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幸せの種(夢、希望)

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人生の喜び 夢 憧れ 希望などをおもいつくままに詩を綴りました。 幸せになる種をまいてください
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#涙

「母さんから受け継いだ物」ー詩ー

「母さんから受け継いだ物」ー詩ー

ボクが 母さんから
受け継いだのは
金魚の あぶくみたいに
プツリ ぷくぷくと
独り言を いう癖

きれいな 包装紙を
捨てずに 折り目を伸ばして
しまっておく 癖

象牙色のつめを 陽にキラキラさせて
千代紙を 折りつつ
昔の はやり歌を 口ずさみ
折角 折った 千代紙を
広げては また 折り返す癖

涙が 出そうなとき
小さな ハンケチだして
「目に ゴミが入っただけ」と
眼がしらに あてて

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「みなさんのお陰で沢山コングラボードを頂きました!心から感謝申し上げます」💘

「みなさんのお陰で沢山コングラボードを頂きました!心から感謝申し上げます」💘



詩「面影の小箱」「#これからの家族の形」応募作品の
中で「面影の小箱」ー詩ーが
先週特に好きをあつめました!
  天国に居る母の想い出を詩にしました
皆様 沢山のスキありがとうございます

詩「お雛祭り」「#子供の成長の記録」応募作品の
中で「お雛祭り」ー詩ーが
先週特に好きをあつめました!
  ひな祭りを祝う娘の喜びを詩にしました
皆様 沢山のスキありがとうございます

詩「希望と涙色」「#

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「豊かな心でいたい」ー詩ー

「豊かな心でいたい」ー詩ー

蒼く澄んだ空のしたに
シミジミと 暮らす
誰に 名前を 覚えられることもなく
週に一度の 贅沢は
愛犬に チュールを1個
買ってやることくらい

野原では
四つ葉の クローバー探しを
飽きもせずに やる
この一年で わずかしか
見つけられない

クローバー探しは
今の 自分探しかなぁ・・・

一人歌を 唄いながら
川べりを 歩く
すれ違う 女学生たちが
横目で 見て
高い声で 笑って過ぎる
笑われ

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「涙が出そうになったら・・」ー詩ー

「涙が出そうになったら・・」ー詩ー

どうしても 涙が
溢れて きたら
頬に なみだの小川を
流し続けてみる

想い人が 
プレゼントしてくれた
水色の ハンカチで
嗚咽の しのび声を
包んで みよう

涙は 無理には
我慢しない方が いいのかも
しれない

ペールブルーの 空の下に
涙の 一粒一粒を
ばらまいてみよう

野原の 小人たちが
小さな甕を  抱えて
涙を 集めにくるだろうから

思い切り ずっと
泣き続けると
心の海には

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「寄り添いのたましい」ー詩ー

「寄り添いのたましい」ー詩ー

生きている物 すべてに
寄り添いの 魂を
育てて行きたい

麦の穂が 伸びるように
オタマジャクシに 
手足が生えてくるように
自然に 心から
生まれてくる 思いを
1ミリづつ 育てて行きたい

巣から落ちた ヒナ
声を 黄色くして
母さん鳥を 呼ぶ
両手のひらで
柔らかく 包んで
木から 見下ろしている
母さん鳥に 返してやる

年を取り
「昔はこんなじゃ なかった」と
つぶやく 母さん
痩せて

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「みんな昔とおなじだね」ー詩ー

「みんな昔とおなじだね」ー詩ー

村の 夏祭り
明々と提灯に浮かぶ 夜店
おいしい匂いは
鳥居のてっぺんまで届く
ダミ声のおじさんの
売り声 ますます大きくなる
みんな昔と同じだね

白壁の道 
武家屋敷の 残る街
団扇を手に
すれ違う人たちの
挨拶は
「あづいない」(お暑うございます)
散歩の 犬同士も
しっぽを
柳の枝のように 振る
みんな昔と同じだね

