せいたもとつぐ

元 在ロスアンジェルス日本語放送局アナウンサー テレビ番組・映画プロデューサー、通訳・…

せいたもとつぐ

元 在ロスアンジェルス日本語放送局アナウンサー テレビ番組・映画プロデューサー、通訳・イベント講師のキャリアを通して 「声と成功」「声と健康」「声と精神」が密接につながっていることを実感。 現在は「声」を通した日本人のエンパワメントが人生の目的。

記事一覧

スキになる 9

自分の人生というジャーニーは日々展開していく。 最初はそんな意識もなく、ただ純粋にスキを見つけて楽しんでいるのだが、だんだんとそこに道が生じたかのようにジャーニ…

スキになる 8

スキが見せてくれる道に沿って進むと次の場所が見えてくる。 その場所から次の場所へ、また次のスキを見つけながら進んでいく。 そんなふうにジャーニーが展開するのはい…

スキになる 7

「スキ」を見つけていく旅の最終目的地とは? 「スキ」をひとつ見つけるたびに、新しい風景が目の前に広がる。 その風景の中を進んでいくと、別な「スキ」が見つかる時も…

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スキになる 6

私たちは生まれた時に「スキ」を見つける旅に出た。 そう言葉にしたら、谷川俊太郎さんの有名な詩、 「さようなら」の一節を憶い出した。 一番「スキ」を見つけたら、それ…

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スキになる 5

赤ちゃんの頃の私たちは、 どこまでも広がっていく感覚の中で、 その広がりを確かめるようにして、 今ここにいる「自分」を確認していっているのかもしれない。 そんなふう…

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スキになる 4

どこまでも広がるような感覚。 つまりは、無限の広がり。 この言葉を聞いたのは2015年。 アメリカに住む、悟ったインド聖者の口からだった。 「『悟り』とは何ですか?」と…

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スキになる 3

赤ちゃんだった自分の最初のスキは、 頼れる誰かへの信頼感から来るもの? という推論を前回お伝えした。 当たり前のことなんだけどこの世界には、 まず「自分」がいる。 …

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スキになる 2

人生最初のスキって何だったろう。 おそらくスキになった瞬間は憶えていなくても、 大抵の人は親がその最初のスキの相手だったんじゃないだろうか。 親でなければ、幼い自…

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スキになる 1

「『スキ』を英語で言うと?」と問われたら、 誰もが"Like"と答えると思う。 「スキ」のひとつの形は確実に"Like"。 英語ではこのLikeからもう少し先へ進むとLoveになる。…

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スキになる

「個」として生まれてくるから、自分が大事になる。 その「個」がもしも、「全」の一部だったと仮定したら… 今までとは違う「個」としての自分が見えてくるかもしれない。…

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スキになる 9

スキになる 9

自分の人生というジャーニーは日々展開していく。

最初はそんな意識もなく、ただ純粋にスキを見つけて楽しんでいるのだが、だんだんとそこに道が生じたかのようにジャーニーが「展開」する。

そしてある時点で「あ、展開してってる」という事実に気づく。

無限の広がりという状態の中からだんだんと固定化された意識を持つようになっていく、そのプロセスは個別化していくことだとも言えるだろう。

個別化とは、「選択

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スキになる 8

スキになる 8

スキが見せてくれる道に沿って進むと次の場所が見えてくる。

その場所から次の場所へ、また次のスキを見つけながら進んでいく。

そんなふうにジャーニーが展開するのはいいとして…

それを重ねていくと、スキなものばかりに囲まれて生きることにもなりかねない。

それって大丈夫なんだろうか…?

この連載の2で、赤ちゃんが最初に感じるスキは安心感を与えてくれるものなんじゃないだろうか、という推論をお伝えし

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スキになる 7

スキになる 7

「スキ」を見つけていく旅の最終目的地とは?

