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2021年2月の記事一覧

汚いものときれいなもの

汚いものときれいなもの

少し前に、汚いものが排除された街について書きました。
https://note.com/doramane_kenichi/n/nd717fd176e06

そして、そのような「排除の習慣」が自分自身の内にあることへの驚きについてお話ししました。

今回は、この「排除の習慣」が会社に与える影響についてお話しします。

汚いものを排除する、邪魔なものを排除するというのは、
異物を排除するということと同

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「私は、尊重されている」

「私は、尊重されている」

今朝の毎日新聞の連載「香山リカのココロの万華鏡」に、こんなことが書いてあった。

精神科の専門書には「例え認知症の患者さんであってもまずは本人ひとりと面接」と書いてあるそうで、「認知症だから会話が通じない」と決めつけるのではなく「私は、まずあなた自身の話を聞きたいんですよ」という態度を医者が見せることで、患者さんは「私は尊重されている」という安心感を感じることに繋がるという。
彼女は最近、内科の外

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小さくても強い会社を創るために

小さくても強い会社を創るために

最初に断っておきますが、今日はちょっと長いです(^^;

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東京五輪組織委員会の森喜朗会長が辞任されました。
会長職の後継者選出の問題として、拓かれた場での議論による合議で決定されるべきだということを指摘する声も多く聴かれます。
様々な立場の、多様な人が参加し、熟議を重ねながら意思決定して

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森喜朗さん辞任に思う

森喜朗さん辞任に思う

森喜朗さんが辞任した。
森氏の発言や進退問題に関しては、テレビやマスコミでも様々な意見が報道されている。

女性を軽視する発言は、オリンピック憲章にも明記されている「男女平等の原則の完全実施を目指す」という理念と、あまりにもかけ離れている。五輪開催のリーダーとして、あり得ない発言だという言説や、そもそも時代錯誤の女性蔑視発言を、公の場ですること自体がナンセンスだと憤る人も多い。

The Capi

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きれいであることに慣れ過ぎている?!

きれいであることに慣れ過ぎている?!

先日出張で地方都市を訪れた時、電車から見える景色に驚きました。
何に驚いたかというと、電柱や電線の数です。

東京に住んでいると、電柱や電線のほとんどない風景に、僕たちは慣れてしまっています。

「なくなった方がいいのに」
と思う自分に、ハッとしました。

僕たちは、きれいであることに慣れ過ぎているのかもしれないな、と。

電柱を地下に埋めることに反対しているとか、そういう訳ではありません。

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罰則を強化しても、問題は解決しないと思う。

罰則を強化しても、問題は解決しないと思う。

新型コロナウィルスの感染拡大を止めることは、ものすごく大事なことだと思う。
ただ、今回政府が急いでいる特別措置法の改正案だけは、どうしても受け入れ難い。昨年12月に都民ファーストの会だって都議会の反対多数を受けて罰則規定を断念した。その案が提出された時も、解決案が短絡的過ぎるとゾッとしたことを覚えている。

言うこと聞かないから罰金!とか、命令を守らないなら刑務所入れちゃうよとか、これって江戸時代

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コミュニケーションの秘訣は、発信より受信

コミュニケーションの秘訣は、発信より受信

30代の頃、元文化庁長官で、日本の心理学者の草分け的存在だった河合隼雄さんと、セミナーでご一緒させて頂いたことがある。

河合さんは、リアクションの達人だった。
誰の話にも驚くほど大きく頷き、驚くほど大きな声で「うん、うん!」「はー、なるほど!」「へー!」等とリアクションされていた。

彼のリアクションは、場の空気を和やかな雰囲気に変えた。
その時僕は、コミュニケーションは発信よりも受信の方がずっ

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楽しく、しなやかに、末長く

楽しく、しなやかに、末長く

20年以上、中小企業をサポートしてきている中で、3年くらい前から「変化の兆し」を感じるようになった。

時代の風向きが変わってきたのか、人々のマインドが変化したのか、或いは僕自身が歳と共に時代についていけなくなったのか…理由は一つじゃないと思うけれど、肌感覚として、「なんか今までと違う風が吹いてきた」と感じたわけです。

その「変化の兆し」は、新型コロナウィルスの影響で、より鮮明になったような気が

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人は、どうしたらチャレンジするようになるのか?

人は、どうしたらチャレンジするようになるのか?

人は、安心して失敗できる環境じゃないと、安心してチャレンジすることができないんじゃないかと思う。
高い目標に挑戦したり、新しい企画、新たな事業に挑戦するためには、失敗を許容する環境、いやむしろ、失敗を賞賛する環境が必要不可欠なんじゃないかと、僕は思う。

目標の未達成を責めたり、未達成の要因を個人に押し付けたり、新たな挑戦の失敗を責めたり呆れたりする環境では、誰も挑戦しなくなってしまうから。

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