筑前助広

福岡市在住の時代小説家。 著書→「谷中の用心棒 萩尾大楽~阿芙蓉抜け荷始末~」 チルく…

筑前助広

福岡市在住の時代小説家。 著書→「谷中の用心棒 萩尾大楽~阿芙蓉抜け荷始末~」 チルくてエモい、リリシズム溢れる、ノワール&クライムな作風。 受賞数は7回。 目指せ直木賞! お仕事・取材依頼はTwitterのDMへ

マガジン

  • 読書感想文

    読書感想文の記事をまとめています

  • 持論・雑考・創作論

    持論・雑考・創作論など

  • 家庭・育児・雑記・その他

  • 告知・宣伝

    告知・宣伝など

  • 歴史・民俗学・宗教

    歴史・民俗学・宗教について

最近の記事

  • 固定された記事

【自己紹介】筑前助広という男

<速報> 第11回日本歴史時代作家協会文庫書き下ろし新人賞(非公募)受賞! おはようございます!こんにちは!こんばんは! 筑前助広でございます。 今回、改めて自己紹介をしようと思います。 👇新刊情報👇 生まれは1982年の1月。生まれも育ちも、福岡市西区姪浜でございます。 姪浜はかつて福岡市のスラムなんて言われておりましてね、漁村と炭鉱とまぁ、色々とある土地で揉みくちゃにされながら育ちました。 好きな小説家は沢山います。敢えて故人に限定しますと―― 池波正太郎、藤沢周

    • 【感想】ザ・カルテルが凄いので、物書きならば読んで欲しい話

       前作「犬の力」を読み終えた僕は、一息で「それは、欲望という名の海」を書き上げた。  その作品はアルファポリスの眼に止まって受賞。そして刊行後はデビュー作ながら、日本歴史時代作家協会の文庫書下ろし新人賞を得た。  その「犬の力」を読み終えた時、僕はこう感想を記した。 ――衝撃である。 それほどの作品だった。海外文学が僕の創作領域に突然現れ、眠っていた脳味噌を叩き起こしてくれた。 まさに黒船来航。 この作品は、僕の物書きとしての人生を左右する一冊になるであろう。 万人にお勧

      • 【創作論】歴史創作界隈の炎上で感じた、故人へのリスペクトとは?

         歴史創作が炎上している。  詳しく追えてはいないが、実在していた故人、或いは子孫へのリスペクト問題は、中々難しいところ。  僕とて、亀井主水をあんな風に書いたものだから、亀井南冥のご子孫からのお叱りは当然だと覚悟していた(今のところは無問題)  歴史創作のスタンスは、人によって様々だ。しかもリスペクトなどという精神的なものは、作風とは乖離することもあるので、話がややこしくなる。 「BLのネタにしているけど、リスペクトはしています!」という作者に、「どこがやねん!」と突っ

        • 【創作論】本気でプロになるぞ!と決めて、まずやったことは、エロとの決別だった話

           どーも、筑前です。残暑厳しい日が続いておりますが、いかがでしょうか?  筑前は8月いっぱいまで原稿に追われていまして、今は次作の準備期間を迎えています。ただ、現在3社に初稿を投げていますので、これが一気に戻ると、くっそ忙しくなりそうです。  さて、今回の話題は表題の件です。  僕が本気でプロにになる為に、作品からエロ(濡れ場)と決別した話をしたいと思います。  なお、正確に言うと、エロと過剰なグロ(暴力)です。  まず僕はアマ時代に、そこそこ濡れ場を作品に加えていました

        • 固定された記事

        【自己紹介】筑前助広という男

        • 【感想】ザ・カルテルが凄いので、物書きならば読んで欲しい話

        • 【創作論】歴史創作界隈の炎上で感じた、故人へのリスペクトとは?

