学で元々あったものなんですね。
互いに重力相互作用する三質点系の運動が、軌道を求める一般的な解では予測できない、で合ってますか?
小説読んだ時に、VRゲームの設定で出てくる話で何のことやら?とよく分からなかったのですが、
映像で見せられるとよく理解できまし

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これは、噂以上のクソ映画でした笑『死霊の盆踊り』

これは、噂以上のクソ映画でした笑『死霊の盆踊り』

さらば青春の光チャンネルで、クソ映画として紹介されていた『死霊の盆踊り』といいう映画です。

U-Nextで3/21で配信終了だったので観てみました。

はい!90分が時間の無駄(笑)
噂に違わぬクソ映画です。
海外版ポスターだけはカッコいいぞ。

おっそろしく低予算だと思われるチープなセット。
これは高校の映研の新入部員の作品ですか?
とオープニングからいいたくなる。

赤ら顔で白髪頭のマントを

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観て納得、日本語がちゃんとしているハリウッド時代劇『SHOGUN』

観て納得、日本語がちゃんとしているハリウッド時代劇『SHOGUN』

話題のDisney+配信の時代劇『SHOGUN』を一気見した。
現在第3話まで配信されている。
1話が約1時間だけど、3時間釘付けでした。

まずは今作のキャストを公式ページから。

そう、今作はハリウッド制作(だよね?たぶん)にも関わらず、見ていただいたら分かるように主要キャストには日本人俳優が大半を占めていることでも話題。

戸田鞠子役のアンナサワイさんは日系の方で、他の作品ではかなり怪しい日

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令和の時代は空気読み過ぎて(不)適切にもほどがある!

令和の時代は空気読み過ぎて(不)適切にもほどがある!

やっと追っかけNetflixで第1話を相方と次男と3人で観た。
TBSの金曜ドラマ枠「不適切にもほどがある!」

なんですか!これは!?
面白すぎるじゃない!

脚本は宮藤官九郎。
やっぱりクドカンは天才やん。

地獄のオガワと恐れられる昭和の中学体育教師の小川市郎(阿部サダヲ)が昭和(1986年)と令和(2024年)をタイムスリップするドタバタコメディ。
いやもう、阿部サダヲの演技も素晴らしい!

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朝井リョウ原作 映画『正欲』

朝井リョウ原作 映画『正欲』

映画版の『正欲』の感想です。

朝井リョウさんの原作小説は読んでいないが、
それにしてもこんな難しいテーマの小説をよく書いたな、というのが最初に浮かんだ感想。

まずはこの映画は一二も二にもこれは原作の提示するテーマが大前提だということ。
それをどう映像化されたのかはこの後、原作を読んでみないとなんとも言えない。

だいたいが「正欲」という言葉はあるんだろうか。
これまで聞いたことがない。
「性欲

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友達はよく選ばないと地獄を見るよね〜映画『ミッドサマー』

友達はよく選ばないと地獄を見るよね〜映画『ミッドサマー』

2019年の映画です。
すでに5年前。
ずっとなんだか怖くて遠ざけていた映画。

だけど、アリ・アスター監督作品は『ヘレディタリー/継承』が言うほど怖くなかったのと、
最新作『ボーはおそれている』がすこぶる面白くて性に合ったので、今作も大丈夫かもしれないと。
どちらかというとグロシーン、人体損壊系がとても苦手なので、そこだけ注意することにした。
(予告編で高台から墜落して顔面損傷するシーンをチラリ

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