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#デザイン

デザインの観察、分解

デザインの観察、分解

わたしはデザイナーとして活動しはじめてから約 20 年間、やり方を変えながらほそぼそとデザインの観察と分解を続けています。きっかけは広告のデザインをしていたときで、先輩が作った広告を対象にして「なんでこうしているのか」を掴みたいと考えていたのだったなと憶えています。とにかく引き出しを増やしたかったんですね。もっと知見を増やして引き出せるようにしたいのは今も同じです。

現在は、アプリやウェブサービ

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ブックデザインの女王 イルマ・ボームの意思の力

ブックデザインの女王 イルマ・ボームの意思の力

先日、縁あってオランダのグラフィックデザイナーであるイルマ・ボームさんの通訳をさせていただく機会があった。イルマさんによるレクチャーやインタビューを見るにつけ、本作りへの強い意思と、彼女の生み出す本の美しさに、何度も何度も恋に落ちるような思いだったから、調べたメモをもとに彼女のことを少し書きたいと思う。(Photo credit: Ilvy Njiokiktjien for The New Yor

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新人デザイナーを成長に導く23のヒント

新人デザイナーを成長に導く23のヒント

webサイトのディレクションとデザイン歴22年。新人デザイナーがチームに加入した際、成長を促すために意識している心構え、作業、デザイン、フィードバックのコツについて、これまで実践してきたことを23のヒントとしてまとめてみました。新人を指導する立場のディレクターさんやデザイナーさんの参考になれば幸いです。

1. 最初が肝心最初は「心構え」から。

最初は先輩のサポートや小さい仕事をお願いすることも

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リモートでのデザインレビューの進め方を考えてみた話

リモートでのデザインレビューの進め方を考えてみた話

スマホゲーのUXデザイングループに所属してます、いたくらです。

画面改修案件で、12人(レビュアー7人/担当者5人)の規模で1hのリモートデザインレビューMTGをファシリテーションしました。

緊張でだいぶ挙動不審なファシリテーションになりましたが、その際自分が工夫したことのメモです。

1. MTGについて
■ この時のMTGのゴール

次のレビューに向けてプロト案が作成できるよう、ある程度

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デザインなんて知らない〜僕らの考えるモノの価値〜

デザインなんて知らない〜僕らの考えるモノの価値〜

2019年の7月頃。

東京工業大学の学生さんから、こんなメールをいただきました。

「うちの学生は機能と価格のみに価値を置きがちです。でも、御社が作り出す製品の価値は、それだけじゃない気がするんです。それは何なのか。それはどうすれば作り出せるのか。その点を東京工業大学でお話いただけませんか?」

せっかくの機会なので、僕たちアイドントノウと、僕たちがいつもお世話になっているお店アシストオンさんと

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UXデザインを学ぶデザイナーが絶対に読むべきnote厳選21本

UXデザインを学ぶデザイナーが絶対に読むべきnote厳選21本

去年書いたこちらの記事で実は「UXデザイン」というカテゴリーもつくる予定だったのですが、それだけで3、4つだけ選ぶのが難しいぐらい神noteが存在していたので、今回はUXデザインのみで記事をまとめてみました。

これからUXデザイナーを目指す方や現役UXデザイナーの方はもちろん、全ての方に学びになることが書かれているので、ぜひ読んでみて頂ければ幸いです。

1、SNS時代のマーケティングフレームワ

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「良いデザイン」について考え続けていたら全てがつながって途方に暮れたけど、越境して少し強くなれた、わたしの話。

「良いデザイン」について考え続けていたら全てがつながって途方に暮れたけど、越境して少し強くなれた、わたしの話。

この記事は、Designship2019 で行ったセッション『良いデザインってなんだろう? 変わるもの、変わらないもの』を元に構成したものです。

イントロダクションこんにちは。筒井美希と申します。わたしは今、恵比寿にあるコンセントというデザイン会社で仕事をしています。

これまでの仕事としては、雑誌や書籍などの出版物や、大学案内・企業広報誌・カタログなどの広報物のデザイン。ウェブやアプリなどのデ

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これからのデザイナーとは何者なのか?〜2020年以降の予想

