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キャリコンの国家試験の前に

キャリコンの国家試験の前に

キャリコンの国家試験がまた近づいてきました。自分の教え子を含めて、次回の試験にチャレンジしようと思っている方に、ついつい勝手にメッセージを届けたくなります。お節介ですが、ちょっと整理してみます。主に実技テストに関する内容になります。完全な私見ですので誤解のないように。

まずは、試験合格はあくまでも目標であり、目的ではないこと。目標というのは、目的にたどり着くために通り過ぎなければならない一里塚で

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第11回ACCラボ勉強会~「NECライフキャリアにおけるキャリア支援活動」

第11回ACCラボ勉強会~「NECライフキャリアにおけるキャリア支援活動」

ACCラボ(アフター・キャリコン・ラボ)は、一般社団法人経営学習研究所で理事の田中が主宰するラボです。キャリコンの学びに情熱をささげた人の情熱が覚めないように、学び続ける場、仲間と交流し続ける場を提供したいとの思いで細々とやっています。今の段階ではクローズドな会で、主宰者の知り合いに声がけしてメンバーを増やしている状況です。
で、不定期に勉強会をやっているのですが、今回は第10回にご協力いただき、

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定年制と平均寿命の乖離に考える

定年制と平均寿命の乖離に考える

日本における定年制度は、明治時代の後期に一部の大企業で始まったものです。1902年に定められた日本郵船の就業規則には、55歳定年制が明記されているそうです。この時代の男性の平均寿命は43歳です。ただし、当時は新生児の死亡率がまだ高い時代であり、それを補正すると50歳程度になるようです。それでも、平均寿命よりも定年の方が後に来ていた時代なのです。文字通りの「終身雇用」が実現できていた時代です。  

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第10回ACCラボ勉強会~2級キャリアコンサルティング技能士へのいざない

第10回ACCラボ勉強会~2級キャリアコンサルティング技能士へのいざない

第10回の勉強会のご案内です。ようやく第10回、もう少しペースあげてやりたいところです。今回は、毎月末のロープレミアム・ウェンズディの常連の熱血キャリコンの高野さんに「2級技能士へのいざない」をテーマでお話をお願いました。キャリコンを受けた直後に2級にチャレンジする人も増えています。2級技能士って何?、取得する何かいいことあるの?、どんな勉強が必要なの?などなど、皆さんの興味に応える幅広いお話が期

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「何をどう理解したか」伝えよう ~日経産業新聞 HRマネジメントを考える 第26回 (2022.10)

「何をどう理解したか」伝えよう ~日経産業新聞 HRマネジメントを考える 第26回 (2022.10)

日経産業新聞「HRマネジメントを考える」の再録、続けますね。だいぶ近くなってきました。第26回目です。何をどう理解したか伝えるというのは、キャリアカウンセリングのクラスで散々教えさせていただいていることです。でも、これってコミュニケーション全般で大切だよなぁとつくづく思います。これを怠ったがためのすれ違い、曲解・誤解、行き違い、そんなことでたくさんのことを私たちはロスしているように感じます。
さて

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HRマネジメントを考える

HRマネジメントを考える

ありがたいことに2017年12月から「HRマネジメントを考える」というリレー連載を7人の皆様と一緒に書かせていただいています。原稿からアーカイブを作成してみました。人事部長引継ぎシリーズとともに、私のHR観が詰まっているといえます。ご興味がわいた記事を是非、お読みいただければありがたいです。リンク貼るの、結構疲れました。

第01回(2017.12)  「越境学習」の効能 学びのサイクル作る

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就労で大切な居場所を作る ~日経産業新聞 HRマネジメントを考える 第24回 (2022.03)

就労で大切な居場所を作る ~日経産業新聞 HRマネジメントを考える 第24回 (2022.03)

日経産業新聞連載「HRマネジメントを考える」の再録、遅れた分の取り戻し3日目、第24回目です。2023年度新入社員を迎える前夜の記事です。働くということについて、ちょっと考えてみました。

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日経産業新聞 HRマネジメントを考える (2022.03)
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企業内キャリアコンサルティングにおける「環境への働きかけ」を考える:コミュニティ心理学の視点から

