とし総子

小説と、詩と、川柳と、日々のことを書いています。 猫が好きです。 アメブロ→htt…

とし総子

小説と、詩と、川柳と、日々のことを書いています。 猫が好きです。 アメブロ→https://profile.ameba.jp/me ブルースカイ→https://bsky.app/profile/toshisouko.bsky.social

マガジン

  • 詩、誌、氏

    詩だ、と言い切れない。でもたしかに私の書いたもの。 短くて、要領は得ない文章のかたまりなのだと思う。 でも書きたくなるから、こうして出してしまう。

  • 夫の手作り人形づくり日誌

    手作り好きな夫が、仕事の合間に作ってる人形の紹介と、その過程を記して行こうと思います。

  • 川柳での日々

    川柳の習作を書いたり、川柳教室でのことを書いたりしたnoteをまとめておくためのnoteです。

  • 短いお話

    短い、小説になりきらないものを、載せていきたいと思ってます。

  • いつか朗読になるかもしれない類の

    自作の詩を読み上げたものを、ぽつぽつと。

最近の記事

  • 固定された記事

じこしょうかいします、今さらですが

今さら自己紹介の理由 私が、 自己紹介なるものを書いていないことに気が付いたのは、 解雇問題が起こって、毎日何かしらnoteを書く、と決めてからでした。 、、、遅すぎる。 いや、最初の記事で、そのようなことを書いたり、 たしか書きはじめたときは、 “そうだ!自分のことをどんどん書いていこう!” なんて張り切っていたりしたのですが、仕事と子育てと趣味に明け暮れて、 そのうち書こうと思っていたことを忘れていました。 何かを書き、それにスキをいただくと、その人のnoteを

    • 「ひとさし」(詩)

      あなたの手が獣に成り わたしが赤子の赤い夢に生まれ 果てよ 果てよ、と のばされてゆく 静かな耳にあなたは在り 青い瞳の硝子をわたしは渡り 鋭い その尖先を 求めてゆく 立ちすくむ月の前であなたはしゃがみこみ覗く 心に立ち込める虹の端より芽を生きはじめて空を見る わたくしの とむらいのごとく 光差すのを ひと夜挿す

      • 文学フリマ香川に分けっこ出店いたします。

        もうですね、 胸はどきどき、 呼吸がくるうほどに緊張と興奮を内包しています。 一年前の私は、 「いつか文学フリマとか出られたらいいなぁ」 と 「でも難しいだろうなぁ」をくっつけて考えていました。 憧れの、文学フリマ。 それが今年、行けるよ! となって、 それは出店を射止めたごまヲさんのご厚意と、まりさんの人徳と、めぐみさんのデザイン力と、もうあれやこれ、私を送り届けてくれるじろうさん(夫)にも、それになんの反対もない家族も、感謝感謝の、 出店なのです。 といっても、 テー

        • 「ふるふるる」(詩)

          抜き身の足に蔦は這い その健気さにふるふるる その方なの芯に口付け 触れて終える紅ひとつ

        • 固定された記事

        じこしょうかいします、今さらですが

        マガジン

        • 詩、誌、氏
          735本
        • 夫の手作り人形づくり日誌
          5本
        • 川柳での日々
          19本
        • 短いお話
          30本
        • いつか朗読になるかもしれない類の
          10本
        • 余情
          56本

        記事

          「パンと銃」(詩)

          銃を運ぶひとより パンを運ぶひとの方が しあわせかしら 木を切る人より 紙を造る人の方が しあわせかしら 同じ食べ物 同じ服を着ていてはしあわせかしら それとも逆にけして幸せになれないかしら わかりやすく大きな声で言ってくれよ パンでも銃でも運んだことは同じなんだ しあわせで何が悪いのか どうか私に教えてください

          「パンと銃」(詩)

          じろうさんが2Bを作ってくれた!

          ちなみにセリアのものだけで作られてます。 本当ありがたやなじろうさんです。

          じろうさんが2Bを作ってくれた!

