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empublicメールマガジン「根津の街から」コラム

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エンパブリックが発送しているメールマガジン「根津の街から」に代表の広石拓司が執筆している最新コラムを掲載しています。
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#社会課題

「サステナブルな未来へ、ソーシャルイノベーションの民主化を」

「サステナブルな未来へ、ソーシャルイノベーションの民主化を」

empublicは2024年5月2日に創業16周年を迎えます。
ここまで続けることができたのは多くの方にご支援や色々な機会をいただいたこと、そして時々のempublicで一緒に活動してきた仲間たちがいたからこそだと、改めて深い感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございます。

そして、改めて数多くの社会・環境の問題が深刻化し、経済や国際情勢も不安定さを増す中で、制度と現場の間に取り残され

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居酒屋以上ワークショップ未満

居酒屋以上ワークショップ未満

長野県と取り組んでいる「まちむら寄り添いファシリテーター」の取組みで、今年度「対話と共創を地域で進めるために探究したいこと」をテーマに、県内各地で実践するみなさんと3つの探究グループを立ち上げ、検討してきました。
探究テーマの一つが「居酒屋以上ワークショップ未満の場を考える」というものでした。

「友人や同僚と居酒屋では多くの人が話して盛り上がり、そこでは個人のことも地域や社会のことも話したりする

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多様な人をどうやって活かしていくか

多様な人をどうやって活かしていくか

「多様な人が活き活きできる組織・地域をつくることが大切だ」
という言葉は、もはやほとんどの人が賛同するでしょう。

しかし、もしあなたが、
人種や育った環境・仕事とプライベートの優先度も違うといった
“多様な”人が集まったグループのリーダーを任されたとしたら、
どうでしょうか?
ワクワクする人よりも「大変そうだな。できれば避けたいな」
と思う人の方が多いのではないでしょうか?

「多様である」とい

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新年のご挨拶

新年のご挨拶

2023年が始まりました。本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年をふりかえると、SDGsとまちづくり、DX事業推進の体制整備、住民主体の地域づくり活動など、変化を促す案件を多く担当させていただきました。
empublic Studioでは、エンパブリックで蓄積してきたことを多くの方に使っていただきたいと考え、進めています。参加いただいている方と充実した対話を行え、楽しく進めているのですが

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「地域にあるものをフルに活かそう!」

「地域にあるものをフルに活かそう!」

サッカーのワールドカップやオリンピックなどスポーツ・イベントが盛り上がると、メディアなどで「スポーツの力」という言葉がよく使われます。
スポーツには競技や娯楽という側面もありますが、「一緒に楽しむ場を生み出す」「人がつながる」「活動を支える多様な役割がある」「メッセージを多くの人に伝える」など様々な機能を持っています。これらの機能は、地域で活動する人が感じている「活動に新しい参加者を増やしたい」「

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「知っている言葉を問い直す」ーempublicメールマガジン「根津の街から」(2020年10月16日発行)

「知っている言葉を問い直す」ーempublicメールマガジン「根津の街から」(2020年10月16日発行)

時代の流れと共に、言葉の意味が少しずつ変わっていくこともあります。
例えば、「持続可能性(サステナビリティ)」。
この言葉が広がったのは、1992年の「国連環境開発会議(地球サミット)」がきっかけと言われています。
90年代、持続可能性は「地球環境の危機を考え、環境負荷を抑え、地球に優しくしよう」という意味が中心でした。

近年の「持続可能性(サステナビリティ)」は、そこから概念が広がったものにな

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