飯島章嘉

ピクセルのすき間をデザインするUXデザイナー。2018年からオランダ在住の3児の父。オ…

飯島章嘉

ピクセルのすき間をデザインするUXデザイナー。2018年からオランダ在住の3児の父。オランダで気になったデザインやUXについて書いていきます。

マガジン

  • 他己紹介や寄稿

    インタビューなど他のnoteに登場させてもらったり、書かせてもらったりしたもの

  • フレームワークについて語る

    チームで作るUXデザイン、コラボレーション、フレームワークやメソッドについて考える連載。

記事一覧

固定された記事

ミッフィーのトランプで考える記号的デザインの話

先日ユトレヒトに行ってきました。ミッフィーの作者である故ディック・ブルーナ氏が暮らし、ミッフィー・ミュージアムもあるオランダ第4の都市です。 今回はそれで思い出…

飯島章嘉
5年前
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子供と釣りゲームをアジャイル開発した話

いや、アジャイル開発は大げさ(まさに釣りタイトル)なのだけど、さっき子供と遊んでいて気づいた話です。 元ネタはポケモンの釣りができるオモチャ先日、日本から我が家…

飯島章嘉
7か月前
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2022年11月1日ーおばあちゃんにお別れを云い、本を9冊買った

先日祖母が亡くなり、お葬式に出たかったので帰国しました。 祖父が亡くなってから、すぐ私も行くわと言いつつ25年、100歳まで(若輩の僕が見る限り)明るく生きたおばあ…

飯島章嘉
1年前
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新社屋設立にあたってー採り入れたい4つのワークスタイル

オランダでは、2ヶ月ほど前からコロナは「終了した」ことになっている感がある。(感染者数は減っていないが)マスクをしてる人もほとんど見かけない状態です。 日本でも…

飯島章嘉
2年前
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UXデザイナーがロゴデザインに挑戦してみた話

Laboratikが新たに始める、働くこと・生きることを考えるオンラインゼミ「学びラボ」のロゴを作りました。 僕はUXデザイナーとして、サービスのコンセプトと一緒にネーミ…

飯島章嘉
2年前
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湯島天神を(勝手に)氏神として参拝する理由 [2016年1月のブログより]

新年の豊富的なことを書こうかと思ったのですが、昨年末にふとした流れで昔の自分のブログ記事を見て、あまり言いたいこと変わってないなと思ったので、noteに再掲すること…

飯島章嘉
2年前
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読んでない本大賞 2021

ええと、読んでタイトルのごとし、読んでない本です。 年末を迎えるにあたり、今年買ったけどまだ読んでない本を、自分へのリマインドを兼ねて、Amazonの購入履歴を見なが…

飯島章嘉
2年前
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ドット絵アイコンで、チームコラボレーションをもっと楽しくする話

今回の話は、こちらの前回投稿の続きです。 ドット絵アイコンを伊藤さんに作ってもらい、それを色々なウェブサービスや、会社ごとのブランドカラーを背景にしたパターンを…

飯島章嘉
2年前
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ドット絵アイコンでQOLがあがった話

デジタル上のプロフィール画像問題プロフィールアイコンって、けっこう困りませんか? これぞっていうお気に入り写真を、プロに撮影してもらってたりする場合は良いけど。 …

飯島章嘉
2年前
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Twitterアカウント名を、公私混同の「ハーフピクセル」に変えてみた

少し前にデザイナーの伊藤さんに、ドット絵で似顔絵を作ってもらい、主に仕事関係で使っていたのですが、日に日に愛着が増してきたので最近はTwitterやFacebookなどのプロ…

飯島章嘉
2年前
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目次を書いてみる

目次をたてるのは、わりと苦手です。 たとえば企画書を書く時に、最初に目次を箇条書きにしておいてから、中身を膨らませていく方式とか。苦手。 これは基本的に自分がア…

飯島章嘉
3年前
5

名前をつけてみる

『フレームワークについて語る』2回めです。第1回は、このシリーズで「何について書くか」の説明をするだけで、けっこう長くなってしまった。 ちなみに説明といっても、…

飯島章嘉
3年前
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『フレームワークについて語る』について語る(昨年の振り返りと新年の抱負)

Gelukkig nieuwjaar. オランダも年が明けました。 2020年は、コロナでディスタンスで、分断されたからこそ(自分はそれ以前にオランダで離れてるのもあるんですが)、チー…

飯島章嘉
3年前
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フレームワークについて語る

というタイトルで連作の記事を書きたいと思っている。というか今ここで書き始めている。noteを書くのは1年半ほど空いてしまっているが、つまりnoteの「マガジン」的なもの…

飯島章嘉
3年前
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コーポレートサイトのデザインとデザインシステム

