はにわ

1994年生。中学から大学まで合唱をしていました。こちらでは、拙いものばかりですが、書…

はにわ

1994年生。中学から大学まで合唱をしていました。こちらでは、拙いものばかりですが、書いた詩(過去作から新作)を載せていきます。 よろしくお願い致します。はなわ

マガジン

  • 「イノリトヒカリ」

    「イノリトヒカリ」は、入院していたある方を想って書いた作品(2018年)です。「イノリノオト」、「ヒカリノイト」の二篇。

  • 「悲しみという名の迷宮(ラビリンス)」

    悲しみに苦しめられる様子を書いた「悲しみが降ってくる」と悲しみから一歩ずつ歩き出す様子を書いた「悲しみは積もってゆく」の2篇。(2020年)

  • 組詩「わらべあそび」~こどもたちに~

    こどもの頃にしていた遊びを書きました。 「じゃんけん」、「かくれんぼ」、「おおなわ」、「おにごっこ」、「どっぢぼーる」の5篇。(2020年)

  • 三部作「絶望の中で」

    三部作「絶望の中で」は、このコロナによる情勢の中で、思うがままに書いた「希い」、「自らに」、「夜明け」からなる作品(2020年)です。

  • 「献呈~亡き祖父へ~」

    2020年に逝去した祖父へ献呈する「あなたが伝えたかった事」、「亡き祖父への手紙」の二篇です。(2020年)

最近の記事

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春-はじまりのうた-

あなたに初めて出会った春から、 気付けば幾つかの春が訪れ去っていた。 喜びを分かちあった日、 一緒に涙した日、 上手く合わずに衝突した日、 心が震えた日、 夜な夜な語り合った日、 決して順風満帆な日々ではなかったけれど、 そこには確かに青い春があった。 そして来る惜別の日。 この物語は一度終わってしまうけれど、 ''さよなら''は長い別れではなくて、 新たな物語の1ページを書き始めるためのひとつの区切り。 だから、この物語は''ありがとう''でピリオド。 会えなくなってし

    • 詩集 絶望を越えて⋯

      キオク-2020- 2020 コロナ ヒトビトハ コンランニ オチイッタ 2020 シダイニ マチジュウハ マスクノ ヒトダラケ イヨウナコウケイ 2020 ソレマデ トウゼンニ アッタモノヲ ウシナウ ツトメテイタショク ユウジントノジカン チカクニイタヒト ソシテ キボウ・・・ テレビヲツケレバ ''フヨウフキュウ'' ナンドコノコトバヲ キカサレタコトカ! シャダンサレタ コノセカイノ ムナシサ ツラサ イキルコトヘノ キボウモ ミイダセナクナル 202

      • 龍舞-RYU MAI-

        陽は沈み 陽は登り そうして 新しい時代がやって来る 時空を超えて昇ってくる龍よ 悲しめる人に 安らぎを 愛する人に 幸せを 新しい命に 未来を 絶望の只中に 希望を 迷える人に 導きを 闇に翳った世界に 光をもたらしたまえ 龍よ そなたは 時空を超えて 輝きを運んでくる 龍よ そなたは どこまでも気高く 堕ちることを知らない 龍よ わたしは そなたに 祈り願おう 災いに苦しみ 抜け出せぬ最中にあっても やがて 道が開き 豊かで平穏が訪れる 世界になることを 龍

        • かな詩集 わらべごころ

          どれみふぁそらしどのうた どんどん れんしゅうして みんなと ふぁいとで そろえる らららとうたえば しずかなばしょがにぎやかなばしょになり どこまでもうたごえがひろがっていく 組詩 わらべあそびじゃんけん ''じゃんけんぽんっ!'' なにかの じゅんばんを きめるとき ほしいものを もらうための けんりをえるとき ぼくらは ''じゃんけんぽんっ!''の かけごえとともに しょうぶする ''ぐー''だす? ''ちょき''だす? ''ぱー''だす? さあ ''じ

