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湯島天神を(勝手に)氏神として参拝する理由 [2016年1月のブログより]

新年の豊富的なことを書こうかと思ったのですが、昨年末にふとした流れで昔の自分のブログ記事を見て、あまり言いたいこと変わってないなと思ったので、noteに再掲することにしました。

2016年の年始なので6年前。日本で一人会社としてやっていた頃と、変わっていなくて良いのか?という問題はあるのですが。

基本的には僕は「変わらない」人たちが好きです。RAMONESとか、Teenage Fanclubとか。インタビューとかで「俺たちは『変わり続けてる』点が変わらないんだよ」とか言ってたりして。傍から見ると「いや、やっぱ変わってないんじゃないか?」みたいな。

いちおう僕も、今年も変わらず、変わり続けて行きたいと思います。

[以下転載]


初詣に、湯島天神に行ってきました。

ハーフピクセル社としての初詣は、毎年、氏神さまである湯島天神に行っています。
氏神といっても近所でないし、氏子入りの儀式のようなのもしたわけではないので、あくまで勝手に「マイ神社」的に思って詣でている、ということですが。

湯島天神は、ご存知の通り「学問の神様」として知られる菅原道真が祀られた神社(天満宮)です。
受験生の合格祈願で有名で、今年もものすごい数の合格祈願の絵馬が奉納されてました。絵馬が絵馬に馬乗り状態になっている。

で、なぜ受験生でないのに「学問の神様」を会社の氏神扱いして毎年行っているかというと、湯島天神のある御茶ノ水〜上野周辺の感じがなんとなく好きだからというのもあるけど、その「学問」つまり「学んだり問うたりすること」、ちょっと広げて「考えること」が、会社のコア・バリュー、コア・コンピタンス?、要するに「仕事」だと思っているからです。

でも「学ぶ」なんていうのは準備というか自己研鑚というか、勝手にやったらいいことで、それを「仕事」とか「提供価値」とかいうのはおかしいんじゃないか? こっちはそれにお金を払っているつもりはないよ、と憤ってしまうお客様もおられるかもしれません。そう言われると、その通りです。
だし、「考えるのが仕事」なんていうと、「すごいこと考えちゃうオレの頭脳が売り」とか勘違いしてる人ふうな感じもあるけど、そういうつもりでもないつもりです。

ただ社会人になって仕事をしているなかで、お客さんの話(課題や現状、悩み)を聞いて「ふーん、そういうことがあるのか」などと思いながらその話を噛み砕いたり裏返してみたりしているとき、いいことを思いついちゃった気がして盛り上がっている時、でもそれ本当にいいか?浅くないか?と頭のなかでひとり会議をしているとき、そういう、学んだり考えたり、自分に問うたり、しているときは、時間とか効率とか関係なくなってるというか、少なくとも「お金のために自分はいま働いている」という感覚はないわけです。すごく簡単にいえば「好き」ということだと思います。

それで、じゃあその「好き」でいくらでもできちゃうことを「仕事」「売り物」だということにしてしまって、いいんじゃない?と思っています。野球選手が野球が好きなのと同じように。その「好き」なことが、自分は野球でなくデザインなのか企画なのか、クリエイティブディレクションなのか、といわれると、「学んでるとき」かなあ、というわけです。

新年早々いい年して「好き」とかの話を、しかもカギカッコとかで書くのはだいぶアレですが、そういう好きなことを仕事として提供できるのは、ある意味ではお客さんにとっても一番お得?なのではないかとも思うし、なにより自分もヘルシーでいられます。(もちろん、好きじゃない部分をやる時間もある程度あるが、全体として。)

そういうことで、「今年も好きなこと(学んだり問うたり)をして暮らしていけますように」と、また菅原道真さんにお願いしてきました、という話でした。
ついでに「太宰府に流された道真さんは大変だったと思いますが、僕は好きな場所でやらせてほしいです」と。

今年もよろしくお願いします。

僕が「学ぶ」といって思い出すのは、マスターキートンの後半、クライマックスの始まりあたりで「我々は学び続けなくてはいけない」だったかな、と言ってユーリー先生と同じメッセージの授業をする、という熱いシーンです。あれは僕の座右の銘というか座右シーンになっています。うろ覚えだけど。

あと「考える」といえば、昨年のネット上の記事などでよく「アイデアなんて1円の価値もない。考える(思いつく)だけじゃなくて、実現するのが大事なのだ」という感じの論が話題になっていて、いや耳が痛いというか、全くその通りだよなあと思いました。
ただそれはそれとして、人に迷惑をかけなければ考えたり思いつくのは好きにさせてほしいな、とも思っていました。「思いつく自由」ー こちらを座右の銘ということで今年はいきたいと思います。

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