これからのデザイナーとは何者なのか?〜2020年以降の予想

デザイナーの定義とは?定義というものは非常に難しいものです。
世の中における「定義」というものは発信力のある提唱者と、それを支持するフォロワーシップによって成り立つものだと感じています。

ゆえに定義を探るためにも、現在提唱されている定義の原案を探るところから初めてみることにします。

まずはじめにデザイン経営宣言を発信し業界を騒がせた、
経産省の高度デザイン人材育成研究会での議論、「高度デザイン

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企画を元にゲームのUIを作るときの流れ

企画を元にゲームのUIを作るときの流れ

「Game Graphic Design Advent Calendar 2019」の初日の記事です。
ゲーム制作に関する素敵な記事がたくさん公開されると思いますので、私自身もワクワクしてます。

言い出しっぺとして、初日としてまず何を書こうかなと思ってたんですが、以前Twitterでチラッとつぶやいた「普段ゲームUIを作るときってどういう工程があって、どういう流れで作っているか」をまとめてみたい

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ゴミ屑と化す「インプット」とは?

ゴミ屑と化す「インプット」とは?

モンブランです。

先日、僭越ながらSchooで「#inputDesign」という授業のMCをさせていただきました。

前回の授業から1年、またこの空間にお邪魔できたことが嬉しかったです。

もちろん、人生初MCです。イラストでの出演も含め、Schooさんには毎回新たな挑戦に巻き込んでいただけて重ねて嬉しい限りです(Schooさん側もゲストの方にMCを担当させるのは今回の放送が初めてとのことでした

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UI デザイナーなら抱いて寝るべき1,198gの道具箱

UI デザイナーなら抱いて寝るべき1,198gの道具箱

来年新卒入社する UI デザイナーにブックリストをおくるから、おすすめの本はないかと同僚に聞かれたので「 そりゃあもう、オシドリ本一択だろう 」と即答した。

O'Reilly の『 デザイニング・インターフェース 第2版 』Jenifer Tidwell ( 著 )、色鮮やかな水鳥の細密画が目を引く、通称オシドリ本。UI デザイナーならおそらく、手にしたことないという人はいないだろう。

しかし

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少しの工夫でグッと良くなる!タイポグラフィTIPS

少しの工夫でグッと良くなる!タイポグラフィTIPS

VASILYのデザインチームでは、「IQON」をはじめとするUIデザインに多くの時間を充てていますが、ファッションブランドとのタイアップ企画や、採用イベント用の広報物など、ビジュアルデザインにも力を入れています。

下記は今週開催されているtry! Swiftでの様子です。ブースのグラフィックや配布パンフレットなどを社内で制作しました。

そういったこともあり、VASILYのデザインチームでは基礎

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前田デザイン室でデザインがうまくなる! 鬼フィードバック全公開。

前田デザイン室でデザインがうまくなる! 鬼フィードバック全公開。

こんにちは。
前田デザイン室の斉藤 ナミ(パン子)です。

普段は、看板屋さんでデザインをしながら、運営チームの一人として活動に参加しています。

さて、前田デザイン室では、定期的に大阪や東京で定例会を開催していますが、今回、8月の定例会バナーを私が作ることになりました。

たくさんのデザイナーが集まる定例会。
「しっかりとしたものをつくって、たくさんの人に見て欲しい!」という想いもあり、室長の前

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「成長するデザイン組織を作る」デザインマネージャーのお仕事

「成長するデザイン組織を作る」デザインマネージャーのお仕事

今の会社でデザイナーのマネージャを初めて約半年が過ぎました。

この半年の中で意識してきたこと、
また結果的にデザイナー組織全体の成長に役立った!と思えるトピックスをまとめてみました。

実際にマネジメントを行っている方、もしくは現状を改善したいと感じている現場の方々のご参考になれば幸いです。

「フィードバック」ではなく「フィードフォワード」デザインのマネジメントを行おうと思った時、どうしても、

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