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手持ち花火撮影のススメ

花火シーズンですね。
全国各地で花火が行われています。
花火、写真に撮りたいな〜って思うことも多いのではないでしょうか。

ただ、花火撮影はハードルが高くて、まずスマホだとうまく撮れない。よくSNSなどで上がっている花火の写真は三脚+カメラで撮られているのですが、シャッタースピードが長くないと火花が伸びていく様子が撮れないんですね。そして純正のスマホのカメラアプリではシャッタースピードを自由に長くできない。そして長くできたとしてもシャッタースピードを長くするとブレるのでなんか撮れない、となります。

ではカメラがあれば撮れるのかというと、カメラでもシャッタースピードを長くすればブレブレになるので、今度は三脚の設置問題がある。花火の撮影スポットは人気なので朝8時から場所撮りなどは普通ですし(私は前日22時入りしたことがあります)、この炎天下朝8時から場所取りするというのはなかなか勇気がいります。複数人ならまだしも一人だと焼け死にます。では有料観覧席のある花火で優雅に撮影、と考えますが、有料観覧席は基本的に三脚禁止です。つまり撮れない。

じゃあできないじゃない!

となっている皆様にお伝えするのが、今回の「手持ち花火撮影のススメ」です。

指定のカメラを用意していただく必要がありますが、今回ご紹介するのは、「花火開始1時間前に入った有料観覧席で、カメラ手持ちで優雅に花火を撮影する」という、夢のような方法です。

撮影に用意するものは以下の2つ。

  1. OM-D E-M1X(中古で9万〜10万円くらい)

  2. M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0(中古で4万円くらい)

なかなかお高いですが、それに見合う価値があるセットです。なおE-M1Xは惜しまれつつ2019年に生産終了しているため中古しかありませんので、OM-SYSTEMのOM-1でも代用可能です(23万円くらいする…)。

なぜこのキットかというと、とにかく手ブレしないんですね。E-M1Xはボディ単体で7段の手ぶれ補正効果を持ちます。よく意味がわからないと思いますが、手ブレというのはシャッタースピードがレンズの焦点距離の半分になると起きやすくなると言われています。つまり、今回使うレンズは12mmですが、マイクロフォーサーズなのでフルサイズ換算24mmと考えて、シャッタースピード1/12で手ブレしやすくなるということですね。これの7段分なので、手持ち8秒がいけるという計算になります。

じゃあ本当に撮れるんですか? という話になると思うので、昨日撮ってきた写真を見ていただければと思います。設定は全てシャッタースピード8秒、F22、ISO100、MFです。

いかがでしょう。なんか撮れてると思いませんか? 手持ちでこれだけ撮れるのだったらサイコーですよね。しかも足場が悪い場所(土手の傾斜に体育座り)だったので結構手がブルブルしてたのですが、それでもこれだけ撮れます。
注意点としては、バルブ撮影モードにすると手ぶれ補正がOFFになるので、必ずシャッタースピードは8秒など固定してください。その結果花火の打ち上げタイミングを測る必要がありますが、そこは頑張ってください。

今年の夏は気軽に手持ちで花火を撮ってみましょう!
GOOPASSとかのレンタルサービスなら1ヶ月16380円とかなので、夏だけ借りるとかものアリですよ!

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