清谷信一

清谷信一(きよたに しんいち、SHINICHI KIYOTANI) 防衛ジャーナリスト…

清谷信一

清谷信一(きよたに しんいち、SHINICHI KIYOTANI) 防衛ジャーナリスト。 ドイツの防衛専門誌、「European Security and Defence」日本特派員、 日本ペンクラブ会員。公式ブログ https://kiyotani.at.webry.info/

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  • 堀口英利さんへの公開質問状

最近の記事

事業がビジネスとわからない日本政府と寄生虫、IHIのジェットエンジンは韓国に勝てない。

日本の防衛航空宇宙産業振興の根源的な欠点は政府、防衛省、経産省、文科省、メーカーに防衛産業が「産業」であるという当たり前の認識がないことです。 だから世界の市場でどう戦うかという考え方すらできない。IHIに限らず防衛省に巣食っていれば税金チューチューで儲かると思っている寄生虫防衛産業です。ですから自社の事業を産業として伸ばしていこうという発想がない。 端的に言えば税金泥棒です。 メディアも同罪であたかも日本に最先端技術があって世界で戦えるという夜郎自大なテクノナショナリズ

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    • ■本日の市ヶ谷の噂■文科省を騙してインチキ教授を任命する防衛医大

      ■本日の市ヶ谷の噂■ 防衛医大は文科省を騙している。防衛医科大は文部科学省管轄の大学ではないため、文科省の大学評価・学位授与機構の教官審査が義務漬けられている。だが、防衛医科大は、この教官審査を受けない教官が複数名いる。彼らは専門の学術業績が無いのに教授や准教授になっている。そのからくりは学位授与機構の5年毎の定期審査なので、審査後に教授などの教官に任命し、次の審査前に退職させる。こうすれば教官審査を避けることができる。 定期審査を受けずに、部下の論文を共著とすることで論文は

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      • 自衛隊のパワードスーツは戦闘用よりも、兵站用

        空自百里基地で物資の運搬や整備の負担軽減でパワードスーツを導入します。 以前申し上げていたように、防衛省で戦闘用のパワードスーツを開発しいますが、もろくなものができず、また装備化の予算がないので調達も不可能です。 つまり開発事業ははじめから無理ゲーです。こんなことに予算と人間を割くよりも、民間が開発したパワードスーツを兵站向けに採用しろ、と主張してきましたが、その通りになりました。 当社初、航空自衛隊へマッスルスーツ14台を導入。 百里基地での物資の運搬、機体翼面の整備に

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        • 記者クラブ会員の新聞に防衛調達の記事は書けない。

          以下の記事は例によってですが軍事や軍事産業、更に申せば経営の知識のバックグランドが記者にないために何を言いたいのかわからない記事になっています。 ラーメン食ったことも、ラーメン屋に入ったこともない人間が、傾いたラーメン屋の立て直しを提言するようなものです。 小説一度も呼んだことがない人間が小説の書評を書くようなものです。 本日がわかっていないからそれらしい人たちの話を聞いて記事にしているだけです。ですから、問題の本質を理解していない。本質や問題点を理解する基礎的な知識が

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        事業がビジネスとわからない日本政府と寄生虫、IHIのジェ…

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        • 堀口英利さんへの公開質問状
          130本

        記事

          国産機ベースの電子戦機は税金のムダ遣い。

          空自はC-2輸送機をベースに二機種の電子戦機を導入しています。海自もこれまたP-1哨戒機をベースに電子戦機を開発中です。更にP-1の派生型は増えるでしょう。 一般論で申せば、既存の部隊運用している機体をベースにこのような派生型を作ることは利益があります。既存の部隊と訓練や兵站を共用できるからです。 ですが自衛隊の場合はマイナスの方が大きいでしょう。それは調達及び運用コストがが高すぎるので、そのようなメリットが吹き飛んでしまうからです。 5年前の数字ですが、C-2の飛行

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          国産機ベースの電子戦機は税金のムダ遣い。

          ■本日の市ヶ谷の噂 ■空自戦闘機マフィアの陰謀

          ■本日の市ヶ谷の噂 ■ 航空医学実験隊にはいまや航空専門医は一人もいなくなったが、空自では戦闘機マフィアがこの弱体化した航空医学実験隊を更に弱体化させようとしている動きがある。それは航空事故調査と事故防止の調査研究を行う、航空安全管理隊に航空医学実験隊を吸収させるよう画策しているという。これは目黒の航空研究センターを補強するという名目だが、政治家も絡んでいる。対して空幕衛生や航空医学実験隊司令はパイロットに恩を売り、自分の出世と引き換えに言われるがまま、この研究拠点の弱体化に

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          ■本日の市ヶ谷の噂 ■空自戦闘機マフィアの陰謀

          日本に国産航空機開発の能力は官民ともにない。

          経産省は次世代の旅客機を開発すると発表しています。ですがこれは120%失敗します。 政治も役所も、業界に当事者意識と能力が欠如しているからです。 MRJにしても政府や経産省が適宜手を打っていれば、なんとか実用化までこぎつけたでしょう。その見識も覚悟も政治にも経産省にもなかったということです。 戦闘機を開発する能力をもった大三菱重工の能力をもってすれば、旅客機なんぞ簡単に作れると誇大妄想していただけです。 能力がないならば税金使ってできないプロジェクトをやらないほういいです

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          日本に国産航空機開発の能力は官民ともにない。

          ■本日の市ヶ谷の噂スペシャル ■ 内倉空幕長の将たる器

          ■本日の市ヶ谷の噂 ■ 木曜日は統幕長、陸幕長、空幕長の定例会見日。それぞれが14:30、15:00、15:30となっているが年度末の28日は吉田圭秀統幕長の会見のみが行われた。 これは内倉浩昭空幕長が、ニュースになったパワハラ魔王こと補給本部長、阿部睦晴空将の懲戒処分公表の日に会見で記者に詰め寄られ、その次の会見日である28日は、阿部空将が「円満退職」する日でもあるので、またも記者に詰め寄られ追求されるのを嫌ったためか、早々に会見をやらないと決めた。 ただ空幕長だけが会見

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          【空自練習機日米共同開発】NSSの元防衛事務次官は大本営作戦参謀か?

