3月頭のこと。中平卓馬の「以前」の熱量を感じてきた。時代のうねりを感じるというか。逆に「以後」をどう捉えたら良いのか考えさせられた。「以前」と「以後」を知らずに見たとしたらどんな感想をもったのだろう。
『拳銃がほしい。何を撃つの?と少女が訊ねた。太陽を撃つのさ。あいつ見てるとシャクにさわるんだ。』(寺山修司) 風に飛ばされた赤い帽子を追って、フェンスを乗り越え下へ下へ海まで降りて行った。映像はここで終わる。帽子は見つかったのだろうか(中平卓馬 火|氾濫 で印象に残ったところ)