アフリカのホテル★★★★★
アフリカnoホテル²to³
アフリカ勤務中
「辛坊治郎SundayKiss」
ご一行様がジブチを訪問し
現地で二番目に高級な「シェラトンジブチ」
に滞在された。
シェラトンはジブチで二番目に高級なホテルです。
星は★★★★
元ミス日本ファイナリスト
の【加納永美子】さんが
ホテルのプールで水着撮影している時
ドイツ兵に囲まれて・・・
「あの美人はだれだ!」
となった。
番組あてにドイツ兵の発言をチクったのは
小生です!
「Wer ist diese Schönheit?」
とびっくりしたことを・・
現地から帰国した直後の小生へ報告が・・・
番組の構成作家さんに告げ口しました。🙊
番組後半の36分過ぎから小生が・・・
しゃべれる範囲で・・・
ジブチ唯一の★★★★★
ジブチにはもう一つ高級ホテルがあります。
なんと星が★★★★★
名前は・・・武士の情け・・・書きません。
※調べればすぐにわかりますが・・・
その・・・とある一流ホテルでの出来事です。
同僚数名とホテル屋上ラウンジのバーで
一杯2500円と高級なハイボール
と言っても中身のお酒は普通の
『ジャックダニエル』です・・・
現地の給与水準は
日本の5分の1くらいです。
そして成人の5割が失業者だと
世界銀行が言っているので・・・
2000円のビールがどれほど高価な飲み物か
実感していただけるでしょうか。
ホテルの宿泊費も一泊3万5千円ぐらいです。
この国の物価水準と比較すれば・・・
超高級ホテルです。
小生はそのバーでウイスキーグラスを
割ってしまいました。
ちょっと手をすべらせて床に落としたら・・・
屋上なのでコンクリートの床と正面衝突・・・
当然割れますよね。
黙って立ち去り・・・
あとから座ったお客さんが怪我でもしたら
後味が悪いので・・・
ウエイターを呼んで
『グラスを割ったことを申し出る』と
「このグラスは高いんだ100ドル払え!」
とフランス語で言われました
聞き返すと英語で
「$100におまけしてやるこの場で俺に払え!」
と高圧的な怒り顔で・・・請求してきました。
(怒っている演技だと思いましたが。)
割ったのは小生です
自分の非は認めますが・・・
少し釈然としないので屋内のバーカウンターへ行き
ラウンジのマネージャーに
「グラスを割ったら100ドル払え!」
と言われたと告げる・・と
「ウイスキーグラスは高いんだココで払って!」
といわれました。(こいつらみんな・・・)
その場では
「現金を持ってないルームチャージにして」
と一応引き下がりました。
この理由・・・お気づきですよね!
不当な請求です。
日本と僅かな先進国以外なら結構あるお話です。
恐らく本物の一流のホテルでは
高級な調度品や備品を壊さないかぎり・・・
「グラスを弁償しろ」と言いません。
たしかに高級なタンブラー・・・バカラなどは
1個1万円位は当たり前
「いいお値段」です。
しかしバカラは頑丈そうで結構弱い。
縦方向の一点に力を加えると・・・たとえば
「淵をスプーンで軽くたたいても」
割れます!
高級ホテルであれば・・・
規模の大きなホテルなら尚更
割れます!
高級なグラスを提供するのは
「ホテルの格を保つため」
値段より
「お怪我はございませんでしたか?」
と気遣うのが一流ホテルです。
消耗品であるグラスを割ったくらいで
「お客様に弁償させる」
なんて一流ホテルの名折れです。
ただし・・・国によっては
その国では一流と言われるホテルでも
「従業員教育」が
行き届かない場合もあります。
これは世界的なホテルチェーンでも同じです。
まさか
「〇〇コン」とか「〇〇トン」
なんて思わず・・・
不当な請求だと思ったら
「その場で解決」してはいけないのです。
そのホテルは・・・
日本のとある建設会社が施行したホテルです。
大使館や自衛隊・日本企業関係者なども利用する
ホテルです。
小生も・・・仕事上でお付き合いがあり
経理担当のマネージャーとは・・・
最低でも月に一度はお会いする間柄でした。
ある時に偶然マネージャーが席あきで・・
隣の部屋におらえたGMが
「俺のオフィスで待っておけ」と
飲み物までGM自らがサーブしてくれました。
それくらいフレンドリーなホテルなんですが
でも・・・現地人のウエイターは
そんな事情を知るハズがありません。
『この東洋人は脅かせば100ドルくらい払う』
と思ったのでしょう。
そのホテルは欧米人や中国人の富裕層や外交官など
が頻繁に利用するホテルです。
ジムやプール・レストランでは中国人のほうが上客
なのか私服を着ていると中国語で話しかけられる
ほうが多いくらいです。
ジブチ市内で
日本語or中国語で話しかけられる比率は
「半分半分くらい」です。
一流ホテルを利用するのは中国人のほうが多い
のかもしれません。
推測でしかありませんが。
「一流ホテルではグラスを割ったくらいで・・・」
という習慣を彼らは気付いていないのでしょう?
何度か「自分の小遣い稼ぎ」に成功したら・・・
ホテルの信用など関係なしに
「またカモがネギをぶら下げてトリモチに・・」
そんな軽い気持ちなのでしょう。
フロントも顔なじみなので・・・
いつものようにホテルのバックオフィスに行って
経理マネージャーに告げ口しに行くと・・・
彼は不在でした。
仕方ないのでフロントのマネージャーに
昨夜のことを話すと
「マスターケガはなかった?
申し訳ない俺から言っておくから勘弁して・・」
と謝られました。
フロントマンは世界標準の一流ホテル
でほっとしました。
フロントのマネージャーは、フィリピン系のお名前なので現地採用ではないと思います。
経理マネージャーはパキスタン人でした。
中国人の勢いはジブチでも日増しに強くなって・・
街には中国語の看板があちこちで見られます。
国力を背景に中国人も胸を張って街を闊歩します。
日本人の小生は・・・
国内では5つ星ホテルなんて利用しません。
日本では★でも★★でもキチンとしたサービスが
提供されるので
「5つ星なんて高額なホテルは結婚式に参列する
くらいしか用事のない場所です。」
ただし・・・発展途上国では・・・・
身の安全や情報の安全のため・・・
多少高額でも四つ星や五つ星ホテルを利用する
場面はあります。
ドバイが現在のような・・・
高級リゾートになる以前に滞在した小生にとって
「ジブチのホテルは昔のドバイのホテル」
みたいに感じたのです。
「ドンガラと名前だけ一流チェーンホテル」
だけど・・・内実が伴っていない・・・
今のドバイしかご存じない方は
・・・「また海尾のホラ話が始まった!」
ぐらいに感じられるかもしれません・・・
今から15年前くらいのドバイでも・・・
似たような事はありました。
小生はドバイやジブチの評判を貶めようと思って
こんな記事を書いているのではありません。
既に
ドバイのホテルは世界標準を超えています。
ただジブチはいまだに成長期の国です。
一流ホテルはなぜ一流なのか・・・
それを具現化するためには・・・・
「従業員の質を高めないと・・・
値段だけの一流から脱皮できないのです。」
新興国のお客様も・・・
「不当な請求には応じる必要はない!」
とそのうち気付かれるでしょう。
ホテル文化とは・・・
箱モノだけでなく
従業員と客・・・
それぞれをあわせかがみに写した文化です。
ジブチのあのホテルも・・・
名実ともに一流へ脱皮しているかもしれません。
ジブチの発展は
地域の情勢が混沌としている割には順調です。
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