見出し画像

図録はGreatest Hits 盤〜写真展の図録を買おう(素人がプロなるための260週の記録)

(第74週)
ここ数週間、本業が忙しくなかなか、撮影にいったり、写真展にいったりできていないので、時間があると家でこの春行った写真展の図録を見ています。特に4〜5月にかけて、安井仲治、中平卓馬、木村伊兵衛ら巨匠の写真展に行ってきたので、その3つの図録を熟読しています。
今日は軽くそれらをご紹介したいと思います。

まずは「安井仲治作品集」
まあ一言でいってオールドモダンアートブックですね。
人物写真なども素晴らしいですが、多重露光により写真アートがすばらしい。

写真展では、出展されていた作品が多く、流れるようにみていったので印象にのこった写真をもう一回手元でまじまじ見ることが楽しい。デジタル技術のない時代にこういう発想を持って作品に具現化していったのは驚愕ですね。一方でデジタル技術のある今、こういう作品は素人でも作れる可能性があるので、ただ切り取った写真を撮るだけではなく、こういう作品作りに取り組んでみたいと思いました。

次に木村伊兵衛展の図録「新版 写真にいきる」


木村伊兵衛氏の作品集は、撮影地やテーマ別に発表されていますが、それを時代の流れとともにいいとこ取りで見れるのでこの本はおすすめです。
あと、図録形式の作品集は、その時代背景と作家の立ち位置などの解説が書かれているので、より深くそれぞれの作品を味わえます。
この本も素晴らしいですね。何回も見てしまいます。
個人的にはパリ時代の作品が好きなのでこちらもついでに買いました。

さらにこの春の収穫は
中平卓馬展の図録「NAKAHIRA TAKUMA〜Burn/Overflow」です。
実は3月の写真展開催の時、この図録できていなかったんです。一応、入場者限定で予約販売をしていました。それから約1ヶ月半後に届きました。
まず装丁がすばらしい。シンプルで大好きです。
中平卓馬はもともと編集者なので、そのディレクションワークも書かれていて非常に面白い本です。
さらに後半は、「アレ・ブレ・ボケ」のプロヴォーグ時代の作品群。森山大道の作品も何点か収録されています。そして、アルコール依存症での記憶喪失時代のノスタルジックなカラー作品と、約500ページに万歳。で、3200円って安すぎないか?

家には洋楽のベスト盤がいろいろあるのですが、オリジナルのアルバムの方がストーリーがあっていいよと言われることが多々あるのですが、写真展図録、特にレジェンドのものは、その時代背景と作家の歴史、そしてそれが息づく作品を俯瞰的にみることができるので本当におすすめです。

上記に紹介した図録は、まだ写真展を開催した展示館のアートショップやECで手に入れられるはずですので、これから梅雨の時期、ご自宅で味わってみたらいかがでしょう。

今日はこの辺で。。。

*ぜひ!こちらのnoteとあわせて、以下をよろしくフォローお願いします。
投稿する励みになります!
@hide_k_photoのインスタアカウント

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?