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2021年1月の記事一覧

絵画と音楽

絵画と音楽

古い本を開いてみた。
いつか読み直すつもりで、本棚の隅に追いやられていた本。

絵画と音楽、という一番興味がある繋がり。
共感覚についてにも書かれていたはずで、面白いけれど読みにくかったような印象だった。
家にいることが長くなったので、読み返してみようと思ったのだ。

この本から、大学に提出する論文を書いたはずで、劣化した付箋がおどろおどろしくなって貼られままだ。
学生時代の私は、何に着目していた

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踊り場

踊り場

塩野七生さんがNHKに出ておられた。
コロナについてのインタビューだった。
知的で鋭い言葉と、佇まいが好きで、思わずテレビに近づいた。
『いまの世界は歴史の「踊り場」に立っている。』という。
人類は、こういう感染症を何度も乗り越えてきた。
階段でいえば、次の階に行くために息を整える踊り場にいると思えばいい。
という内容の話だった。

一日も早く、踊り場から次の階へ行けたらいい。

重篤になれば、亡

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お正月 ・ 「書く」ということ

お正月 ・ 「書く」ということ

お正月はおめでたいのに、子供の頃からそんなにテンションが上がることはなかった。
人がたくさんいるところが得意ではないし、ひなたのぬるい感じに浸っているうちに、時間がすぎるのがゆっくりすぎてつまらなくなってしまうのだった。

塗り絵、人形遊び、絵本を読むことも、一通りやってしまうとやることがない。
外に出て、従姉妹と蝋石でアスファルトに絵を描いたり、けんけんぱをしたりして、帰ってくると、またやること

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『#仕事』でお知らせをいただく

『#仕事』でお知らせをいただく

「うれしいお知らせ」を、いただいた。
いつも、思いがけないカテゴリーでいただいている気がする。
今回は、#仕事にて。
読んでくださった皆様、ありがとうございます。

内容は、私の仕事のことではなかったので、びっくりした。
白洲正子さんの「たしなみについて」という本に出てきた、呉服屋さんの気遣いのあるお仕事についての話だった。

しかし、仕事は、気遣いであることは間違いない。

自分自身の仕事につい

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透明な結晶

透明な結晶

通訳というお仕事は、頭をフル回転させるお仕事であることを、ある番組で見て、記憶していた。
他言語を頭の中で切り替えて、自国語で正確に瞬時に発声することは、会話の何倍、何十倍も大変なことだろうと感じた。

その時、通訳の方が「必需品」だと持っておられたのが、チョコレートだったのを覚えていた。
大したこともない一寸のことですぐ頭が一杯になってしまい、瞬時に回転させることなど叶わない私レベルの頭でも、「

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菫

薔薇、百合、そして菫。
いずれも聖母に捧げられる花である。
西洋では、多くの花の中で特別に扱われるようだ。

薔薇は、「美 (beauty)」
百合は、「威厳 (majesty)」
菫は、「誠実 (faithfulness)」
この3つの特徴を兼ね備えた人が理想の女性と言われるとか。

菫の花。
こうして曲線に囲まれると、清楚で上品だ。
菫に共通の花言葉は「謙虚」や「誠実」。

または「小さな幸せ

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