記事一覧
やっちゃば一代記 思い出(30)
大木健二の洋菜ものがたり
ずんぐりもっくりの逞しさ失せる!
マッシュルーム
フランスではシャンピニオン、日本ではつくり茸または馬糞茸と呼ばれています。和名はおよそ飾り気がありませんが、栽培が人工的かつ馬糞を必要とする点で、こちらの方が生産実態に即した呼び方と言えるでしょう。
日本で種菌を用いる栽培に初めて成功したのが大正11年です。
森本彦三郎というキノコつくりの名人によって生産方法が確立さ
やっちゃば一代記 思い出(26)
大木健二の洋菜ものがたり
玉レタスの攻勢でじり貧?!
ローメインレタス
戦前、レタスといえばチシャ系のローメインレタスの琴でした。産地の八丈島から週一回、船便だけの入荷で、思惑買いの対象にもされました。海がシケると一気に品薄高となるので、市場の業者はお天気の加減を見ながら、冷蔵庫にしまって置きます。それで儲けたり、損したりしていたわけです。
また、当時の八丈島ではセロリ、パパイヤも作っていまし
やっちゃば一代記 思い出(25)
大木健二の洋菜ものがたり
パリっ子の生活に浸透
パリジャンキャロット
名前も歴史もユニークなニンジンです。資料をひも解いてみるに、フランスの古(いにしえ)の家庭生活まで透かし見えてきます。
1390年、グッドマンという紳士が新婚家庭の奥さん向けに、家政に関わる書物を著わしています。グッドマンは蚤(のみ)の撃退法から、夫をベットに迎える方法まで、微に入り細をうがつ解説をしていますが、ニンジンについ