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        春-はじまりのうた-

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        • 「イノリトヒカリ」
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        • 組詩「わらべあそび」~こどもたちに~
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        • 三部作「絶望の中で」
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        記事

          天と地の硲で~ある舞台へのオマージュ~

          切り取られた空間 ひとりの人 影と光 時が止まったかのように 静寂の中に佇む 空間の中に 透明な血液 微動だにしない風 濡れることのない雨 音のない稲妻 輝きを持たない星 流離う人々 現実世界とは違う 別世界がそこに広がる ないはずのものが あるように錯覚する魔法 見えないものが いつしか 見えてくる どこからか聞こえる声 別世界が現実世界と 重なっていく催眠術 別世界と現実世界の 境界線が 霞んでゆく 釘付けになる瞳 研ぎ澄まされた耳 掴み離されない心 いつし

          天と地の硲で~ある舞台へのオマージュ~

          最初のキス・最後のキス

          きみに出会って いくつかの時が流れた きみに会う日が来るのは いつもより時間が 長く感じる だから きみに会う日が 近づくほどに 僕の胸は高なった それなのに きみと過ごす時間は まるで 夢を見ているかのように いつもあっという間に 過ぎてゆく 暗がりが広がる部屋で ふいに きみからのキスに 時が止まった 僕は 夢か現かわからなくなる その幸福感とは裏腹に なぜだか 二度ときみと 会えなくなるような気がした きみからの 最初のキスは もう 会えないことを告げる 最後

          最初のキス・最後のキス

          いのちの理

          この世に 生を受けるとき 同時に 死という運命を背負う いのちが 動いている間 いのちは 様々な色に変わる 誰かと出会う時 誰かと別れる時 愛する人と過ごす時 愛する人と離れる時 大切なものを見つけた時 大切なものを失った時 幸せを感じる時 幸せが壊れた時 いのちは 躍動する いのちは 儚い美しさがある 死という運命と同時に この世に 生を受けたとき いのちは 輝き続ける運命をもっている

          いのちの理

          この星に・・・

          何も持たずに 何も知らずに この星に来て 知らぬ間に 年月が流れた この星では 幾度も 未知と遭遇し 気が付けば 何かを持ち 何かを知っていた 何も見ずに 何も聞かずに 何も言わずに この星に来て 知らぬ間に 年月がながれた この星では 幾度も 初めてのものを 目にし 耳にし 口にする いのちの輝きに 導かれるかのように くりかえし 人々は 結ばれる いのちの輝きが 映し出すかのように たえまなく 思い出は 刻まれる この星を 去る日が来るまで 旅は終わらない

          この星に・・・

          詩集 あなたに贈る詩

          あなたに贈る詩 あなたの真ん中には いつもあなたがいる その先には憤りと寂しさ 束の間の一時は終わり、 新しい苦悩と喜びの狭間で、 悲しみは 幾度となく くり返される だが その向こうには光がある それは あなたが 希望であり ひとつの物語の1ページだからだ 道 目の前に 大きく広がる 道がある だが この道は 決して 平坦ではないだろう 歩き続ければ ときに 厳しい試練が 目の前に 立ちはだかり あなたの歩みを 邪魔する だが この厳しい試練を 乗り越

          詩集 あなたに贈る詩

          詩集 濃い 恋 来い

          まだ見ぬ愛する人よ ひとりは 何をするにも 気ままで自由だ ひとりには ひとりの 充実感もある だが ひとりでいると ときに 孤独に耐えられなくなることがある 隣にいてくれる 人がいてくれたら どんなに 満たされることだろう そんな事を 考えてしまう 濃い 恋 来い まだ見ぬ 愛する人よ 目の前に 現れる日は いつだろう? 濃い 恋 来い まだ見ぬ 愛する人が 目の前に 現れる日を 夢見ている 恋の刃 それは 突然だった 目に見えない刃に 刺されたような 衝

