見出し画像

【アクセルとブレーキを同時にベタ踏み】ハイブリッドの苦悩



ADHDとASD、両方あるからややこしい


ひと昔前の診断基準では、
ADHDとASDは併存しないことになっていまして。
だから発達障害の診断を受けている人は、
ADHDか、アスペルガー、PDD(広汎性発達障害)
のうちのどれか。

でも実際、ほとんどの凸凹さん達には、
どっちもあるよね、という実感があり、
ADHDもASD、どちらも自覚がある当事者は
自己診断名は「ハイブリッド」です☆彡
と名乗っておりました。(私含め)

このADHD(注意欠如・多動症)と
ASD(自閉スペクトラム症)、
同じ「発達障害(神経発達症)」
とひとくくりにされていますが、
その特性はまるで真逆です。

時間を守れないADHD
時間を守りすぎるのASD

片づけられないADHD
きちんと整理されていないと落ち着かないASD

人が大好きなADHD
人には興味がないASD

変化と刺激を求めるADHD
変化と刺激に弱すぎるASD……

キリがないのでこの辺で(笑)

じゃこれが両方あったらどうなるの(゚д゚)!
ということなんですが。


ハイブリッドであるが故の葛藤


つまり、一人の人間の中に
真逆の性質が同時に存在するわけで、
気持ちと行動、そして結果が一致せず、
自分でも何がなんだかわからない状態に
なってきます。

時間厳守したいのに
何故かいつも間に合わない(>_<)

片付いてないと落ち着かないのに
片づけられない((+_+))

人と関わりたいのに
関わるとトラブルばかり(T_T)

変化と刺激に弱いのに
刺激に吸い寄せられて疲れ果てるorz

年がら年中この繰り返し。

特に自分で決めたルールが
自分で守れなかったときの
自分に対する怒りと悲しみが大きくて。
人を失望させて、自分に絶望する毎日。

かつての私は自分に殺意を感じるくらい、
自分のことが許せなくて、
自分のことが大嫌いでした。


特性が強くても普通に見えてしまう


さらに厄介なのは、内面の葛藤とストレスが
めちゃ大きいにも関わらず
それぞれの特性が互いに打ち消しあうせいで、
表面的には特性が薄いように見えてしまうこと。

そうすると、一見普通っぽく見えてしまうことで、
学校でも家でも、人並み(またはそれ以上)に
できることを求められてしまう。
部分的にできる部分があればなおさら。

かくしてできあがるのが、
『超絶ストイック過剰適応人間』

アクセルとブレーキを同時にベタ踏みし続けて、
ものすごいエネルギー消費してるのに、
全く動いてないように見える車みたいな(笑)

過剰に不安を増大させて
ミスをしないようにする

強迫的に確認や片づけをし続けて
気が休まらない

人とうまく関わるために
エネルギーを使いすぎる

自己評価を必要以上に下げて
果てしなく頑張り続ける

こんな過剰適応状態がずっと続くとどうなるか?

一見普通っぽく見えるのに、
二次障害のオンパレード。

うつ、不安、強迫、パニック、
依存、認知のゆがみ…

発達障害グレーゾーンっていわれている人にも、
こんな人多いのでは?


じゃあ、どうしたらいいのか

それはこの記事の中に(^^♪


#未来のためにできること


★ご寄付はこちらから




この記事が参加している募集

多様性を考える

NPO法人DDAC(発達障害をもつ大人の会)は、ADHD、LD、ASDなどの神経発達症をもつ大人の当事者のための、当事者によって運営されているNPO法人です。すべての人の凸凹が生かされる社会、誰もとりのこさない社会、SDGsへ。あなたのサポートで社会が変わります。