めかぶ

フォトグラファー / #アニメのワンシーンのような/見てくれた人があの日に戻れるような…

めかぶ

フォトグラファー / #アニメのワンシーンのような/見てくれた人があの日に戻れるような写真をお届けしたいです/毎日18時くらいにTwitter投稿中/Twitterとは違うテイストの写真もあげられたらとか思っています

最近の記事

心、心うるさいな

写真学校で学んだ、あるいは教鞭をとった写真家の書いたものをいくつか読んでいて気づいたのですが、どうやら写真を学ぶ上で「写真」の基本と言うのがあるっぽいんですね。と言うのは、複数の写真家が同じことを書いているのに気づいたからなのですが、今回はそれをご紹介したいと思います。 おそらく基本中の基本なのだろうなと思うものは2つあります。 写真に心は写らない 写真から説明的なものを省け おそらく、長らく写真教育の第一人者として教鞭を取られてきた大辻清司氏の影響が大きいのですが、

    • PROVOKEな写真とは

      PROVOKEの時代 かつて、PROVOKEという同人誌が存在しました。 「アレ・ブレ・ボケ」で写真の時代を切り開き、海外で日本の写真を説明する際の資料として用いられ、今も影響を与えている同人誌と言われています。 その歴史背景についてはアサヒカメラをまとめたWeb記事「アサヒカメラの90年」にはこうあります。 当時の時代背景について説明しているWebサイトでは、以下のような記述となっています。 また別のWebサイトでは、もっと詳しく書かれています。 長々と引用するの

      • 2022年のTwitterにおける「エモい」「アニメのような」写真の定量的解析の試み

        はじめに2016年に三省堂が開催した「今年の新語2016」にて、「エモい」が2位に選ばれた。写真においても、Twitter、Instagram、FacebookなどのSNSを中心としたWeb媒体において、「エモい写真」「アニメのような写真」が人気を集めている。2022年10月9日現在、商業ベースで出版社から発行されているSNSが初出の写真を基にした2022年発売の写真集は5冊あり(「マイ・エモーショナル・フォト」編著パイ インターナショナル 2022、「Twitter発 写真

        • 土門拳は安井仲治の何を評価したのか? ー「写真作法」よりー

          生誕120年ということで、写真家・安井仲治の回顧展が、愛知県美術館・兵庫県立美術館・東京ステーションギャラリーの3館を巡回しています。展覧会では戦災を免れたヴィンテージプリント140点に加えモダンプリント60点の合計約200点を展示し、安井の歩みの全貌を紹介しています。 さて、この安井を紹介する際、必ず出てくる文言があります。 それは「土門拳により評価(または再評価)された」という一言。 しかしながら、ネットでちょっと調べただけでは土門拳が安井の何をどのように評価したのか全

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          写真にストーリー性を持たせない方法

          皆様は、ギャグ漫画と笑えるストーリー漫画の違いについて考えたことがあるでしょうか。どちらも笑えることには変わりありませんが、実は全く違う部分があります。 それは、主人公が漫画に出ていることを自分で把握しているかどうかです。 ギャグ漫画の主人公は、自分がギャグ漫画に出ていることを把握しています。 例えばボボボーボ・ボーボボの次のページを見てみましょう。 これは行動にストーリー上の脈絡がなく、あくまで読んでいる読者に向けてネタを見せています。ビュティがツッコんでいますが、もし

          写真にストーリー性を持たせない方法

          神戸の元町で写真展「幸福Ange」をやります

          めかぶと野中ひとみさんによる写真展神戸の元町のギャラリーBirdie Photo Galleryにて写真展(2人展)「幸福Ange」を開催します。会期は10/13(金)の15時からスタートです。お相手は野中ひとみさん。素敵な作品と一緒に並べることができて感謝しています。二人がどんな作品を撮っているのかは、SNSをご覧ください。このページでは、主にめかぶの作品についてお話ししていきます。 作家SNS 【めかぶ】 X、Instagram 【野中ひとみ】 X、Instagram

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          【PR】ガストンルーガとニコンがコラボしたカメラバッグ「GL X Nikonスペシャルコラボバックパック」レビュー

          今回は、スウェーデンのバッグメーカーであるガストンルーガ様と、言わずと知れたカメラメーカーニコン様がコラボしたカメラバッグ「GL X Nikonスペシャルコラボバックパック」をガストンルーガ様からご提供いただきましたので、そちらのレビューをさせていただければと思います。 ガストンルーガの特徴である防水性と機能性、都市生活やアートからインスパイアを受けたデザインを持ち合わせたモデルで、都市生活に適した多目的でエコフレンドリーなバックパック。耐水圧16000mmを誇る防水性に優

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          【PR】ガストンルーガ「トーテ」-2WayスタイルでPCも入る使いやすいバッグ