この記事は「コーポレートサイトに適したデザインシステムとは?」または「FigmaやXdでデザインシステムを適用するには?」という内容では全くありません。ちなみに後者の…

飯島章嘉
5年前
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コンセプト・ドリブン - ダッチ・デザインに見る身も蓋もない話

オランダのデザインは、とにかく「コンセプト・ドリブン」だと思っています。もちろんこれは僕が発見したのではなく他所でも言われている話です。 今回は、オランダで生活…

飯島章嘉
5年前
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ミッフィーのトランプで考える記号的デザインの話

ミッフィーのトランプで考える記号的デザインの話

先日ユトレヒトに行ってきました。ミッフィーの作者である故ディック・ブルーナ氏が暮らし、ミッフィー・ミュージアムもあるオランダ第4の都市です。
今回はそれで思い出して、数年前にミスドでもらったミッフィートランプで娘と遊んでいて気づいた話を書きます。

ミッフィートランプって何?

この写真の撮影日付によれば2014年の春〜夏頃、ミスドのキャンペーン景品でミッフィートランプがもらえる時期があったのです

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子供と釣りゲームをアジャイル開発した話

子供と釣りゲームをアジャイル開発した話

いや、アジャイル開発は大げさ(まさに釣りタイトル)なのだけど、さっき子供と遊んでいて気づいた話です。

元ネタはポケモンの釣りができるオモチャ先日、日本から我が家に遊びにきた友人が、子供へのお土産に、これを買ってきてくれたんです。

お風呂でポケモンつり

バスボールをお風呂に入れるて、溶けると中から水ポケモンが出現し、魚釣りゲームができるというもの。

ブクブクとバスボールが溶けた後にポケモンが

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2022年11月1日ーおばあちゃんにお別れを云い、本を9冊買った

先日祖母が亡くなり、お葬式に出たかったので帰国しました。

祖父が亡くなってから、すぐ私も行くわと言いつつ25年、100歳まで(若輩の僕が見る限り)明るく生きたおばあちゃんでした。

お別れを言うために来ておいてナンだけど、もうここには居ないんだなと思いながら見送った。が来て良かった。

葬式のあと夕方、千葉駅ビルのくまざわ書店まで歩いて行き、けっこう本を買ったので以下に順にあげていく。

僕はこ

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新社屋設立にあたってー採り入れたい4つのワークスタイル

新社屋設立にあたってー採り入れたい4つのワークスタイル

オランダでは、2ヶ月ほど前からコロナは「終了した」ことになっている感がある。(感染者数は減っていないが)マスクをしてる人もほとんど見かけない状態です。

日本でも先日「蔓防」が解かれたそうで、リアルの面談を好むなどの理由から、以前の仕事スタイルに戻る人も一定数いるでしょう。
わざわざオランダに居る僕へ仕事が依頼されることは減るかもしれない。
見栄を張るわけではないが、すこし忙しさが減るのはちょうど

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UXデザイナーがロゴデザインに挑戦してみた話

UXデザイナーがロゴデザインに挑戦してみた話

Laboratikが新たに始める、働くこと・生きることを考えるオンラインゼミ「学びラボ」のロゴを作りました。

僕はUXデザイナーとして、サービスのコンセプトと一緒にネーミングを考えたり、そのサービスロゴのコンセプトを考えてディレクションすることは多いですが、自分で仕上げまですることは基本ありません。

・・・と言い訳しつつ。
今回は自分でロゴデザインをしてみたプロセスを書いてみたいと思います。(

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湯島天神を(勝手に)氏神として参拝する理由 [2016年1月のブログより]

湯島天神を(勝手に)氏神として参拝する理由 [2016年1月のブログより]

新年の豊富的なことを書こうかと思ったのですが、昨年末にふとした流れで昔の自分のブログ記事を見て、あまり言いたいこと変わってないなと思ったので、noteに再掲することにしました。

2016年の年始なので6年前。日本で一人会社としてやっていた頃と、変わっていなくて良いのか?という問題はあるのですが。

基本的には僕は「変わらない」人たちが好きです。RAMONESとか、Teenage Fanclubと

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読んでない本大賞 2021

読んでない本大賞 2021

ええと、読んでタイトルのごとし、読んでない本です。
年末を迎えるにあたり、今年買ったけどまだ読んでない本を、自分へのリマインドを兼ねて、Amazonの購入履歴を見ながら振り返ります。

良さそうだと思ったから買ったわけなので(紙の本は日本からオランダに発送したりしてるので)ひとにもオススメできる本かもしれないし、でも読んでないので僕もじっさいのところは未知。という無責任なランキングです。

順位は

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ドット絵アイコンで、チームコラボレーションをもっと楽しくする話

