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人材紹介業をアップデートする

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私が属する「人材紹介業」の未来について個人的見解をつぶやきます。
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#人材

人材紹介コンサルタントの専門性とは

人材紹介コンサルタントの専門性とは

 労働市場の流動性が高まり、より豊富な経験や高度なスキルを有する人材の採用(転職)が増えることで、それを仲介する人材紹介コンサルタントにもビジネスや製品、各技術分野に関する知識が一層求められています。

 登録人材(求職者)の経験や強みを適切にヒアリングし理解する上で、同じ(近い)分野で働いた経験をもつコンサルタントは適任といえます。
 また取引先企業との関係においても、人材の需要家である事業部門

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貴方は"採用力"ある?ない?

貴方は"採用力"ある?ない?

"大辞職時代"といわれ労働市場の流動化が進むなか、益々重要性を増す人材採用。
企業としての採用力もさることながら、あなた個人(ビジネスパーソン)としての採用力はいかがですか?
そんなことをお尋ねする3問の簡単なアンケートです。
ぜひご協力ください!

人材紹介会社のSDGs

人材紹介会社のSDGs

「米国のESG投資残高が半減」!?
年末に大和総研が発表したレポートによると、米国のESG投資支援団体が行なった調査で米国のESG投資残高が2020年調査の17.1兆ドルから、8.4兆ドルに半減したということです。
 レポートは、「ESG投資適正化政策の影響によって実体の疑わしいESG投資が残高にカウントされなくなった」ことが原因であると推察しており、決して投資家がサスティナビリティに対する問題意

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ミドルマネジメントは、ルーターからリーダーへ

ミドルマネジメントは、ルーターからリーダーへ

ハーバードビジネスレビューから、『中間管理職が組織のつなぎ役を担う時代は終わりつつある』。

コロナ禍による働き方の変化は、ミドルマネジメントに対して"ルーター"ではなく、本来の"リーダー"としての役割を果たすことを求めるようになった、という内容のエッセイです。

 決められた場所、時間帯に集うメンバーを監視し、仕事量を把握する、というスタイルが通用しなくなり、一方で重要な情報や意思決定の共有は電

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毒にも薬にもならない企業理念

毒にも薬にもならない企業理念

日経ビジネスオンラインから「名コピーライターが「言葉」より大事にしているものとは」。

「言葉にできるは武器になる(※①)」(藤吉豊氏)、「文章力が最強の武器である(※②)」(梅田悟司氏)の著者で、“コトバ”を道具に仕事を行なうお二人の対談記事です。

 「言葉」は、アウトプットされて初めて目に見えるものとなり、その良し悪しや巧拙は「文章力」、「表現力」といった観点で評価されてしまいますが、お二人

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(新刊)考える経営学

(新刊)考える経営学

有斐閣ストゥディア社の新刊『考える経営学』。

前半で経営学や経営戦略論の基本的なフレームワークを「図」ではなく「ストーリー」で解り易く解説した後、後半ではマネジメントやリーダーシップ、組織変革など、人と組織にフォーカスして、組織心理学、組織行動論、人的資源管理論などのセオリーが簡単な例をもとに記されています。

第9章「よい出会いをどうデザインするか 〜採用と心理的契約」(服部泰宏氏著)

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データは有益だが「顧客の声」の代わりにはならない

データは有益だが「顧客の声」の代わりにはならない

#Harvadbusinessreview から『データは有益だが「顧客の声」の代わりにはならない』
顧客に関する真のインサイトを得るためには、ビッグデータをもとにした詳細な分析データではなく、一人一人の顧客に向き合うことが必要であるという論考です。

 まず筆者は、相関分析と回帰分析などの手法を用いて大量のデータを解析することには一定の意義を認めながらも、そうした分析手法に頼るあまり企業の経営

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「守るべきもの」と「変えるべきもの」

「守るべきもの」と「変えるべきもの」

 500年企業“とらや”会長が語る「守るべきもの」と「変えるべきもの」——「長く続く」は良いことばかりではない。

 ”ちゃんとした手土産”の定番とも言える「とらやの羊羹」。根強い伝統とブランド力に加え、海外進出やカフェの出店など、時代によって果敢に新たな打ち手を講じてきましたが、常に中心にある同社の”コア”を黒川会長は次のように語っています。

「本当に美味しいものを誠実につくること。一生懸命に

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今さら"35歳"を持ち出す無意味

今さら"35歳"を持ち出す無意味

かつて、35歳を超えると転職市場で得られる選択肢の数が急激に減少することが『35歳転職限界説』なる定説として語られていました。

“失われた10年”を終え、「転職」や「中途採用」がある程度市民権を得た2000年代においても、私たち人材紹介会社が取引先から預かる求人の多くは、「35歳未満」と明記されたものでした。(2007年に行なわれた雇用対策法の改正により求人の年齢制限は禁止されました)

では、

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“よそ者”דわか者”דバカ者”=イノベーション

“よそ者”דわか者”דバカ者”=イノベーション

昨夜(12/14)は、グローバル人財研究会・人材系スペシャリスト養成講座共催のオンラインイベント『第2回Premium研究会 〜人材系ビジネスと地方創生』を聴講しました。

講師は、数々の地域活性化プロジェクトに携わってこられた岩田佑介先生(立命館大学客員教授)。
岩田先生が携わってこられた様々な事例を通して、地域産業、地方経済の課題について知ることができました。そしてその

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人材要件の言語化の極意

人材要件の言語化の極意

 グループとしてのデビューを目指す9名のオーディションとレッスンの過程を描いたドキュメンタリー番組「Nizi Project」 。全20話がHuluで放送され、注目を集めているのはプロデューサーのJ.Y. Park氏。都度メンバーたちに伝えられた数々の言葉が示唆に富むもので、「人材育成の教科書」とも言われ、ビジネスパーソンにも注目されています。
ダイヤモンドオンラインの連載記事。今日紹介する記

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隔月連載14稿目

隔月連載14稿目

 日経産業新聞で連載させていただいている「HRマネジメントを考える」。

 今回は、『VUCAの時代、能動的に計画採用を』

※有料会員限定です

 不透明で不確かな時代、2〜3年先まで見通すことなんか不可能、と、中期経営計画の有効性さえ疑われている昨今。しかし、高齢化と人口減少による国内市場の縮小は「既に起こった未来」として確実です。

 それに伴い、成長戦略の軸足を一層海外に移していくことは日

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明日死ぬなら何をのこしたいか

明日死ぬなら何をのこしたいか

 今朝(9/11)の日本経済新聞から、『ジョブ型雇用へ移行進む』。資生堂の社外取締役も務める一橋大名誉教授の石倉洋子先生へのインタビュー記事です。

 多くの人にとって想定外だった新型コロナウイルスが人々に再認識させた「無常観」。
 石倉先生は「自分が働いている会社がいつまで続くかも分からない。個人が勝負できる武器を持つべきだ。」と説いています。
 それは、次の時代を生き抜く知識やスキルを学ぶこと

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人材流出の危機

 本日(9/10)の日本経済新聞から、『企業の21%「人材流出」懸念、KPMG、世界のCEO調査』。世界のCEOの2割が、今後3年間の企業の最大のリスクを「人材の流出」であるとしているとの記事です。

 グラフを見ると、コロナ前には1~2%だったその割合がコロナ後に大幅に高まっていることが判ります。
 テレワークの普及によって、人が仕事や職場を選ぶ際に物理的距離の制約を受けにくくなることで人材獲得

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