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【Essay】日記や思ったこと

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#エッセイ

心に住んでいる人の分だけ人は人でいられる

心に住んでいる人の分だけ人は人でいられる

「君の心の中が私でいっぱいになればいいのに」

昔そんなことを言われたことがある。

その時ふと考えた。自分の心の中にはだれが住んでいるのだろうか。

何人の人が住んでいて、だれが、どれくらい、自分の心の中を満たしているのか。

思うに自分の心の中が心地いい人で満たされているほど、
そして、その人たちへの気持ちがあたたかなものであるほど、
人は豊かでいられるのではないだろうか。

独りとは、物理的

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モノクロの世界にまどろむ

とにかくnoteを書いていない、書いていないのだ。

書いていないのとnoteはどんどん書けなくなる。「久しぶりに書くんだからちゃんと書かなきゃいけない」そんなことを思ってしまうともっと筆が重くなる。(筆じゃないやろというツッコミおいておこう)

自分にとって書くこととはなんなのだろうか、なんだったのだろうか。

言葉に残しておきたい特別な感情を残すこと、
うまく言葉にできない感覚を言葉にしようと

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もっと文章をたべたい

昔に比べてずっと集中力が落ちた。

厳密には注意散漫になったともいえる。
大学生くらいまでは本をじっくりと読むことができた。
しかし、大人になってからはどうだろう。

やるべきことや目の前の緊急性の高いことに追われる癖がついてしまって、どうにもこうにも一つのことに集中ができない。
SNSでぶつ切りのコンテンツに触れることにも慣れすぎてしまった。

必然的に小説をほとんど読まなくなった。
代わりにア

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”共感”のその先へ行きたくて

”共感”のその先へ行きたくて

共感の時代「共感」というキーワードが至る所で語られるようになって久しい。

共感資本主義、共感を呼ぶコンテンツ...今の時代において共感は大正義だ。

世界でひとりぼっちだと思っていた自分の感情を世界に放ったとき、誰かが共感の声をあげてくれた時の喜びのあたたかさは果てしない。
だって、世界の誰にも必要とされていなかったと思っていた自分という存在まで価値をもったような気持ちにさせてくれるのだから。

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深夜の銀杏BOYZ、2015年Rising Sunにて聴いた「人間」のこと。

深夜の銀杏BOYZ、2015年Rising Sunにて聴いた「人間」のこと。

朝から峯田和伸さんのエッセイ「恋と退屈」をパラパラと読んでいる。エッセイってその人の生活がぶわっと入ってくるから一気には読めない。1日3,4ページ読んで本を閉じる。

2004.8.17 人間のレコーディングの話が綴られている。今から15年も前なのかー信じられない。そしたら俺なんか10歳だ。俺が小学生で野球していた時にこの曲を銀杏BOYZはレコーディングしていたのかー。

銀杏BOYZをLIVEで

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空が大きく見えたのは。

空が大きく見えたのは。

インドアでネイチャーラブ。僕は普段デスクワークで東京の下町のオフィスで働いている。(陽当り△な座席)

元々インドア気質な僕にとってデスクワークが生業であることはとても幸せな一方で、インドアであると同時にネイチャーラブというわがままな気質につき、たまに猛烈な自然浴に襲わる。

昨日今日は久しぶりに外出で、昨日は埼玉、今日は四国へ行ってきた。

空が大きい。

埼玉にて

空が大きい。駅から外に出て

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赤の他人なのに深手を負ってしまう誹謗中傷っていう呪いに対抗する個人的な処方箋

赤の他人なのに深手を負ってしまう誹謗中傷っていう呪いに対抗する個人的な処方箋

悪口が嫌いだった学生(生徒)時代学校に通っていた頃、悪口が嫌いだった。「悪口言うなら直接言ってこいや!不誠実か!」って思っていた。

今思うと悪口を言っている状態の人に対して、誠実さを求める自分が間違っていたと思う。

たいてい悪口や愚痴っていうのはガス抜きか暇つぶしだ。

「少し嫌な気分になったけど、改善を本人に求めるほど深刻じゃない話」をただ誰かに言いたいとか、
誰かをマウントしてとりあえず気

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コンテンツに浸る、という楽しみ方。

コンテンツに浸る、という楽しみ方。

僕は音楽がすきだ。小学生の時から家では何かしらの音楽を聴きながらすごしている。

ふりかえると、年間で聴くアルバムの量は年々増えている気がする。

iPodの登場、メモリーの低価格化、定額サービスの登場により安価により多くの曲にどこからでもアクセスできるようになった。

こういった利便性が後押しして、興味にかりたてられるようにいろんなアルバムを聴いた。サブスクリプションサービスに入っているが故のも

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僕は貯金が苦手です。もっというと、未来のための積み立てが苦手です。

僕は貯金が苦手です。もっというと、未来のための積み立てが苦手です。

僕、貯金が苦手なんですよ。

貯金が苦手は引け目がある昔からそうで、未来のために堅実にお金を貯めることができないんです。これ、けっこう引け目です。貯金がちゃんとできない人って、ダメな人感あるじゃないですか。ちゃんと貯金ができないと、前科持ちみたいな気持ちになる(笑)じゃあなんでできないのか、に向き合ってみます。

前提として、ADHDの人って貯金が苦手らしいんですよ。衝動的に使っちゃうから。でも、

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真夜中の、静かな散歩。

真夜中の、静かな散歩。

大学1年生の夏休み。実家を離れて一年目の夏に帰省をして、友達の家でお泊まりをした。

夜中に誰かが、「散歩をしよう。」と言い出した。とてもいい案だと思った。10代の僕たちにとって、お泊りで夜に寝るほどもったいないことはなかった。

田舎道をあるき始めた。虫が鳴いている。草が身体にときどきあたる。暗闇の中、どこまでもずっとつづいていくような道。そして、この時間もどこまでも続いていく気がした。

はじ

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