          詩集 濃い 恋 来い

          詩によるものがたり「テディ」

          1.はじまり(Prelude''Tranquilo'') ここは ひろい ひろい おもちゃやのなか ぼくは くまのぬいぐるみ きょうもぼくは むかえにきてくれるひとを じっとしずかに すわってまってる まわりにも ぼくとおなじように たくさんの にんぎょうやぬいぐるみが むかえにきてくれるのを まってる ひろい ひろい おもちゃやのなかにいると さみしくなるんだ ぼくを むかえにきてくれるのは だれだろう? 2.むかえにきてくれた(''Piacere'') き

          詩によるものがたり「テディ」

          詩集 いつまでも終わらない歌がここにある

          終わらない歌 一滴の血と、 一雫の涙と、 一編の詩と、 満たされぬ想いと、 ひとつの喜びと、 ひとつの悲しみと、 ひとつの言葉と、 ひとつの祈りと、 ひとつの音楽と、 ひとつの静寂と、 ひとつの希望と、 ひとつの絶望と、 ひとつの出会いと、 ひとつの別れと、 ひとつの愛と、 ひとつの幸福と、 終わりのない始まりと、 いつまでも 終わらない歌が ここにある。 声 静寂な場所での ひそひそ声 遠くへ呼びかける 大きな声 気の知れた人との 話し声 どこかから聞こえる子どもの

          詩集 いつまでも終わらない歌がここにある

          詩集 生きる

          誕生 暗い 産道を通り抜け 光りを目指し わたしは 今日 ここに 生まれた 言葉は まだ 使えなかったが 泣くことだけは 出来た やがて 時が経ち 言葉や 歩くことを覚えた ヒトや モノを 認識することも 出来るようになった 喜びや 悲しみ そして たくさんの人たちに 出会った また来る 今日は 人生の道しるべ 生きてゆく限り 人生の 物語のページは 更新されていく まだ見ぬ 人々や 世界と 出会うため わたしは 生まれて 来たのかも しれない 歩く

          詩集 生きる

          詩集 恋と、愛と。

          初恋 初めて あなたに 会った時 僕の心は 揺らめいた 波のように 穏やかに 時に 荒々しく あなたに 会う度 その あなたの瞳の 虜になっていく あなたに この心の 揺らめきを 伝えられないまま 別れた時 僕は 初めて知る これが ”初恋” だったと… 月が綺麗な夜でした あなたと 初めて会った日 月が綺麗な 夜でした その日以来 わたしは すっかり あなたの 虜になりました 月が綺麗な 夜が来る度 わたしは 余計に あなたの事を 考えてしまうのです 月

          詩集 恋と、愛と。

          詩集 巡る季節に

          はじまりー新年に寄せるー こうしてまた 新しい一年がやって来る 新しい自分への 階段を上がる一年 まだ会ったことのない 誰かに出会う一年 期待に 胸を膨らます一年 悲しみと 喜びが混ざり合う一年 ひとりひとりに それぞれの 新たな物語がはじまる どうか 全てのひとびとに 多くの幸せが訪れますように… さくら ひらひら ひらひら さくら ふるふる ふるふる さくら まうまう まうまう さくら ちるちる ちるちる さくら 春の終わりを告げるか さくら 卒業 かけ

          詩集 巡る季節に

          詩集 わたしをつくるもの

          あい~わたしをつくるもの~ あい ”I”は、 紛れもないこの私自身 ”逢い”は、 あなたと巡りあえた奇跡 ”Eye”は、 あなたと世界を見つめる目 ”哀は、 あなたの心を追いやる”哀しみ ”愛”は、 あなたを想う熱い気持ち 大切なあなたに出逢い、 いつもあなたと世界の美しさを見つめ、 時にあなたの哀しみを想い、 あなたと愛を分かち合い育む これらの”あい”が 私自身をつくりだしている あい 握手 あなたと 初めて出会った日 わたしは あなたと 握手をした

          詩集 わたしをつくるもの