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Human Resource Logistics(HRL)

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『 海外事業要員確保は兵站(Logistics)である 』 これは最近私が見つけたメタファーです。 noteでは前向きにLogisticsを進める、特に中堅中小企業の事例をご紹…
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#人事

ジャカルタ駐在

ジャカルタ駐在

 突然ですが9月1日付で当社JAC Recritment インドネシア法人🇮🇩に出向することになりました。

 私が赴任するJAC Indonesia (正式名称:PT.JAC Consulting Indonesia)
は、グループの中核事業である人材紹介サービスに加え、日本企業のインドネシア進出や事業拡張に伴う人事/法務/税務コンサルティング、各種許認可取得サポート、会計や給与計算手続のア

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海外駐在員の処遇は適切ですか?

海外駐在員の処遇は適切ですか?

 海外駐在員の処遇の見直しを検討する企業から助言を求められることが増えています。
 当社が今年2~3月に行なったアンケート調査の結果では、急激な為替変動や物価高騰などの経済環境の変化に伴い、回答企業の43%が直近1年程度で処遇の見直しを行なっており、加えて31%の企業が今後見直しを検討しているという結果となりました。

※アンケート結果はコチラ・・・ 

 今週はこのレポートをご覧になったお客様か

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続・人材紹介コンサルタントの専門性とは

続・人材紹介コンサルタントの専門性とは

 先の投稿はNoteと同時に投稿したLinkedin でも数多くの方々にご覧いただきました。
 "いいね"をして下さった皆さん、有難うございました。

 閲覧者の属性データを見てみると、人材コンサルタントの方はもちろん、人事部門でお仕事をしておられる方々にも多数ご覧いただいたようです。

 人材紹介のユーザーである人事の方々にとって、人材紹介サービスの品質はより重要な関心事であるはずです。

 コ

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人材紹介コンサルタントの専門性とは

人材紹介コンサルタントの専門性とは

 労働市場の流動性が高まり、より豊富な経験や高度なスキルを有する人材の採用(転職)が増えることで、それを仲介する人材紹介コンサルタントにもビジネスや製品、各技術分野に関する知識が一層求められています。

 登録人材(求職者)の経験や強みを適切にヒアリングし理解する上で、同じ(近い)分野で働いた経験をもつコンサルタントは適任といえます。
 また取引先企業との関係においても、人材の需要家である事業部門

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本を書いてみた(中)

本を書いてみた(中)

 6月28日、初の単著となる『海外事業を加速する 中途採用の成功法則』が発売されることになりました。既にAmazonでは予約販売が始まっていますので、もしよければ表紙だけでもご覧ください。

 前回の「本を書いてみた(上)」では、出版の動機や背景についてお伝えしました。

 ただ実際に出版をしようとすると、その作業は大変なものです。共著での出版経験はあったため、ある程度その大変さは分かっていたつも

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本を書いてみた(上)

本を書いてみた(上)

 6月28日、初の単著となる『海外事業を加速する 中途採用の成功法則』が発売されることになりました。既にAmazonでは予約販売が始まっていますので、もしよければ表紙だけでもご覧ください。

 「大退職時代」と言われるように人材の流動化が加速する中、人材採用は企業(組織)にとっても個々のビジネスパーソンにとっても、一層重要になります。
 新卒で入社した会社で人事課に配属されて以来、33年以上にわた

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技術的にプロフェッショナルで文化的にセンシティブな人材

技術的にプロフェッショナルで文化的にセンシティブな人材

    修士論文執筆もいよいよ佳境に入り、今日も朝から参考文献、「アジア日系企業における異文化コミュニケーション」(片岡・三輪 編著,1997年)。中国、韓国、マレーシア、フィリピンの日系現地子会社における丹念な調査に基く、読み応えのある一冊です。

    第6章「異文化ビジネス・コラボレーションの実態分析」で本章の筆者である河合・Jaffeは、日本企業が現地子会社に対して技術移転を行なう際の困

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新規求人数は回復も・・・

新規求人数は回復も・・・

 新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大に伴い、現在様々な国で入国制限やビザ発給の制限が実施されています。
 その影響から、各国企業の人材採用も計画の変更を余儀なくされています。

 私が勤めるジェイエイシーリクルートメントの海外各拠点が、現地の最新情報を配信しました。

  4ー6月には大幅に減少した新規求人数も7ー9月は中国、ASEANで新規求人数に回復が見られました。では各社は、これ

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企業競争力を高めるこれからの人事部の在り方

企業競争力を高めるこれからの人事部の在り方

 労政時報4000号記念として刊行される『戦略人事イノベーション -企業競争力を高めるこれからの人事部の在り方』に寄稿させていただきました。

 拙稿のテーマは「日本企業のグローバル化と外国人材採用」。錚々たる先生方の原稿が並ぶ中で、いささか居心地が悪いですが・・・もし宜しければお手にとってご覧ください。
※先行予約はコチラから
https://lnkd.in/g9Vni9h 

ジョブ型を盲信しない

ジョブ型を盲信しない

  今朝(10/9)の日本経済新聞から、『ジョブ型雇用への道筋は』。テレワークの急速な普及に伴い一気に加速したジョブ(職務)型シフトへの議論。4人の識者がそれぞれの立場から明快に自論を主張しています。

  何の準備もないままにテレワークの世界に放り込まれたことで一気にマネジメントが破綻したせいか、ジョブ型を救いの神のように全肯定する論調が多いですが、実際には様々な課題があります。

  今回の4

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人事部に問われる安全配慮義務

人事部に問われる安全配慮義務

 コロナ禍の中でも多くの日本人駐在員が海外に派遣されていますが、様々なストレスからか、精神疾患が増加しているようです。

  シンガポールや中国、ベトナムなどで働く日本人ビジネスマンの診療に長年たずさわっておられる医師の中島敏彦氏による著書『グローバル人材に必要なヘルスリテラシー』は、海外の医療や安全に関する情報の入手方法や活用方法、そして渡航先で気をつけるべき病気や健康問題と、その対応方法などに

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日本製造業の底力

日本製造業の底力

  東洋経済オンラインの最新記事から『コロナ後は「日本の製造業」こそが時代の勝者になる』。日本の製造業に秘められた高い潜在的能力をデジタル技術で解き放つことが重要だとしています。

  筆者は、アフターコロナ に現れる“新常態(New Normal)”で、最も大きな問題はその「不確実性」であるとした上で、製造業の命脈である研究開発と設備投資がこれまで以上に難しくなる点を挙げて、そのような環境下でこ

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アフターコロナで必要となる人材

アフターコロナで必要となる人材

  人事労務や事業承継などを専門とする立命館大学の守屋貴司教授のブログから、「アフターコロナで必要となる人材になる!」

  長年にわたり数多くの学生(日本人、外国人留学生)に対する就活指導を行なってきた守屋先生。グローバル化の潮流ととリモートワークの急速な普及によって企業が求める人材も変化していくとしています。

    対面に比べて非言語情報が伝わり難いオンラインコミュニケーションにおいて、相

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コロナ後に進むグローバル化とは

コロナ後に進むグローバル化とは

  隔月で連載させていただいている日経産業新聞「HRマネジメントを考える」への寄稿も、お陰様で丸2年続きました。

  今回は、過去の不況期に見られた国内回帰と反グローバリズムの動きと、一方で急速に普及するオンラインコミュニケーションによる物理的距離による制約の解消。この2つの潮流から今後の人事の在り方に関する愚見を述べています。

  巷間、中国からの撤退や海外進出計画中止などが相次いで報じられ

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