オオタジュンヤ(音楽史を中心に書くnote)

しがない鍵盤弾きです。音楽ジャンルの「分断」に疑問を持ち、そこから音楽史に興味を持って、そのような話題の記事を書いています。各ジャンルを横断できるようになるべく、皆様と一緒に勉強できればと思っております。 https://lit.link/junjunjunpiano

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  • 知るだけ音楽史

    分野別に音楽史をまとめていこうと思います。

  • メタ音楽史

    ただただ音楽が好きで、音楽について知ることに興味があって、「音楽の歴史を知りたい!」「音楽史に興味がある」という人はたくさんいると思います。しかし、調べて出てくるのは"クラシック音楽史"ばかり。現在の音楽にどう繋がるのかはわからないまま。 そこで今度は「ポピュラー音楽史」を調べてみると、出てくるのは主に「ロックの歴史」。しかしロック以外にもポピュラー音楽はたくさんあるはずですよね? 思い付くジャンルで「ジャズの歴史」「ブラックミュージックの歴史」「クラブミュージック史」「ミュージカル史」などと個別に調べればそれぞれ詳しく出てくるけど、どうも繋がらない。クラシックから地続きなはずなのに、その関わりも見えてこない。 そこで、純粋に「クラシックからポップスまでの諸ジャンルの歴史を並列で書けないものか」という疑問から、それぞれの歴史を繋げる試みを行っていきたいと思っています。

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クラシック音楽史とポピュラー音楽史を1つに繋げた図解年表 (2022/08/05更新)

ありがたいことにTwitterでバズった表ですが、この記事をPDF置き場にして最新改訂版を随時更新することにします。 最新版(2022/08/05改訂)PDFはこちら。 A3プリントがおすすめです。 クラシック、ジャズ、ロック、ヒップホップ、クラブミュージック、映画音楽、ミュージカルを網羅した、今までにない視点の表が完成できたと自負しています。 もちろん、ここに載っているすべての音楽を僕が知っているはずもなく、僕自身の勉強用でもあるので、みなさんもディスクガイドのよう

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    • 【知るだけ音楽史】#01-3「クラシック史」 (捉えなおし・中編)

      特定の音楽ジャンルの世界に深く入り込んでいくことは前提としない、情報を"知る" ための音楽史、『知るだけ音楽史』です。 第一回では一般常識的な『クラシック正史』を追っていき、第二回(前回)からは「正史」の視点が特定の史観に基づいているということを外側の視点から捉えなおしていきました。今回(第三回)は、「捉えなおし編」の中編です。 ◉18世紀後半従来の音楽史では「古典派」と呼ばれる時期に入りますが、「古典派」というのは時代区分といいながらも、特にドイツ語圏オーストリアのウィ

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      • 【知るだけ音楽史】#01-2「クラシック史」 (捉えなおし・前編)

        特定の音楽ジャンルの世界に深く入り込んでいくことは前提としない、情報を"知る" ための音楽史、『知るだけ音楽史』です。 前回は一般常識的な『クラシック正史』を追っていきましたが、以前の記事から指摘しているとおり、実はこの史観はかなり特定の視点から描かれているものなのです。 今回はそのような史観がどのように成立していったのかという外側からの視点で、クラシック音楽の歴史を改めて捉えなおしていこうと思いますので、是非最後までお読みください。それではまいります。 ◉古代声高に「

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        • 【知るだけ音楽史】#01-1「クラシック史」 (基本編)

          当noteではこれまで、「クラシック音楽史と各ポピュラー音楽史を接続し、ジャンルごとではなく同時代ごとに区切って記事を書く」という試みで通史を書き上げ、それを図解年表にまとめたものを配布したりしてきました。 そこでは、各ジャンルそれぞれに存在する視点を相対化していき、なるべくジャンルを横断する視点が伝わるように考えてきました。 ですが逆に、僕が接続しようとした「各ジャンル史」を、個別に、バラバラの状態のまま記事にしていくのも面白いんでは?と思い。(すでに「ジャズ史」は個別

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          ただただ音楽が好きで、音楽について知ることに興味があって、「音楽の歴史を知りたい!」「音楽史に興味がある」という人はたくさんいると思います。しかし、調べて出てくるのは"クラシック音楽史"ばかり。現在の音楽にどう繋がるのかはわからないまま。 そこで今度は「ポピュラー音楽史」を調べてみると、出てくるのは主に「ロックの歴史」。しかしロック以外にもポピュラー音楽はたくさんあるはずですよね? 思い付くジャンルで「ジャズの歴史」「ブラックミュージックの歴史」「クラブミュージック史」「ミュージカル史」などと個別に調べればそれぞれ詳しく出てくるけど、どうも繋がらない。クラシックから地続きなはずなのに、その関わりも見えてこない。 そこで、純粋に「クラシックからポップスまでの諸ジャンルの歴史を並列で書けないものか」という疑問から、それぞれの歴史を繋げる試みを行っていきたいと思っています。