ドット絵アイコンで、チームコラボレーションをもっと楽しくする話

今回の話は、こちらの前回投稿の続きです。

ドット絵アイコンを伊藤さんに作ってもらい、それを色々なウェブサービスや、会社ごとのブランドカラーを背景にしたパターンを作って使うことで、仕事が3倍楽しくなりました、という話。

今回は「ひとりで楽しむだけでなく、チームで使うのもまた楽し」という話をご紹介したいと思います。

同じテイストでメンバーアイコンを作るTamsterdamでは、僕の他にデザイナー

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ドット絵アイコンでQOLがあがった話

ドット絵アイコンでQOLがあがった話

デジタル上のプロフィール画像問題プロフィールアイコンって、けっこう困りませんか?
これぞっていうお気に入り写真を、プロに撮影してもらってたりする場合は良いけど。

僕は前はSNS等はだいたいこんなのを使っていました。
とくべつ気に入ってる写真でもないが、なんとなく色々なSNSなど共通で。10年近く経っているので、そろそろ変えたいところ。

プロフィール写真は1枚あれば良いわけではない僕は、自分でも

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Twitterアカウント名を、公私混同の「ハーフピクセル」に変えてみた

Twitterアカウント名を、公私混同の「ハーフピクセル」に変えてみた

少し前にデザイナーの伊藤さんに、ドット絵で似顔絵を作ってもらい、主に仕事関係で使っていたのですが、日に日に愛着が増してきたので最近はTwitterやFacebookなどのプロフィール画像にも使い始めています。

僕は今オランダに住んでいますが、日本にいる9年前から株式会社ハーフピクセルという会社をやっていて、ウェブやアプリなどデジタル上での体験のデザイン(UXデザイン)をするのが仕事です。

PC

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目次を書いてみる

目次を書いてみる

目次をたてるのは、わりと苦手です。
たとえば企画書を書く時に、最初に目次を箇条書きにしておいてから、中身を膨らませていく方式とか。苦手。

これは基本的に自分がアイデアを考える時にせよ、日々の生活にせよ「目的思考(指向)でない」ということだと思っています。目的なくしてアイデアもなにもあったものか、という意見もあると思いますし、目的を決めて計画的にものごとを進めること自体に反対というわけではないので

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名前をつけてみる

名前をつけてみる

『フレームワークについて語る』2回めです。第1回は、このシリーズで「何について書くか」の説明をするだけで、けっこう長くなってしまった。

ちなみに説明といっても、実際はちゃんと考えを固めてから「説明」をしているわけではなくて、ぼんやり考えた方向性(=デザインや企画の手法とかに関するnoteを書いてみたいな)について、ああかな、こうかな、と自問自答しながら書いています。なので脱線を繰り返して、やたら

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『フレームワークについて語る』について語る(昨年の振り返りと新年の抱負)

『フレームワークについて語る』について語る(昨年の振り返りと新年の抱負)

Gelukkig nieuwjaar. オランダも年が明けました。

2020年は、コロナでディスタンスで、分断されたからこそ(自分はそれ以前にオランダで離れてるのもあるんですが)、チームで働く、コラボレーション、インタラクション、そういうことを意識した年でした。
企画やデザインをどうチームで作っていくのか?そこにはフレームワークとか経験の共有とかは役に立つのか?立たないのか?

そんなことについ

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フレームワークについて語る

フレームワークについて語る

というタイトルで連作の記事を書きたいと思っている。というか今ここで書き始めている。noteを書くのは1年半ほど空いてしまっているが、つまりnoteの「マガジン」的なものを作ろうとしているわけです。

フレームワークとは?
ご存知の方が多いと思いますが、タイトルからカタカナ語なので一応説明します。

フレームワークとは、、、何なんですかね。

実は自分自身が数年前までほとんど使っていなかった単語で(

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コーポレートサイトのデザインとデザインシステム

コーポレートサイトのデザインとデザインシステム

この記事は「コーポレートサイトに適したデザインシステムとは?」または「FigmaやXdでデザインシステムを適用するには?」という内容では全くありません。ちなみに後者の話だと下記のnoteが参考になるのでお薦めです。
https://note.mu/sixa_nao/n/n7603a9bc7580
これはどちらかというと、もっとすぐ役に立たない話、思いつきメモです。

今日、ある会社のコーポレートサ

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コンセプト・ドリブン - ダッチ・デザインに見る身も蓋もない話

コンセプト・ドリブン - ダッチ・デザインに見る身も蓋もない話

オランダのデザインは、とにかく「コンセプト・ドリブン」だと思っています。もちろんこれは僕が発見したのではなく他所でも言われている話です。
今回は、オランダで生活するなかで見つけた「コンセプト・ドリブンやなぁ〜」というモノと、なぜオランダではコンセプトが実現されているのか?について、書いてみたいと思います。

例1:アムステルダムの運河が美しいのは、柵がないから?
オランダ、とくにアムステルダムは、

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