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中平卓馬展に行ってきました(素人がプロなるための260週の記録)

(第63週)
特に写真講座的なスケジュールがなかったので、先日、九段下の東京国立近代美術館に「中平卓馬 火ー氾濫」展を見にいきました。中平卓馬氏は、戦後の日本を代表する写真家で、森山大道氏の盟友であり、森山氏の著作やインタビューでもたびたび話が出てきます。

入口には、森山大道氏が撮った中平氏のポートレートがありました。

展示の中身は、写真展というより、中平氏の仕事の歴史が整理されて展示されていました。主に3つの時期に別れていて、最初は編集者時代。
故 寺山修司氏との雑誌コラムの作品は、ユニークな文体とそれをテーマにした写真はたいへん面白く、手元でじっくり読みたいを思えるものでした。

もともと写真家ではなかった中平氏の前期の作品は、1枚1枚の写真を楽しむというものではなくテーマに沿った組写真的なストーリーで見る作品が多いようです。

中期は、多木浩二氏、高梨豊氏、そして森山大道氏と共に創った「provoke」の時代。いわいる「アレ・ブレ・ボケ」の世界でした。当時の若手写真家に熱狂的に支持されたのは、こうやっていっぺんに並べて見るとほんとにわかります。特にデジタル、SNSなどない時代。プリント写真のなんとも言えない迫力と味はただただ かっこいいと思える世界でした。

パリフォトで作品発表をしたときの写真
そして、その再現

最後のエリアは、晩年 極度のアルコール依存症を患って、生死を彷徨い、その後 以前のワークの記憶を全部忘れてしまったという時期の作品でした。

それまでの作品とは全くテイストの違う作品ではあるもののもともとの編集者としての感性は残っていたのか、テーマ作品としては味わいがある作品群でした。

とにかく、作品の分量が多いので半日くらいかけるつもりでぜひ見に行ってください。絶対、自分の写真(特にスナップ)の刺激、勉強になる作品展です。4月7日まで開催です。

そして、ふと思ったのは、これFujiで出せる色だなと。。。特に晩年のカラー作品。
観覧後、ちょっと意識した作例がこちら。。。

こちらはGoopassさんで借りたFuji X100Vで撮影

待望のX100VI。来週届く見込みです。
スナップがますます楽しみになります。待ち遠しい。。。

今日はこのへんで。。


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