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          ただただ音楽が好きで、音楽について知ることに興味があって、「音楽の歴史を知りたい!」「音楽史に興味がある」という人はたくさんいると思います。しかし、調べて出てくるのは"クラシック音楽史"ばかり。現在の音楽にどう繋がるのかはわからないまま。 そこで今度は「ポピュラー音楽史」を調べてみると、出てくるのは主に「ロックの歴史」。しかしロック以外にもポピュラー音楽はたくさんあるはずですよね? 思い付くジャンルで「ジャズの歴史」「ブラックミュージックの歴史」「クラブミュージック史」「ミュージカル史」などと個別に調べればそれぞれ詳しく出てくるけど、どうも繋がらない。クラシックから地続きなはずなのに、その関わりも見えてこない。 そこで、純粋に「クラシックからポップスまでの諸ジャンルの歴史を並列で書けないものか」という疑問から、それぞれの歴史を繋げる試みを行っていきたいと思っています。

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          • 「クラシック史」と「ポピュラー史」の位置付けと捉え方

            僕のnoteを「クラシック史とポピュラー史をつなげてみた」という図表と記事シリーズで知っていただいた方が多いと思いますが、 ひとことで「クラシック史とポピュラー史をつなげる」と言っても、実際に僕がやっていったプロセスというのは、単に「2つのものを接続する」というような単純作業ではありません。 各時代の記事内ではその都度、それぞれのジャンルに存在する史観の立ち位置を相対化していく書き口をしたつもりではありますし、「ジャンルごとの横の流れではなく、同時代現象を縦に捉えて1つの

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            • クラシックの「新しさ」をジャズやロックは壊せていない

              主に音楽ジャンルや音楽史について書いてきた僕のnoteでは、言及する対象のジャンルは多岐に渡っていますが、傾向としては基本的にどちらかというと、ポピュラー音楽の立場から既存のクラシック正史の視点を批判する方向性の記事のほうが多かったとは思います。 ただそれは、一般教養・常識としての「クラシック正史」が既に共有されていることを前提としてからその枠組みを相対化しているのであり、クラシック音楽そのものを無下にして否定しているわけでは全くありません。だからこそ、クラシック史を単にポ

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              • 「ロック」と対比したものは「クラシック」ではないよ

                少し前のこちらの記事↓ について、以下のような感想を目にしました。 これについて、残念ながら僕の意図が伝わっていなかったのかな、と思った点を反論してみようと思います。 それは、 あの記事で僕がロックと対比させたのは「クラシック」ではない。 ということです。 僕が対比させたのは、「アンサンブル的な"ポップス"」と「泥臭いルーツミュージック的なギターサウンド」であって。 単純にそれを「クラシック vs ロック」と読まれてしまうと、僕がnoteで書いてきたことが全く伝

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                • 音楽の学問における「西洋視点の反省」。正しいはずなのに、どこか感じる違和感の正体。

                  音楽における最新の"正当な学問的分野" では、19~20世紀に正しいとされてきた「音楽 = 西洋音楽のこと」「正しい音楽 = 西洋音楽理論に則ったもの」という態度を反省する流れにあり、既存の西洋音楽理論で説明できない非西洋の民族音楽に注目したり、既存の音楽理論の正解を否定するような実験が推奨されています。 狭義のクラシック音楽の美学は19世紀ヨーロッパのブルジョワ階級による視点であり、帝国主義の植民地支配に深く関係するものであったことは間違いありません。これまでの史観では民

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                  • 音楽と、音楽以外の要素との関係

                    バンドマンやミュージシャンのスキャンダルが定期的に話題になりますが、昨今ではキャンセルカルチャーがブームになっていたり、それに対して「作品に罪はない」という意見が出たりして、ますます議論が絶えませんよね。 様々な意見があって当然であり、どちらの立場も一理ある(正解は無い)とは思いますが、自分の聴いている音楽や応援しているバンドがそのような状況になり、自分なりに納得できる答えを出さなければならない辛い状況に置かれることもあります。 僕はもともとピアノやエレクトーンを習ってお

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                    • 「ロック」が音楽の何を変えたのか、だんだん分かってきた。

