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【枠がないとできない、枠があるとはみ出る】ハイブリッドの苦悩 その2

苦悩その1では、ADHDとASD、
真逆の特性が牽制し合うことで
一見普通っぽくなってしまって
生きづらさがわかってもらえない。

という話をしました。


今回は、枠がないとできないのに
枠があるとはみ出てしまう件についてです。

見えるものには強いけど
目に見えないものに弱くて、
暗黙のルールや行間を感じ取るとか
読み取るのが難しいASD。

ルールがあるなら教えてほしいし、
なんなら書いといてほしい。
例外もその都度教えてほしい。

マニュアルがないと無理。
例外もてきとーも無理ですー!


これがASD。


その一方、ADHDは、
あれやろうかなこれやりたいな、
待てない、やっちゃった💦
予定は未定。
ヤバい、忘れてた💦
でもなんとかなったし。

結果オーライでしょー!


刺激や衝動のまま
(本人的には)普通に生きているだけで、
ナチュラルに枠やらルールから
はみ出てしまう、これがADHD。


この特性が同時にあるとどうなるのか。


枠組みやルールがないとできないのに、
あるとはみ出る。


私自身、そんな自分に困惑しながら
生きてきました。


ASD特性のいわゆる「想像力の欠如」といわれる
イメージのしにくさがあることで、
新しいことや知らないことに取り組めない。
見通しがつけられない。


で。実際に枠やらルールやらがあったら
できるのか、といわれると。

できないんですよね。これが。


先延ばしグセと完璧主義の共演。

どないせーちゅうねん(笑)


そんなものはなくてもいいんだ
と思えるようになるのに何年かかったか。


まーものすごい追い詰められたら、
できなくはないんですけども。。

そうすると、なんだ、やればできるやん、
て言われるし。

この「やればできる」に
何度殺されてきたことか(´;ω;`)


あと、ルールを守れない。

時間のルール、やり方のルール、
考え方のルール、暗黙のルール。

わかっていてもできない。
理解も納得もできない。
その存在すら気づいてないことも多いけど。

ある程度の情報量や見本、ルールや枠組みが
わかりやすく提示されていれば、
時間がかかっても自分でなんとかできたり、
手伝ってもらってクリアできることも
あるのですが。。。


学校とか職場というところではほとんど、
今何をやればいいのかわからないことが多くて、
いつも必死で周りをキョロキョロ見たり
人に聞いたりして、
それでも全然できてないってことが多かったように
思います。(黒歴史ー(T_T))


そんなことで、
全体の枠組みや明確な基準が
わかりやすいマニュアル。

少々はみ出ても大丈夫な
緩やかなルールとフォロー体制。

これらを、我々のような
ハイブリッド型に合わせてつくると、
みんながやりやすい環境になるに違いないのです。

そう。我々はみんながやりやすい環境を
つくるために存在するのだ!

そういうことにしておこう。うん。


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