          『悪は存在しない』を観て来た

          このnoteには映画のネタバレが含まれているように思いますので、 お気をつけてスクロールください。 最終上映で、夕方の時間帯。 いつもなら絶対行かない。 それなのに、今回は絶対に行こう、と逆に思っていた。 なんでだろう。 小さなスクリーン、お客は私を含めて二人。 静かにそのひとの噛むポップコーンの音を聞きながら、 予告を見た。 正直あまり心躍らず。 夏休み映画、という大枠のお金をかけて観に来て!!と叫ぶような映画は少し苦手で、きらいなわけではなく、私などが見に行かなくても

          『悪は存在しない』を観て来た

          「ひとをみる」(詩)

          人を見る 人を見る 人を見る 同じ色のズボンのおじさま 花柄のシャツのおばあさま 杖をついた男の人 スーツを着たひと 白いフリルのお嬢さんは三人 みんな靴はばらばらで 人を見る 人を見る 人を見る どの人もやさしそうに見えない どの人も少し意地悪そうだ だけどけしてそうじゃない ひとりひとつだけのべエルを揺らして ひとは生きていくしかない ただひとり どの皮を剥がされたって

          「ひとをみる」(詩)

          「みおくり」(詩)

          ひとを見送っている ふしぎと途切れない ひとというものを もうどれくらい 見送り続けている ながいと感じるほどの瞬き 短いと思い込むほどの そよぎ ああ 香りさえ途切れない ひとはいつ見送り終わるだろう そのときはいつかは来て そしてほんの一時 懐かしく香りだけ 手を振るのだろう

          「みおくり」(詩)

          「痛いときにはどうしていたの」(詩)

          私は三十年近く  口内炎を知らなかった 歯医者さんに 「こんなに尖った親知らずがあったら、さぞよく出来て痛かったでしょう」 なんて言われて 「ああ、あれが」 と名を知った あついものを食べて口の中が火傷をするとか 肩こりを放っておくとリンパ腺まで腫れるとか ストレスを溜めすぎると顔面が痛みだすとか 痛いものは痛いもの 去っていくときには去っていくだろうと 信じていた 昔話ののんびりさで だから体中が悲鳴をあげて マグマの中を細胞が混乱するのも まあ そのうちにと放ってお

          「痛いときにはどうしていたの」(詩)

          「星」(詩)

          世界は私を撃ち殺す 暴力の日々は弱さを撒き散らす 雨は犬の肋骨の凹みを流れ 助けを呼ぶ声は たちどころにあがる歓声に掻き消される どうだっていいものひとつひとつの どうでもはよいと言い切れないひとつが 悲鳴のように光を放つ 欠片と欠片の共鳴は 一点を起点に立ち昇る 様々な たとえ屑のような星に成ろうとも

          「星」(詩)

          やる気の出ない日々は眠い

          やる気がまったくでてこない二日間を過ごしています、とし総子です。 なんだろう? 詩集を一気につくったから、 ちょっと創作ストップのお触書が回ったんでしょうか? あと、本当なら昨日は詩学舎だったのですが、 体調を少し前に悪くした先生のために、 もうひと方の先生が「無理にやらないほうがいい」と言われ、 中止になってしまっていたことも大きかったのかも。 私、行事は疲れるといいながら、 急に予定が無くなるとプチパニックになるんですよね。 どうしたらいいの??と。 いや、どうすごして

          やる気の出ない日々は眠い

          「星を崩して」(詩)

          星屑は 塵になって 海に落ちて そっと浜に寄せられる そして静かに星そのものに成り代わりながら 気まぐれに 兵に自分たちだけの星座を描いてみせたりする

          「星を崩して」(詩)

          はじめての展示参加、搬出準備も終えて

          今年はいったいどれだけのはじめてを自分は受け取るのだろう、 と時々考えてしまいます。 今回の、本当は〝連句の会〟の方々のグループ展示へのお邪魔します展示だったわけですが、 それも今日でおしまいです。 はじめての展示。 もう並べるだけ、というシンプルなことしかしませんでしたが、 同じ空間を半分こしてくださったまりさんの展示方法をみて、 勉強になるなぁと思ったことがたくさんありました。 あまり在廊はできず、 その中でお話をさせてもらえることも多くはなく、 それでも、他の方の

          はじめての展示参加、搬出準備も終えて

          「海からの鼓動」(詩)

          海から鼓動が響く 涼しい風は少し生々しい 滴の形をまぶたに宿し 光のように海を見た 鼓動の一端を踏む

          「海からの鼓動」(詩)

          日々、細々

          昨日、いつものように朝の雑事に力尽きていたら、 蝉の声が聞こえてきました。 まだたった一匹の声。 これから増えていくのでしょうけれど、 今はたった一匹の。 鳴き声を上げても、返ってこないことは、 さみしさなのか、ぜつぼうなのか。 そんなことを夢うつつに考えて見ながら、 まだ明けない梅雨の曇り空に光を隠されて眠りに落ちました。 一日の中で、 体調が安定しない日々です。 朝のはじまりが最悪であったり、 元気であったり、 「やった」 と思った瞬間胸の痛みにたじろいだり。 さっきま

          日々、細々