                      「良い音楽は問答無用に伝わる」「音楽に国境は無い」といったスローガンや、音楽に対して過度に非科学的・霊的なパワーを見出すということについては僕は慎重になりたいと考えていて、同じ理由から歴史上で特定の偉人を無条件に神格化するような態度も、出来れば距離を取りたいと僕は思っています。 クラシックだとバッハやベートーヴェン。ジャズだとチャーリー・パーカーやマイルス・デイヴィス。ロックだとエルヴィス・プレスリーやビートルズ。ソウル・ファンクだとレイ・チャールズやジェイムズ・ブラウン。

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                      • 【音楽史】「西洋音楽と黒人音楽の融合」って一体どういうこと? 民族舞踏を起点に綴りなおす、クラシックとポピュラーの関係

                        ポピュラー音楽にはジャズ、ブルース、ラテン音楽などさまざまなジャンルがありますが、その発生過程について必ず「西洋音楽と黒人音楽の融合」という説明がなされます。 しかし、そのような言葉で説明されたところで、歴史的事実として文字上の意味はわかっても、音として実際に理解している方は非常に少ないのではないでしょうか? こんにち主流の「ポピュラー音楽史」の内容は実質「ロック史」となってしまっており、1950年代の「ロックンロールの誕生」以降ロックのサブジャンルについては数年単位のム

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                        • 古代のタイムスケール、やばい。

                          最近の記事に何度も書いてしまっていることですが、明治維新から終戦と、終戦から現在が、同じ77年間なんですよね。 同じ時期の世界史の出来事を見てみると、 ・現在  ↓77年前 ・第二次世界大戦の終戦  ↓77年前 ・普仏戦争/南北戦争のころ  ↓77年前 ・フランス革命/アメリカ独立のころ というふうに、出来事間のタイムスパンの感覚がこんなものなのか、ということが何となく見えてきて、気付きがあります。 よく考えてみると歴史記述というのは、現在に近付けば近付くほど記述の密

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                          • 2022年、《江戸時代 / 戦前 / 戦後》までを俯瞰するタイミングなのかもしれない

                            明治維新から終戦までが、77年。 終戦から2022年までも、77年。 そのどちらのタームも終わり、どちらでもない枠組みや考え方がこれから形成されていくタイミングな気がしてならない。 僕はたまたま、音楽ジャンルの分断に疑問を持ち、音楽史に興味を持ち、別々に存在していたクラシック音楽史とポピュラー音楽史をつなげてみた。すると、思いのほかそれが西洋史観であることが浮き彫りになってしまった。 日本において自明のものとされていたクラシック音楽史とポピュラー音楽史のそれぞれの視点

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                            • 記述する視点に正解が無いからこそ。

                              僕の「クラシック史 + ポピュラー史」について、民俗音楽サイドから見れば「西洋視点・帝国主義の視点だ」という見方がある一方で、クラシックサイドから見れば「バッハやモーツァルトの扱いがひどく、ドイツの大作曲家らを貶すような非常に偏った視点である」「現代音楽の扱いに悪意がある」などという見方もされますし、ロックサイドから見れば「ロック以外の細々した系譜まで書かれているくせに、肝心のロックは網羅しきれていなくて、○○メタルの系譜やUKの○○の系譜も枝分かれさせて書くこともできる」な

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                              • 音楽の自明性を見失っています

                                「クラシック音楽史 + ポピュラー音楽史」の通史が西洋植民地主義音楽史・帝国主義音楽史観であるという指摘が、ここにきてずっと心に引っかかっています。 いや別に、僕のはじめのほうの記事をよくよく読んでみたら既にちゃんと、「クラシック = 19世紀ヨーロッパ」「ポピュラー = 20世紀アメリカ」ということは記載しているし、民俗音楽の存在にも軽く触れた上で、譜面という権力によって成り立ってきた西洋音楽史を追っていく、ということまで書いていました。なので西洋視点というのははじめから

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                                • 現代文明の矛盾

                                  BLMや戦争など、なにか大きい動きが報道されてピックアップされたタイミングにだけ、流れに乗って正論を掲げるひと。 意見は大いに正しいんだけど、そうだとしたら チョコレートを買うたびにアフリカの貧困層のことを憂い、ガソリンを使って車を運転したりプラスチックや石油製品を使うたびに、中東の紛争やエネルギー問題について心配せねばならないよな、 と捻くれてる僕は思う。 そういうことではなく、ただ単に今だけ、ウクライナ人やアフリカ系アメリカ人の心配だけをしておけばいいのなら、別に

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