        • 【創作論】本気でプロになるぞ!と決めて、まずやったことは、エロとの決別だった話

        マガジン

        • 読書感想文
          9本
        • 持論・雑考・創作論
          15本
        • 告知・宣伝
          14本
        • 家庭・育児・雑記・その他
          9本
        • 歴史・民俗学・宗教
          3本
        • 作品について
          2本

        記事

          【雑記】最近の動向とか告知とか

           どーも、筑前です。  7月になりましたね。早いもんです。福岡は亜熱帯のような蒸し暑さで、すでに夏バテぎみ。  そんな中ですが、福岡市西区にある九大伊都蔦屋書店で、企画展示されている、「あの人が選んだ本たち」に参加しております。 1.わたしの人生に欠かせない本 2.学生の頃に出会いたかった本  これをテーマに、選書と理由を掲示しています。拙作も置いてあり、そこそこ売れているようなので、どうぞよろしくお願いいたします。  また早川書房(ハヤカワ・ジュニア・ブックス)さま

          【雑記】最近の動向とか告知とか

          【創作論】ジャンプを読んで目が覚めた話

           僕は、ジャンプ黄金期を読んでいた世代です。  ドラゴンボール、スラムダンク、ろくでなしブルース、ダイの大冒険、ジャングルの王者ターちゃん、聖闘士星矢、ジョジョの奇妙な冒険、幽遊白書。あの頃は、毎週ジャンプを読むのが楽しみで仕方がありませんでした。  しかし、いつの頃か僕はジャンプを読むのを止めました。  時期は覚えていませんが、幽遊白書のラストは見届けた辺りだと思います。  ジャンプを卒業した僕は、モーニングの蒼天航路やヤングジャンプのGANTZ、ヤングマガジンのドラゴン

          【創作論】ジャンプを読んで目が覚めた話

          【近況】筑前助広は、何をしているのか?

           どーも、筑前助広です。  noteでも、Twitterでもご無沙汰しております。ご無沙汰と言っても、4月17日以来ですけどね。  実はこのツイートで、長らくの不在を予期させていたのですが、誰も反応せず涙。こんなに洒落た挨拶をしているのにも関わらず(´;ω;`)  で、僕はどうしてTwitterでの発言をしていなかったというと、簡単に言えば、「デジタルデトックス」です。  重度のツイ廃であり、ネット中毒の僕ですが、そうも言ってられないぐらい仕事・執筆・家事育児が忙しくなり

          【近況】筑前助広は、何をしているのか?

          【選書】僕を作った15冊の本たち

           どーも、筑前助広です。  今回は、2023年1月13日に開催された馳月基也先生との特別対談&サイン会「時代小説のすゝめ」に際して展示された、僕が強く影響を受けた15冊の本を特別にnoteで公開いたします。  どれもおすすめなので、気になったものは是非お手に取ってください。 <関連> ※イベントの様子を載せています。 ◆ 宣伝 本題に入る前に宣伝です。  現在、僕はカクヨムコン8に2作品を出しています。どちらも面白い時代小説なので、読んでいただけますと嬉しいです。感想や拡

          【選書】僕を作った15冊の本たち

          【雑記】僕のカクヨムコンは終了いたしました

           どーも、筑前助広です。  実は本日が41回目の誕生日、作家としては1回目の誕生日であります。  40歳の1年は、萩尾大楽という男のおかげで、実に刺激的な一年を過ごさせていただきました。  もちろん、家族や仲間、先輩作家、そして読者様の存在があってこそだと思います。感謝でお礼の言葉もございません。  現在、続編を鋭意製作中です。萩尾大楽の前に現れた真の敵。田沼意次・一橋治済・松平定信・島津重豪・長谷川平蔵、そして清のヘシェンなども絡んで、江戸の闇は一層に濃くなります。こうご期

          【雑記】僕のカクヨムコンは終了いたしました

          【ご挨拶】2022年の振り返りと皆様へのお礼!

           2022年が終わります。  なので、今回は振り返りの記事を書こうと思いました。  普段はこんなことをしないのですが、そうせざる得ないと思わせるほど、この一年がこれまで40年の人生の中で、最も刺激的でした。  まず、1月28日に「谷中の用心棒 萩尾大楽」が刊行されて作家デビュー。  早速地元の書店を見て回るも、配本の関係で中々見当たらず。ならばと、「これ姪浜が舞台なんですよ~」と売り込みを開始。ありがたいことに、様々な書店で展開していただきました!  そうした中で「姪浜の

          【ご挨拶】2022年の振り返りと皆様へのお礼!