          空自練習機日米共同開発は第二のイージス・アショアか? 以下の記事で紹介した元ネタは毎日新聞ですが、どこから話がでたのでしょうか? あまり筋のいい話ではありません。しかも後追い記事は殆どない。 どこからから思惑があってリークされた観測気球ではないでしょうか。 空自練習機日米共同開発は無理筋な政治案件 https://kiyotani.seesaa.net/article/502811509.html?1711939589 知りうる限り空幕ではないでしょう。 恐らくはNSS

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          ■本日の市ヶ谷の噂■P-1の稼働率はたった3割

          ■本日の市ヶ谷の噂■ 海自が誇るP-1哨戒機の稼働率は約3割に過ぎない。これまで多額の予算が「能力近代化」の名目で費やされて来たが実態は不具合の改修に使用された模様。癌はIHIのP-1専用エンジンF7。ブレード破損が多発し、その予防のために頻繁に飛行停止を行っている。もう一つの癌が光学のシロウトである富士通製が担当したHAQ-2光学/赤外線探査装置。P-3C同様機内に出し入れできるタイプだが頻繁に故障、現場ではこれ以上P-1を入れてくれなと泣きが入っている、との噂。 月刊軍

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          空自練習機日米共同開発は無理筋な政治案件

          これは政治案件で結構剣呑な話だと思います。T-4後継は単に中等練習機の調達だけでは済まない話です。 空自の次期練習機、初の日米共同開発へ ブルーインパルス機後継 https://mainichi.jp/articles/20240323/k00/00m/010/164000c >日米両政府が、航空自衛隊の戦闘機パイロット用の練習機「T4」の後継機を共同開発することで調整していることが分かった。岸田文雄首相が国賓待遇で訪米し、4月10日にワシントンで予定されているバイデン大

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          ■本日の市ヶ谷の噂■US-2は新明和の言い値

          値段高騰の激しいUS-2だが新明和営業は一週間でしれっと、見積書を100億円も上げてきた、との噂。 月刊軍事研究4月号に陸自の18式防弾ベストに関する記事を寄稿しました。 軍事研究 2024年 04 月号 [雑誌] apan in Depthに以下の記事を寄稿しました。 次期装輪装甲車、AMV採用を検証する その2 AMVのライセンス生産によって日本の装甲車事業は壊滅する https://japan-indepth.jp/?p=81695 次期装輪装甲車、AMV採用を

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          【US-2神話】ゾンビ飛行艇を礼賛するテクノナショナリズムは国を滅ぼす

          未だに論理的に考えることができず、「日本が世界に誇る技術すげー」的なお気持ち表明なテクノナショナリズムむき出しの記事はもういい加減やめて欲しいものです。 そういうヨシヨシ記事ばかりだから、現実に目を背けて無能やムダが意識されずに、過去の栄光にしがみついてお互いにヨシヨシされて自己正当化をする。これが、日本企業が凋落した理由でもあるでしょう。 US-2はゾンビです。あるいは海自のリソースを食いつぶす胃ろう老人装備です。US-2を礼賛することは海自のリソースを食いつぶして中

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          ■本日の市ヶ谷の噂■専門医のいない航空医学実験隊

          ■本日の市ヶ谷の噂■ 航空医学実験隊の加速訓練の担当医官は循環器内科やの脳外科など気絶を扱う専門医が適任だが、現在は消化器内科医で3月中に退職。空間識訓練の担当は、めまいや乗り物酔いを扱う耳鼻科医が適任だが、現在は整形外科の育児ままさん医官が担当。低圧訓練の担当は低酸素症状を扱う呼吸器科が適任だが、現在は皮膚科医が担当。これでまともな戦闘機や練習機が開発できると大言壮語している空幕の将官は精神病院に言ったほうがいいレベル、との噂。 月刊軍事研究4月号に陸自の18式防弾ベスト

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          経産省の防衛装備品関連中堅中小企業振興策は確実に失敗する

          防衛装備品国産化、中小企業との適正取引へ指針 斎藤経産相が策定の考え https://news.livedoor.com/article/detail/26095153/ >斎藤健経済産業相は22日の参院経産委員会で、防衛装備品の国産化に力を入れるため、大企業と中堅中小企業の適正取引を進めるガイドラインを近く策定する考えを示した。「防衛省と直接の契約関係にない中堅中小企業も含めたサプライチェーン(供給網)全体で防衛産業の基盤強化を図っていく」と述べた。  >自衛隊に需要

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          経産省の防衛装備品関連中堅中小企業振興策は確実に失敗す…

          ■本日の市ヶ谷の噂■空自のパワハラ将軍は実質無罪で円満退職。

          ■本日の市ヶ谷の噂■ 航空自衛隊は補給本部長を務める阿部睦晴空将を3人の部下に長時間の指導を繰り返すなどパワハラをしたとして停職4日の懲戒処分にしたが、事実上無罪放免で、免職にもならず3月28日「円満退職」。だが阿部は昔から有名なパワハラ親父で、勉強だけは出来て空将まで昇進したが、 過去 何度もパワハラを訴えられ、自殺者もでいていたが、もみ消された、との噂。

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