幻の風 幻の雪 幻の灯 幻の肌 満天の脳空に貴女は結晶し浮遊する まほろばの棲み家去り行く春夏秋冬 たゆとう魂にできることは一つだけ 貴女の死に体の傍に居ること 現を抜かす私はここにいます 空蝉のノックが聞こえますか 現の風 現の雪 現の灯 現の肌 刹那ぼくの声を感じて下さい