          【告知】トークショー&サイン会のお知らせ

           ご無沙汰しております、筑前助広です。  トークショーとサイン会のお知らせです。  と、その前に宣伝。  現在、ネットで時代小説を連載しています。無料で読めるプロの作品。どうぞご一読ください。 👇正統派チャンバラ時代小説 👇徹底的に現代風に書いた時代小説  感想、応援、拡散お待ちしております。 さて……イベントの内容です。 「時代小説のすゝめ」  日本歴史時代作家協会 文庫書き下ろし新人賞 受賞作家、筑前助広さん・馳月基矢さんをお招きして特別対談&サイン会「時代

          【告知】トークショー&サイン会のお知らせ

          【告知】青春アンソロ5に参加いたします

           表題の件につきまして、お報せです。  この度、千羽稲穂様が主催する「青春アンソロ5 青の祝福」に参加することとなりました。  青春を題材とした短編ということで、ちょうど旧作にそうした作品がありましたので、分子レベルまで解体し、ほぼほぼ新作となった形で発表予定です。  僕の作品のテーマは、「青春の黄昏」或いは、「青春の成れの果て」。アオハル的なキラキラ青春は書けないので、僕らしさを全開にしています。  また原稿は8割は完成していまして、本格時代小説となっています。  また、

          【告知】青春アンソロ5に参加いたします

          【お礼】第11回日本歴史時代作家協会賞に登壇いたしました

           どーも、筑前助広です。  以前から告知していました通り、八重洲ブックセンターにて「第11回日本歴史時代作家協会賞」の授賞式に参加いたしました。  旅慣れぬ上に田舎者の筑前が、東京まで辿り着けるのか!? そもそも福岡空港で飛行機に乗れるのか!? という授賞式以前の問題がありましたが、JALの優しいスタッフさんに助けられ、またアルファポリスの強い意向により羽田空港でガラを抑えられ、何とか参加できる運びとなりました。  さて、今回の第11回日本歴史時代作家協会賞。登壇される

          【お礼】第11回日本歴史時代作家協会賞に登壇いたしました

          【感想】ドラマ「風よあらしよ」を観て

           地元の偉人にして、婦人解放運動家である伊藤野枝を描いた小説を実写化したドラマ。  僕は伊藤野枝が好きで、生の松原や長垂の海(作中にも登場していた海)を眺める度に、「彼女はどういう気持ちでこの海を眺めていたのだろう」と想いを馳せるほど。  しかし地元での名望は毀誉褒貶が激しい。令和の世になっては彼女のことを悪く言う者はいないが、地元の古老が彼女に対する批判の凄さを語ってくれたのをよく覚えている。  さてドラマとしてであるが、全3回のラスト30分までは伊藤野枝にも大杉栄にも全

          【感想】ドラマ「風よあらしよ」を観て

          【告知】第11回日本歴史時代作家協会賞 贈賞式&記念トークショー&サイン会のお知らせ

           どーも、筑前助広です。  久し振りに行動制限の無い夏休みがあり、それと同時に第七波が猛威を振るったせいか、くっそ忙しい8月を過ごしておりました。  しかしながら、公開するあてのない純度100%のチャンバラ小説を書き終えるなど、それなりに執筆はしております。  そんな中ですが、まず拙作「谷中の用心棒 萩尾大楽」の帯とPOPが変更になりました。そんで本屋さんに並ぶので、そちらも要チェックです!  そして、表題の件。  東京の八重洲ブックセンター本店にて、第11回日本歴史時代作

          【告知】第11回日本歴史時代作家協会賞 贈賞式&記念トークショー&サイン会のお知らせ

          【雑記】文学賞受賞始末記〜祭りの前、祭りの後〜

           どーも、筑前助広です。  皆様におかれましては、第11回日本歴史時代作家協会文庫書き下ろし新人賞受賞を盛大に祝っていただき誠にありがとうございます!  一つ一つコメントを返せない不義理をご容赦いただきたいのですが、それでも皆様の熱いコメント、温かい言葉の数々に目頭が熱くなりました。  受賞も嬉しいのですが、ここまで祝福していただくこと自体が嬉しくて、嬉しくて。頑張ってきてよかったなーとつくづく思います。  そこで、今回はノミネートから受賞までの思い出を言える範囲で書こうと

          【雑記】文学賞受賞始末記〜祭りの前、祭りの後〜