ジブチ

第4章 みんな生きている 26. 来訪者

私の一軒家の宿舎には、いろんな人が訪れる。
 多いのは、電話だ。
 現地人の家の多くに電話自体がないので、我が宿舎の固定電話を使いにやってくる。
 通話料(50フラン〔30円〕/3分)は少額だからもらっていない。つまりタダで使わせている。そのため、みんなが電話をかけるためにやってくる。誰と話しているのか知る由もないが、長電話しているわけでもなく、1分くらい話をしているだけなので、我が家の電話はご自

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第4章 みんな生きている 25. お目利き奇特な難民

▲ジブチ アリサビエ市 アムダのオフェス

 ある日、私が町中を散歩していると、どこかのキャンプ地の現地人(だと思う人)日本人の私のところへやってきて話し始めた。
「AMDA(医療援助する日本のNGО、アジア医師連絡協議会、本部・岡山市)は全然ダメだ。JICA(日本の援助機関)はいいぞ」
 現地人の彼はJICAの私を褒めるつもりで言ってくれたのかもしれないが、聞き捨てならなかったのは「AMDAは全

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第4章 みんな生きている 24. ドネモアダルジョン(お金くれ)

さて、発展途上国のジブチでの「お金」にまつわる話。
 貧困は、ジブチの初日で物乞いの洗礼を受けた。
 ジブチでは、道端を歩いていると、通りすがりの見知らぬ子供たちや目が見えない障害者から話しかけられる。

「ドネモアダルジョン(お金くれ)」

 片手は私の方へ差し出してお金をせがみ、もう片手は自分の口へ寄せて「お腹が空いているから食べ物が食べたい」という仕草をする。
 私は、こうした光景を何度も見

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第4章 みんな生きている 23. どんな境遇でも子は親を想う

▲アリアデ難民キャンプ

▲中央右上:アブドラマンくん〔自動車整備学科〕(17歳)

▲アブドラマンくんの家族が住むソマリア・エチオピア難民が住むアリアデ難民キャンプで野宿中

 生徒の中には難民の子もいる。アブドラマンくんの家族は、学校から南西約20km・車で40分に位置するアリアデ難民キャンプに住んでいる。学校がある期間、アブドラマンくんはアリサビエ市の知人宅に居候し、学校に通っている。

 

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第4章 みんな生きている 22. 家庭訪問

▲発展途上国の家

▲この家で10人が住んでいる

「配属先の学校の質の向上を図るには何をしたらいいか?」
現役小学校教師である先輩隊員へアドバイスを求めたところ、
「家庭訪問するのが良い」
と返事を得た。日本の学校もアフリカの学校も同じなのかは分からないが、それで何かが得れるかもしれない。早速、私のクラスの生徒のご家族へ挨拶するため、家庭訪問を始めた。

▲家庭訪問 

 授業後、生徒たちに案内

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第3章 発展途上国の壁  21. アフリカンファッション

▲かっこつけてるわけじゃないッス

 アフリカ・ジブチは日差しが強いし、暑い。
 サングラスとサンダルは必需品。ハンカチやネクタイみたいなもの。

 日本の就職面接で、サングラスとサンダルで行ったら、99%落ちるけど、アフリカではそんなことを理由に落とされることはない。学校も同じ。教師もサングラスとサンダル、生徒もサングラスとサンダル。私もサングラスをかけて教壇に立っている。ちょっとクールな感じ。

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第3章 発展途上国の壁  20. 社会適応の準備ができない子供たち

▲授業風景 左端:オマールくん〔自動車整備学科〕(17歳)

 ジブチの高校生ってどうなんだろう? みんな個性があるし、日本と同じように、まじめな子もいれば、そうでない子もいる。

 アリサビエ職業訓練学校自動車整備科も例外ではない。

 毎日元気に学校に来ているオマールくんがいるが、学校ではいつも落ち着きがないのが特徴。どう落ち着きがないかというと、みんなと同じことをするのがちょっと苦手。

 

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第3章 発展途上国の壁  19.アフリカで農業はできないと思ってた

▲野菜作り、水が問題

▲できたら分ける

 ソース作りからにわとり。食の渇望は暴走しだすと、エスカレートするばかりだ。ついに、
「宿舎の庭を耕し、畑にする!」
 と宣言!自給自足のハートに火を付けてしまった。

 野菜の種を首都ジブチで買い、昼の守衛のアデンさん、夜の守衛のムッサさんと一緒に畑を耕した。

 畑の野菜は、暑さに強い夏野菜の「ナス」。一度収穫が終わっても、枯れた苗に水をあげ続けてい

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第3章 発展途上国の壁  18.日本のソースが恋しい

▲道端にある屋台で食べる昼食 50フラン(30円)

 気づいたら、日本を離れて2カ月、職業訓練学校の仕事も始まり、この一軒家である宿舎での生活にも慣れてきたのだろうか、なぜか無性に日本のソースの味が恋しくなった。これは食のホームシックだ。

 やはり、生まれてからずっと親しんでいた言葉や食べ物、つまり日本語と日本食がずっと無いという状況や環境はかなりのストレスだ。日本に住んでいたら、すぐにコンビ

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第3章 発展途上国の壁  17.ジブチの青年教師たち

▲イブラヒム先生〔自動車整備〕(20代)とアトリエ工具置き場にて

 アリサビエ職業訓練学校に赴任して、交流が深くなったのは生徒よりも先生かもしれない。世代が近いこともあり、いろんなことをよく話す。
 私と同じ自動車整備科の20代のイブラヒム先生は頻繁にレストランからの宅配サンドイッチをご馳走してくれる。しかも、宅配者は生徒。生徒を使いパシッている。そのご馳走してくれるサンドイッチが、フォア=肝臓

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