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編集者が考える「原稿のレベルを上げるためにできること」【ポプラ社小説新人賞への道】

編集者が考える「原稿のレベルを上げるためにできること」【ポプラ社小説新人賞への道】

こんにちは。

「ポプラ社小説新人賞への道」もいよいよ終盤。
今回は、知りたい人が一番多いであろうポイント……

「どうやったら原稿の質があげられるか」についてです。

小説を書きあげたけど、そこからどうしたらいいのか分からない。
どうやったら「うまい小説」「面白い小説」にレベルアップするのか。
というか、小説ってどうやったら良くなるの?

そんな悩みを抱えている人もいらっしゃるのではないでしょう

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【創作論】筑前式プロットの作り方

【創作論】筑前式プロットの作り方

 どうも、筑前助広でございます。
 プロットについて、以前からTwitterで呟いておりましたが、今回は自分の考えを整理する意味でまとめたいと思います。
 Twitterでは、以前より「有料でも知りたい!」という声がありましたが、お金を取れるとは思えませんので、無料で公開します。
 ただし、もし良かった!と思ったら、筑前式プロットで生み出した下記の作品を買っていただければと思います!

【1】プロ

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ダークヒーローからゴシックロマンまで 闇/病み小説|三村 美衣

ダークヒーローからゴシックロマンまで 闇/病み小説|三村 美衣

 「闇」はファンタジーとはとても相性の良いテーマだ。
 ざくっと思いつくだけでも、光と闇の対決を描く異世界ファンタジー、暗黒と恐怖を物語の中心に据えたゴシックロマンや伝奇小説、夜や闇の中で生きる種族もの、死や暗黒への畏れや憧れ、不安や心に巣食う闇(病み)が起爆となるダークファンタジーなど、闇は深く、広く、さまざまなアプローチがとれる。

光の残酷、闇の魅力 闇といえば、主人公たちは世界が闇に支配さ

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「ホラー」って何ですか?|王谷 晶

「ホラー」って何ですか?|王谷 晶

箸が転んでもビビり場合によってはチビったりもする三国一の怖がりやさん、王谷晶である。夏といえばホラー、ホラーといえば夏だ。ホラー小説というのは一定数のファンがおり、たまに映画化等メディアミックスも含めたメガヒットも出てくるジャンルである。となればたとえチビりながらでも市場に参入するのが商売人の道。今回は小説で描く恐怖表現について語りたい。

ホラーには二種類の「こわい」がある怪談、サイコスリラー、

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自分にあった物語を! ジャンルごとの小説の書き方が分かる記事12選|小説の書き方/コツがわかる記事まとめ【2020年版】|monokaki編集部

自分にあった物語を! ジャンルごとの小説の書き方が分かる記事12選|小説の書き方/コツがわかる記事まとめ【2020年版】|monokaki編集部

「monokaki」では小説の書き方、おもしろい小説を書くコツなど、頭の中でくしゃくしゃになった原稿用紙をふたたび開き、物語の「つづき」に取り組みたくなる記事を提供してきました。特別編として全六回に渡り、小説を書く際のコツやテクニックがわかる記事をまとめたものをお贈りします。

「自分が書いている小説のジャンルって何?」「小説のジャンルの違いがわからない」というお悩みを持ったことはありませんか?

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公募に100回以上挑戦しながらやったこと

公募に100回以上挑戦しながらやったこと

私のnote、一番読まれていて今でも毎日のように読まれているのが公募に100回挑戦したという記事。

どうしたら公募に引っかかるのかわからなくて、運を引き寄せるために応募しまくってたというのが実情なのですが。だからといって、ただひたすら書いてただけではなかったのですよと思ったりもしたので、それについて書いてみます。

◆出版社と縁ができるまでにかかった期間本格的に公募に挑戦するようになり、出版社と

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私がやってた公募の使い回しの話

私がやってた公募の使い回しの話

久しぶりにnoteを書こうかと思っていたところで、マシュマロが飛んできました。ありがとうございます。

公募の使い回し、よく耳にするし気になりますよねー。私も公募しているときは気にしてました。
正解なんてどこにもないと思うのですが、色んな情報を目にしながら、私はこういうスタンスで使い回ししてたよって話でも書いてみます。

◆新作を書き続けるのが基本使い回しをするとしても、これだけは絶対に守ろうと思

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あなたの「デビュー」を後押ししてくれる本|大沢在昌著『小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない』|monokaki編集部

あなたの「デビュー」を後押ししてくれる本|大沢在昌著『小説講座 売れる作家の全技術 デビューだけで満足してはいけない』|monokaki編集部

こんにちは、「monokaki」編集部の碇本です。

「小説の書き方本を読む」の第六回です。前回の松岡圭祐著『小説家になって億を稼ごう』の記事はプロとしてデビューすることだけではなく、プロになってからのことについても知れる内容だったので、多くの方にも興味を持ってもらえたようです。

この連載は取り上げた書籍の一部を紹介する形になっています。そこでなにか引っかかる部分や、自分に響いたという箇所があれ

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ご質問にお答えします(9)「推敲にどれほど時間をかけるべきか?」

ご質問にお答えします(9)「推敲にどれほど時間をかけるべきか?」

 さてはて、年が明けたと思ったら、もう2月も終わりかけですね。恐ろしい限りでございます。もうなんだろう、最近は寒いわりに花粉がすごくて、踏んだり蹴ったりの様相を呈しているのでありますけれども、そんなさなかにもご質問をいただきましたので、ゴリゴリお答えしていこうかなと思います。

 というわけで、今回のご質問!ででん!

 なるほどなるほど。自分の書いた文章がどうも納得いかない、、、という状況はよく

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【受賞者が思う】ラノベ新人賞受賞のヒント

はじめまして。量です。
以下、さっと略歴です。

大手ライトノベル新人賞受賞

出版に向けて編集部と1,2年ほど制作

諸事情から出版ならず😂※ケンカしてませんw

エンタメ業界に就職し、創作と会社員の二重生活スタート

ラノベ新人賞受賞の証拠としては以下をご覧ください。

これは受賞後に郵送された賞金の支払調書なんですけど区分は原稿料等という名目で社内計上されるのですね。
あんまり証拠に

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「ラノベ書きめざしてるのにラノベが楽しめなくなった」相談について炎上覚悟で答える

どうも。コピーライター件作家の風倉です。
先日、自分のもとにある非常に切実な相談が届きました。
この相談に関して、僕の答えは、実はあります。……けど、これははっきりいって「世間に叩かれる」系統の答えになるので、今までは特に表ではいってきませんでした。
しかし「これは、ラノベ志望者以外でも、通じる悩みだろう」と思ったので、どうせならしっかり書こうと思って、記事として書くことにしました。
(なんかメッ

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これで長編が最後まで書ける!三幕八場構成を学ぶ|monokaki編集部

これで長編が最後まで書ける!三幕八場構成を学ぶ|monokaki編集部

 昨年、フィルムアート社から刊行されている『ストーリー ロバート・マッキーが教える物語の基本と原則』の抄録をmonokakiに特別掲載しました。作家・脚本家の堺三保さんが書く同書の解説に、こんなくだりがあります。

ここ数年、いくつかの講座で小説や脚本の構成について、作家志望の人々に教えている。そこで最も痛切に感じることは、多くの人が「こんな話を書きたい」という語るべき何事かを抱えているにも関わら

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