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「地域にあるものをフルに活かそう!」

サッカーのワールドカップやオリンピックなどスポーツ・イベントが盛り上がると、メディアなどで「スポーツの力」という言葉がよく使われます。
スポーツには競技や娯楽という側面もありますが、「一緒に楽しむ場を生み出す」「人がつながる」「活動を支える多様な役割がある」「メッセージを多くの人に伝える」など様々な機能を持っています。これらの機能は、地域で活動する人が感じている「活動に新しい参加者を増やしたい」「ネットワークを広げたい」「居場所や出番をつくりたい」などを解決することに役立つ可能性があります。

この可能性にスポーツの担い手たちも気付き始めています。例えば、Jリーグのシャレン!(社会連携活動)は地域活動に「Jリーグをつかってほしい」という思いから始まり、「子ども食堂と企業をつなぐ」「ローカルSDGsネットワークをつくる」「障がい者の活躍機会を広げる」などの活動が全国に広がっています。
(Jリーグ シャレン!アウォーズ2022のエントリー一覧  https://www.jleague.jp/sharen/awards2022/)
Jリーグ以外のプロスポーツクラブや実業団チーム、大学や高校などでも、幅広い地域連携活動を始めています。
また、スポーツ庁でも第3期スポーツ計画で「スポーツによる地方創生、まちづくり」を主要テーマの一つに掲げています。(スポーツ庁の紹介動画 https://youtu.be/BfpfLuwwT18) 
さらに学校スポーツ部活動の地域移行が進むことで地域とスポーツの新しい関係も生まれようとしています。

このような地域とスポーツの協働をもっと活性化し、スポーツの持つ多彩な力やネットワークと地域課題解決とが新しくつながることができれば、そこにイノベーションが起き、地域にポジティブな変化を広げることができる!
そのように考え、私たちもJリーグ関係のみなさまを始め少しずつ試行錯誤を重ねてきました。

それを通して様々な可能性、実践者の思いやチャレンジに出会うことができ、嬉しく思うと同時に、どうしても「自分(相手)の専門、フィールドはここ」と設定して考えてしまう方がまだまだ多いことです。
子どもの貧困対策、居場所づくり、高齢者の孤立防止、環境問題、まちの活性化など地域の課題解決に取り組もうとした時に、使える地域資源として「スポーツ」を思い浮かべる人は限られています。

地域にJリーグやBリーグなどのプロスポーツクラブがある、スポーツ・イベントがある、学校・大学の部活動やスポーツサークルがあることは知っていて、参加や応援をしていたとしても、地域課題解決と結び付けて考えたり、何ができるのか具体的にイメージを持っている人は少ないんだなと思わされます。
例えば、子どもの活動している方に「Jリーグのクラブとの連携は?」と話すと「私、サッカー知らないので・・・」となってしまったり、「有名な選手に来てもらったら宣伝になる?」という声が多くあります。

地域にあるものをフルに活かし、活かしあい、自分の活動も地域全体も元気にしよう!
それが持続可能な地域づくりには不可欠だと考えています。
ただ、それには地域活動、スポーツ、サポーター、企業、行政ら多様な主体がつながり、価値共創を進めるソーシャル・プロジェクトの進め方を広げ、根付かせるが大切になります。
そして、そのような場をつくり、プロジェクトを動かすコーディネーターの存在も大切です。
そのような取り組みに力を入れ、充実させていきたいと考えています。

*ぜひ多様な方とご一緒にチャレンジしていければと思っています!
ご関心ある方、お気軽にご連絡ください。
info@empublic.jp


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