マガジンのカバー画像

Book

47
運営しているクリエイター

#読了

2021年の4冊目

2021年の4冊目

は、コチラ↓↓の長編小説!!

『エレジーは流れない』(三浦しをん 著)

本作は3年ぶりの新作となる、三浦しをんさんの最新刊です。

自分にとっては初めてとなる三浦しをんさんの作品だったのですが、ゆるくて、ぬるくて、おバカで明るく、哀愁すらも心地いい、めっちゃ面白い青春群像小説でした!

先の見えなかった"あの頃"も、未だに先の見えない"これから"も、自分の人生にはエレジー(哀歌)より似合う曲が

もっとみる
2021年の3冊目

2021年の3冊目

は、コチラ↓↓の長篇小説!!

『正欲』(朝井リョウ 著)

朝井リョウさんの作家生活10周年記念作品として〔白版〕と〔黒版〕の2作品が刊行されたのですが、本作は〔黒版〕に位置づけられた作品です。(ちなみに、〔白版〕は”質”や”価値”をテーマにした『スター』。)

著者である朝井リョウさんは、本作を次のように紹介しています。

また、出版元である新潮社は「〈あらすじを簡単に書きたくない、作家が作っ

もっとみる
2021年の2冊目

2021年の2冊目

は、コチラ↓↓の作品!!

『俺と師匠とブルーボーイとストリッパー』(桜木紫乃 著)

自分にとっては初めてとなる桜木紫乃さんの作品です!

<あらすじ>
ギャンブルに溺れる父と働きづめの母から離れ、日々をなんとなく生きる二十歳の章介。北国のキャバレーで働きながら一人暮らしをする彼は、新しいショーの出演者と同居することになった。「世界的有名マジシャン」「シャンソン界の大御所」「今世紀最大級の踊り子

もっとみる
2021年の1冊目

2021年の1冊目

は、コチラ↓↓の短編ミステリ集!

『あと十五秒で死ぬ』(榊林銘 著)

本作は、期待の新鋭・榊林銘さんのデビュー作品集で、‟十五秒後に死ぬ”というトリッキーな状況設定で起きる四つの事件が収録されています。

< 収録作品 >
▶「十五秒」
▶「このあと衝撃の結末が」
▶「不眠症」
▶「首が取れても死なない僕らの首無殺人事件」

どの作品も本当に面白かったのですが、やはり一番最初に収録されている「

もっとみる
2020年の10冊目

2020年の10冊目

はコチラ↓↓の作品!

『百年と一日』(柴崎友香 著)

自分にとっては初めてとなる柴崎さんの作品です。

本作は33話の掌編から成る作品で、様々な”時間”や”場所”や"人"を感じることのできる新感覚な作品なのですが、自分は1話目から堪らなく好きでした!

どの話も、別の時代や場所に生きる会ったこともない誰かを身近に感じ、繋がれたような感覚になれるんです。

「小説ってこんなこともできるんだ!」っ

もっとみる
2020年の7冊目

2020年の7冊目

は、↓↓コチラのミステリ小説!!

『君に読ませたいミステリがあるんだ』(東川篤哉 著)

自分にとっては初めての東川篤哉さんの作品です。

鯉ケ窪学園第二文芸部の部長・水崎アンナが、自分の書いた犯人当てミステリの原稿を語り手の「僕」に読ませる……というかたちで話が進んでいくのですが、テンポがよい学園コメディみたいなストーリーなので、軽い気持ちでスラスラと読める作品でした。

ラストも「え!?そう

もっとみる
青のフラッグ

青のフラッグ

を読み終え、色々と思いを馳せております。

どうも、えりおです。

『少年ジャンプ+』(集英社)にて連載され、4月に完結を迎えた青春群像劇『青のフラッグ』を読み終えました。

進路や受験、恋や友情、そして自分自身のあり方など、様々な決断を迫られる高校生たちの物語。

どの登場人物も真っ直ぐで、不器用で、悩みながら、懸命に生きていて、その姿や心理描写がとても素晴らしく、読み終えて数日経つのですが、今

もっとみる
2020年の5冊目

2020年の5冊目

は、コチラ↓↓のこちらの長編小説です!

『食っちゃ寝て書いて』(小野寺史宜 著)

大好きな小野寺さんの最新刊です!

今作は、章ごとに2人(作家・横尾成吾と編集者・井草菜種)の視点が切り替わる構成になっていて、最後に「あ、そうきたか!?」という仕掛けがありました。

また、作家・横尾成吾は絶対に小野寺さんでしょ!と思ってしまうので(あえて横尾=小野寺さんであるかのような描写を入れているそうです

もっとみる
2019年の11冊目

2019年の11冊目

は、こちら↓↓の作品です!

『縁』(小野寺史宜 著)

本作は、登場人物が関わりながら短編毎に主人公が入れ替わる連作。

著者の小野寺さんは、「『ひと』が人の縁の表だとすれば、『縁』は人の縁の裏を描きました」と語っています。

人と人はつながっている。

たとえ、どこの誰だか知らなくても。

< 参考 >