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日本のお笑い芸人から見るアメリカ

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ウーマンラッシュアワー村本大輔さんについて書いています。
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記事一覧

アジア人、コロナ、この国から出て行け!

アジア人、コロナ、この国から出て行け!

お笑い芸人の村本大輔さんが、ニューヨークの深夜の路上で罵倒されたというツイートが話題になっている。「アジア人、コロナ! この国から出て行け!」と叫ばれたそうだ。ヘイトを発したのは車椅子に乗ったお婆さんだという。村本さんのこのツイートに対して、私は以下のようなリプライをした。

「アメリカの障碍者は強いんですね。自分が車椅子に乗っていても他人を差別までする。日本の障碍者みたいに、ただただおとなしくす

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アメリカ在住の日本人は村本大輔をどう見るか?

アメリカ在住の日本人は村本大輔をどう見るか?

今年の夏に面白い出来事があった。サンフランシスコから一時帰国した友人に一年ぶりに再会し、そこで彼女の口から出た言葉が「YouTubeで日本のコメディアンを見つけたの。とても面白くて、日本人らしくない漫才をやる人なんだ。ダイスケ・ムラモトというんだよ」

そう。彼の名前は村本大輔。友人によれば、カリフォルニアに暮らす日本人が母国ニッポンの情報を得る手段は今はもっぱらYouTubeで、村本さんが「Th

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加藤浩次には狭すぎる

加藤浩次には狭すぎる

加藤浩次とは二年間、毎週木曜日の朝に彼が司会を務める日本テレビのワイドショー『スッキリ』で同席していた。
よく、ケンカしていた。
というか、基本的にワイドショーは議論すると悪評が立つので(まったくもってどうしようもないことだと思うが)、僕以外の誰も意見を述べていなかったように思える。だから森圭介アナウンサーも、コメンテーターの坂口孝則さんも、もちろんたいていのことについては意見を(それもかな

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いちファンが考える、村本大輔のAbemaPrime降板について

いちファンが考える、村本大輔のAbemaPrime降板について

311の日に観覧して思った。「村本さん、あなたはもう、こんな番組を辞めていい」 Abema Prime(アベマ・プライム)というインターネット配信ニュース番組がある。お笑い芸人の村本大輔さんはこの番組の司会を3年務め、この3月をもって降板することが決まった。

私はこのアベマ・プライム(通称アベプラ)を熱心に見てきた視聴者のひとりだった。村本さんのファンであるからだけではない。この番組が地上波とは

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沖縄について

沖縄について

これまで、沖縄について考えることはあっても、語ることがなかった。

理由は単純にきっかけがなかったのだと思う。沖縄出身の友人がいなかったことも、理由のひとつになっていた。東京郊外に住んでいて、仕事をしたり、たまに友人に会ったりするような毎日の中では、沖縄問題について語ることは、どこか勇気がいることのような気がしていた。

基地問題などについて話し始めたら、周りの友人たちは引くだろうと想像すると、躊

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安田さんについて

安田さんについて

2019年2月15日、東京、田町で戦場ジャーナリストの安田純平さんと、社会学者の宮台真司さんの対談が、お笑い芸人の村本大輔さん司会の元で開催された。

私が安田さんについて抱いた印象は、とっつきにくい人、というものだった。1時間半の談話の間、顔の表情がほとんど変わらず、笑顔もなく、「誰にも心を開かないぞ」というオーラを全身から醸し出しているように見えた。シリアで3年半もテロリストに拘束され、監禁生

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おしゃれな活動家

おしゃれな活動家

東京の片隅の小さな音楽ホールに響くトランペットの音色が、戦争について唄ってくれた。即興で奏でられるジャズの調べは、世界の紛争や不条理にさらされる人々の怒りと悲しみを込めていると、伊勢崎さんは言うけれど、その音色はどこか軽快でパワフルだ。村本さんが呑むワインの赤は、平和について熱く語る彼の情熱の色にも思えるけれど、平和こそが戦争を引き起こす動機になっているのだと聞かされると、会場は一瞬しんとなった。

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村本ファンが語る、村本大輔はアメリカで成功できるかについて

お笑い芸人、村本大輔さんは現在、ニューヨークにいる。9月6日にロンドンに行き、そこからフランス・イタリアなどヨーロッパの都市を巡り、9月末からはアメリカへ入り、11月の帰国までニューヨークでスタンドアップ・ショーに出演しながら、自らの芸を鍛えるのだという。

村本さんは来年には芸能活動の拠点をアメリカに移し、伝説のユダヤ系コメディアン、レニー・ブルースのように話術で全米を制覇するのが夢なのだと、彼

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