「スキ」をひとつ見つけるたびに、新しい風景が目の前に広がる。
その風景の中を進んでいくと、別な「スキ」が見つかる時もあるし、
「スキじゃない」ものが見つかることもあると思う。
(あえて「キライ」と呼ばずに「スキじゃないもの」と呼ぼう)

大切なことは、「スキじゃないもの」にフォーカスしない、
ということのような気がする。
フォーカスするのは飽くまで「ス

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スキになる 6

スキになる 6

私たちは生まれた時に「スキ」を見つける旅に出た。
そう言葉にしたら、谷川俊太郎さんの有名な詩、
「さようなら」の一節を憶い出した。

一番「スキ」を見つけたら、それを大切にして生きる。
つまり、私たちはそれを見つけるために生きる。
現代詩の巨星が綴ったこのルミナスライン(輝きを放つ一節)は、
そんなふうに人生を捉え直すことを促してくれる。

人生のことを英語で"Journey(旅)"と表現すること

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スキになる 5

スキになる 5

赤ちゃんの頃の私たちは、
どこまでも広がっていく感覚の中で、
その広がりを確かめるようにして、
今ここにいる「自分」を確認していっているのかもしれない。
そんなふうに想像すると、不思議な気持ちになる。

その営みはまるで「どこまでが自分なんだろう」という、
無垢で純粋な模索のように思えるからだ。
まるでこころのヨチヨチ歩き、のような。

まだ自己認識というものが育まれていないというか、
自己認識と

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スキになる 4

スキになる 4

どこまでも広がるような感覚。
つまりは、無限の広がり。
この言葉を聞いたのは2015年。
アメリカに住む、悟ったインド聖者の口からだった。
「『悟り』とは何ですか?」という私からの質問にその聖者は、
"The sense of infinite EXPANSION"(無限に広がる感覚)と答えてくれたのだ。

とっても大げさに聞こえてしまうと思うのだが、それを聞いた時、
私の胸の奥にとてつもなく広い

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スキになる 3

スキになる 3

赤ちゃんだった自分の最初のスキは、
頼れる誰かへの信頼感から来るもの?
という推論を前回お伝えした。

当たり前のことなんだけどこの世界には、
まず「自分」がいる。
もしくは「自分だと思っている主体」みたいなものが在る。
その主体を通して世界全体を眺めてる。
眺めて、働きかけて、その働きかけへの反応を、体験する。

大人になって振り返ろうとすると、
そういう行為を通して小さい頃の私たちは、
「自分

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スキになる 2

スキになる 2

人生最初のスキって何だったろう。
おそらくスキになった瞬間は憶えていなくても、
大抵の人は親がその最初のスキの相手だったんじゃないだろうか。
親でなければ、幼い自分を包み込んでくれていた誰か。
あるいは優しい眼差しを注ぎ続けてくれていた誰か。

自分を守ってくれてる誰か。
自分を安心させてくれてる誰か。
この新たで不安な環境から、馴染み深い安らぎの眠りへと、
自分をいざなってくれる誰か。
そんなふ

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スキになる 1

スキになる 1

「『スキ』を英語で言うと?」と問われたら、
誰もが"Like"と答えると思う。
「スキ」のひとつの形は確実に"Like"。

英語ではこのLikeからもう少し先へ進むとLoveになる。
しかし日本語ではそのLoveも「スキ」と表現できる。
スキ、って実はすごく広い。

例えばSNS上でLikeは「イイね」と訳されて定着している。
つまり、「イイね」はスキ。
「愛してる」もスキ。
「いい作品だよね」

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スキになる

スキになる

「個」として生まれてくるから、自分が大事になる。
その「個」がもしも、「全」の一部だったと仮定したら…
今までとは違う「個」としての自分が見えてくるかもしれない。

そうすると、自分以外も大事に思えるかもしれない。
そうなると、大事じゃない誰かも、スキだと感じるかもしれない。
みんながいろんな誰かをスキだと感じたら、
恥ずかしがらずにスキだと言えるようになるかもしれない。
恥ずかしがらずにスキだと

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