企業内キャリアコンサルティングにおける「環境への働きかけ」を考える:コミュニティ心理学の視点から

今日は、日本キャリアデザイン学会の研究会企画委員会が主催する今期3回目のキャリアデザイン・ライブでした。この委員会の委員長をやっているのですが、委員の皆さんが素晴らしく、今期は2つの20周年記念イベントを推進しています。その1つがこのキャリアデザインライブを12月~8月まで連続開催すること。そして、その大半を非学会員にも無料公開して多くの方に学会を知っていただきます。もう1つは学会のホームページを

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経営学習研究所、ラボ企画を2つご紹介します

経営学習研究所、ラボ企画を2つご紹介します

一般社団法人経営学習研究所は、2011年に産声をあげた、「これからの人材開発・人材育成を面白くする」べく設立された非営利の一般社団法人です。「組織」「学習」「デザイン」の3つの交差する学際的領域に魅了され、当時は東京大学に在籍されていた中原淳先生の声がけで集まった志を同じくする大学の研究者、実務家が、既存の団体からの寄附・支援もうけず、全くの「手弁当」で資金を出し合い、立ち上げた団体です。まだまだ

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キャリコンの環境への働きかけ~第3回キャリアデザインライブへのお誘い

キャリコンの環境への働きかけ~第3回キャリアデザインライブへのお誘い

国家資格キャリアコンサルタントの新・倫理綱領第12条です(今回の倫理綱領の改定については、コチラをご覧ください)。

【第12条 組織との関係】
組織と契約関係にあるキャリアコンサルタントは、キャリアコンサルティングを行うにあたり、相談者に対する支援だけでは解決できない環境の問題や、相談者と組織 との利益相反等を発見した場合には、相談者の了解を得て、組織に対し、問題の 報告・指摘・改善提案等の調整

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組織版キャリアコンサルティング指導者養成講座から➁

組織版キャリアコンサルティング指導者養成講座から➁

昨年、半年近くに渡って受講した慶應義塾大学丸の内シティキャンパスの「組織版キャリアコンサルティング指導者養成講座」の卒業課題について、年末に記録に残しておきましたが、その続きも記録に残します。
最終課題は、組織内で活動するキャリアアドバイザー向けの20回に渡る支援コースのシラバスを創ることでした。その最終回では、自分自身の経験や活動、日頃大事にしていることが、自分自身のキャリアアドバイザー活動にど

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社会人として成熟している…

社会人として成熟している…

年末の酒場のカウンターでの会話。「もう30過ぎたけど、ぜんぜん大人じゃないんだよな」「俺は40になるけどおんなじだよ」。自分が若い頃の30歳、40歳は実に大人に見えたものです。60歳はすっかりと老人です。でも、いざ60歳になっても、大人になれているかなあと、ふと思います。正月早々、呑み過ぎて記憶なくしたし。

渡辺美枝子先生編著の「キャリアカウンセリング再考」を昨日の中央線の行きに再読開始しました

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「キャリアコンサルタント倫理綱領」改正内容を整理してみました

「キャリアコンサルタント倫理綱領」改正内容を整理してみました

キャリアコンサルタントの倫理綱領が昨日(2024年1月1日)付けで改正されました。年末に予告メールまで入り、また、改正内容についてはいろいろな事前情報や噂もあり、とても楽しみにしていました。新年最初のnoteの書き込みとして、この倫理綱領の改正について整理してみたいと思います。まず、改正の趣旨ですが、これは新しい「序文」にあります。

時代の変化に伴い、新しい働き方の拡大とその実現のため、社会をリ

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組織版キャリアコンサルティング指導者養成講座から

組織版キャリアコンサルティング指導者養成講座から

およそ5カ月に渡り、毎週木曜日に慶應義塾大学丸の内シティキャンパスで開催されていた「組織版キャリアコンサルティング指導者養成講座」に通いました。素晴らしい仲間と一緒に久しぶりに学びのシャワーを浴びた感じです。毎回、終了後の課題では考えることを求められました。そして、最終回に向けての課題は、組織内で活動するキャリアアドバイザー向けの20回に渡る支援コースのシラバスを創ることでした。その最終回では、自

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