田んぼの畔道
おにぎり ほうばる
おじいさん
「ごっつぉさん」で
また 

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「幸せになれる秘密」ー詩ー

「幸せになれる秘密」ー詩ー

だれもが 幸せに
なりたいと
心から 願って生きている

遠い 海の向こうの島に
幸せを 探しに行く人もいる

長い 黒い髪で
蒼い目をした
恋しい人の 心の中に
幸せ キャンドルを
探す人もいる

母親の中で
夢の世界を 遊ぶ
赤ん坊の 眠り顔に
幸せの輝きを 見いだす
人もいる

長く 連添った
最愛の 夫の
棺のそばで いつまでも
泣き続ける

でも 死は 罰ではない
新たな 人生の始まりだ

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「仮面の神秘」ー詩ー

「仮面の神秘」ー詩ー

人は 生涯の内に
沢山の仮面を 着ける
悲しみの仮面
怒りの仮面
喜びの仮面

どの仮面も 子供のころから
心の 保管庫に
仕舞ってある

若い女性の 仮面は
やがて 
恋に悩む 乙女の仮面になり
そして 母親の仮面となる

自信なさげな 青年の仮面は
力強い ビジネスマンの仮面になり
優しく 頼もしい 父親の仮面を着け
最後は みんなが 礼を尽くす
老師の 仮面へと
昇華していく

誰もが 一度

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「月夜と蛍」

「月夜と蛍」

蚊帳の中から 蛍をみてた
お姉ちゃんは 蛍を数えてる
何度 数えても
数が合わない

蛍の上には
夏の上弦の月が 柔らかく
星たちを 照らす

蚊帳の中で 母さんが
団扇で 仰ぎながら
歌ってくれる
細く か細い声
村の 昔からの
わらべ歌だ

母さんの 痩せたからだに
浅縹色の 向日葵柄の 浴衣が
とても 似合ってる

月夜の精が ふっと
蚊帳の 中に
降りて きたよう

母さんに 手枕してもら

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「幸せ運び人」ー詩ー

「幸せ運び人」ー詩ー

幸せを 運びながら
旅をする

あの 湖畔の
小さな レストランには
幸せメニューが あると
教えてもらった

窓辺で 涙を 拭きながら
文を 書いて女(人)には
いつか いいことが
待っているからと
ささやいて あげる

恋人が 見つからないと
葉の裏で がっかりしている
玉虫には
別の葉の裏の キラキラ羽根の
メスの玉虫を
見つけさせてあげる
お日様に 精一杯 羽根を
輝かせて 飛んでいくだろ

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「ケセラセラの旅立ち」ー詩ー

「ケセラセラの旅立ち」ー詩ー

ボクは 白く輝く
大きな 船に乗り合わせた
キャプテンやクルーたちは
目に 鋭い光を宿し
白い衣(ころも)を纏い
人の命のために 尽くしている

この船の 行き先は
乗客によって
乗車券が 違うらしい

微笑のような 穏やかさで
仏の国へと
旅していく人

妖精の翼を 背負い
これから「幼稚園生だよ!」と
未来色の 若葉の森を
駆け抜ける 子供たち

永遠を 信じていた
恋の終わりが 飛び去る先に

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「病に敗けない」ー詩ー

「病に敗けない」ー詩ー

病は 湖の さざ波のように
音もなく 近寄ってくる
どこで 波に足を
さらわれ 始めたのか
わからないことが 多い

幸せに 気を奪われていると
こっそりと
天窓を 開けて
やってくる

身体が 不調さを
訴え始める時に
やっと 小さな違和感が
扉をたたく

この 違和感 配達人の
ドアをたたく音を
無視していると
病は 仮面を脱ぎ捨てて
祭りの 表舞台で
踊りだす

この 踊り神楽の音を聞き

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「身も心も軽く」ー詩ー

「身も心も軽く」ー詩ー

自分の 分際を 
見極めて
不相応な 物は
断捨離 したい

ブランド品を
着たり持ったりしていると
愚かな 自分は
勘違いをしてしまう
思い切って
ブランド品は 欲しい人に
全部 あげてしまう

見栄を 張る快感を
竹ベラで 拭い去って
野原の 真ん中に
埋めてしまおう
これで 心地よい
風を感じる 喜びが持てる

あの人への 
糸引くけむりのような
未練心を
雲の上に 投げ捨てて
遠くへと 流

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「言葉の力」ー詩ー

「言葉の力」ー詩ー

言葉は 一度 飛び立つと
こだまのように
人の 心の耳で 増幅する

それは 怒り 妬み
慰みと いろいろな形で
水に広がる 絵具のように
人の心に 染みを作る

たった 一言が
これまで 丁寧に
書き溜めた 手紙の束を
ぼろ布のように
吹き飛ばして しまう

言葉は 嘘のパワーの
衣を 纏うと
嵐の空を 流れる
黒雲の 速さで
人を あざけり
さげすむ 魔性となる

言葉は 自分自身と同じだ

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