          ブランド創設時からサステイナブルな取り組みを大切にしておられるガストンルーガ様から、バッグ「トーテ(ブラック)」をご提供いただきました。 北欧・ストックホルム発のブランド「ガストンルーガ(GASTON LUGA)」の「トーテ(ブラック)」。 街に行って撮影してきましたので写真を交えながら特徴や使いやすさについてお話しできたらなと思います。 バックはバックパックにもショルダートートバッグにもなる設計で、自転車に乗る時はバックパックで、街を歩くときはショルダートートバックで

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          手持ち花火撮影のススメ

          花火シーズンですね。 全国各地で花火が行われています。 花火、写真に撮りたいな〜って思うことも多いのではないでしょうか。 ただ、花火撮影はハードルが高くて、まずスマホだとうまく撮れない。よくSNSなどで上がっている花火の写真は三脚+カメラで撮られているのですが、シャッタースピードが長くないと火花が伸びていく様子が撮れないんですね。そして純正のスマホのカメラアプリではシャッタースピードを自由に長くできない。そして長くできたとしてもシャッタースピードを長くするとブレるのでなんか

          手持ち花火撮影のススメ

          視力0.5のメガネを作った話

          最近メガネを新調しました。 私は小学校の頃から超が付く近眼で、ずっとメガネ生活を続けており、メガネがないほうが気持ち悪いくらいになっているのですが、せっかく体の一部になっているのだからもっとお金をかけてもいいのではと思い立ち、結構良いメガネにすることにしました。 そうしてブランド品のフレームを扱うメガネ屋さんに行ったのですが、そこで視力検査をするとき、衝撃的な言葉を言われました。 「今のめかぶさんのメガネは見え過ぎです」 えっ、見えすぎなんて言葉があるのか…? 視力なん

          視力0.5のメガネを作った話

          Still Life

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          ヴィッセル神戸の試合を見に行ってきました

          2023年4月9日J1第7節ヴィッセル神戸対アルビレックス新潟の試合を見に行ってきました。試合はVARによるノーゴール判定もあり0−0で引き分けでした。 写真を撮っていて、ノエビアスタジアムの前の方だと正面は200mmでも長いとかゴール前は400mmで狙うとすぐ選手視界からいなくなってまじプロの人すごいとか色々わかりました。 イニエスタ選手の現役が見られたのは結構感動しました。 せっかくなので写真をあげます。 かなり楽しかったのでまた見に行きたいと思います!

          ヴィッセル神戸の試合を見に行ってきました

          遺された人として

          2023年の3月18日、叔父が亡くなりました。 叔父とは親戚間の中では結構仲がいいほうで、叔父の感性が結構若かったのもあって、幼いころから仲良くしていました。父親がどちらかといえば習うより慣れろタイプの人だったので、かわりにいろんなことを教わった記憶もあります。ちょっとやんちゃだったので親戚間の評価があまり高くなかったのですが、個人的には好きでした。 叔父は写真が好きな人で、特に野鳥の写真を撮っていました。私には野鳥の写真はよくわからないのですが、魅力を熱く語っていたよう

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          深瀬昌久という写真家について

          深瀬昌久という写真家がいます。 代表作は、妻を撮影した『洋子』、カラスを撮影した『烏(鴉)』、家族写真を撮影した『家族』、飼っていた猫を撮影した『サスケ』、離婚した妻とかつて暮らしていた街を一人で撮影した『歩く眼』、自身が風呂に入り水中カメラで自分の顔を撮影した『ブクブク』、風景に自分を入れた自撮りの先駆け『私景』等です。 1934年2月25日、深瀬昌久は北海道美深町にあった深瀬写真館の二代目の長男として生まれましたが、家を継ぐことなく上京し、写真家となりました。 写真家

          深瀬昌久という写真家について

          写真を買った話

          写真を買いました。 この写真は、System of Culture(SoC)さんの作品で、去年上野の森美術館のVOCA展で作品を見た時から一目惚れして、SoCさんの作品欲しいなあと思っていたのですが、ひょんなことから購入する機会に恵まれて即決。今では部屋に飾られています。 ちなみに、VOCA展で見て私が一目惚れした作品はこちら。 絵画と写真をつなぐ、と書かれていますが、まさにそういう作品で、一見して普通に見えるけれど、実は遠近法とかが緻密に考えられている。普通に写真を撮る

          写真を買った話

          「面白い」写真とは

          最初に結論を言ってしまうと、私が考える「面白い」写真とは、「似ておらず」「余計なものが写っていない」写真だと思っています。 ここで言う「似ていない」と言うのは、「誰も撮らない」とは少し違います。誰も撮らない写真を撮ればいいと言うのであれば、死体とか排泄物とかそう言うのも「面白い」写真になりますが、実際それをやるとそれを受け取る大多数が不快だったりします。そう言うのを面白いという人もいますが少数派です。これは似ていないと言うよりも違いを出そうとしすぎて変なものになっていると言

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