やっと日本も電波オークションを導入するが…

総務省が発表した所によると、一部の周波数帯で電波オークションを導入するらしい。個人的にはやっと日本もその流れがきたかと思った。やれやれ。

そもそもOECD（経済協力開発機構）38加盟国で電波オークションを導入していないのは日本だけ。今まで総務省から認可して貰えないと電波を割り当てて貰えなかった。要は新規参入が難しい分野でありその結果、既得権益の何者でもない事になったのである。

海外では有り得ない話だが、日本では新聞社とテレビ局が一体化している。つまり新聞社がテレビ局を傘下に収めているのだ。日刊新聞紙法で新聞社は株式を譲渡できない事になっており、これは買収されることがなく、オーナーが変わるリスクもない。こういった事があり、日本の新聞社とテレビ局は守られてきた現実がある。

電波オークションとなる事で国民の共有財産である電波が入札されることは良い事だし、新規参入もしやすくなる。もっと言えば国庫に入る税収も増えるだろう。しかし今回の帯域はあまり使われていない電波であるので、とりあえず日本も電波オークションしましたよ的なアピールのような気がする。

しかし個人的にはもう電波オークションの必要性は薄まってきている感はある。それは言うまでもなくインターネットの技術が進んでいるからだ。わざわざ電波を買って、大きな施設を作ったりしなくても、スマホ一台で簡単にYouTubeで動画をあげられる時代になっている。周波数がなくても報道できてしまう。

10年以内には6Gが到来すると思うが、そこまでの重要なインフラは光ファイバーであり、NTTが7割程保有している。その先の技術になると衛星放送になるだろう。現在は通信衛星と言って上空36000kmにある静止衛星を使っており、レテンシー（遅延）が起きやすい。しかし小型衛星を低軌道（上空500km）で運営していく事でレテンシーも抑えられる。これに当てはまるのがスペースXが手掛ける衛星コンステレーション「スターリンク」だ。これが簡単なインフラになるだろう。

やはりいつも言っているが、宇宙はとんでもなく遠い存在でなく誰でも使える存在になるのは間違い。

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