記事一覧
不 時 着 し た ら 梨 泰 院 だ っ た
タイトルを見ただけでピンとくる人は、おわかりだろう。
これから総括しますよ、韓流ドラマ沼に首までつかった2020を。
韓国ドラマにここまでハマるなんて、まったくの想定外だった。
「睡眠不足が否めない。そろそろ上司にバレそうだ…。寝ていないのは韓国ドラマを深夜まで見ているせいだなんていえない!!」
と毎日震えながら、手のひらサイズのスマホの画面を “全集中、キュンの呼吸” で見つめ続けた。
ここ
名前を呼ばれないことがかなしいんじゃない
アルツハイマー型認知症の父・やっさんについてのコラムです。
前回まではこちらから。
2018年6月2日(土)。そうか、もう2年になるのか。
この日はたのしくて思い出すたびに笑っちゃうから、きっと生涯忘れない。
時系列でいうとちょっと先のおはなし
やっさんの認知症と本格的にかかわるようになってから9ヶ月後のこと。
朝からきいろい太陽の光がアスファルトを突き刺すように注いでいた。
そんな夏のよう
当たりまえだけど、母は社会の一員だった
アルツハイマー型認知症の父についてのコラムです。
前回まではこちらから
今回は母のことを。
介護うつになった母が入院したことでやっさんの介護がはじまったのだけれど、母からは最初に釘を刺されていたことがあった。
「◯◯さんと◯◯さんには事情を説明していい。でも◯◯さんには言わないでほしい。あと入院しているのが精神病院ということも知られたくない」
言い分はわかる。
地方の人間関係については、ま
煮たまご、それは母性。
家にいる時間が長い。
というか1日中家にいる。
必然的に料理をする時間が増えた。
SNSではやたらとクッキーが焼かれ、パンが焼かれているのを見かける。
街からはホットケーキミックスが消えた。強力粉も薄力粉も片栗粉でさえ手に入らない。
“心が落ち着かないときに何かを焼きたがる”というのは、人間の本能がそうさせるのであって、一種の自己防衛なのかもしれない。
それに関していえば、身覚えがありあまる。
「たすけて」といえた相手はSNSの人でした
強く生きることを求められる時代に
Planetというとってもとってもマイナーで、やさしいSNSアプリがあることをご存知だろうか。
2016年公開の「リップヴァンウィンクルの花嫁」という映画のなかで登場人物たちが使用したSNSを実用化したものである。
事前に抽選で当選した人と、その当選者には3人まで招待枠が与えられており友人を招待できる(現在も招待は可能)。
2020.3.31追記:先着1
もし衛生兵だったら、わたしはわたしを助けただろうか
MOTTAINAI 忘れもしない、いきなり電子レンジでゆで卵を温めようとして爆発させたあの日の衝撃から、やっさんの行動が自分の理解の範囲を越えていることはなんとなくわかった。認知症というのはそういうものなのだ。
朝になると「ごはんは?」と5時すぎには起こされ、夜は夜で寝たかな?と思って様子を見にいくと、電気を煌々と灯して部屋の中でぶつぶつとなにかを喋りながら探し物をしていたりした。
「なに探して
ワタミの宅食・石本さん
認知症であるやっさんの食欲モンスターっぷりは以前に紹介しているとおり。満腹中枢が機能していないので、1日中なにかを食べていないと落ちつかない。
やっさんの抗えない食欲と供給する側としての果てしない戦いは、一生続くだろうと思われていた…が! 世の中にはすばらしいシステムが爆誕していた。
宅食サービスである。はい、神です、神。
調理済みのお料理をレンジであたためるだけ、の多忙なママや単身者には特に
やっさんとのお風呂戦争②
やっさんとのお風呂戦争①のつづきです。
なにがなんでもお風呂にはいることを拒否するやっさんの言動にゲンナリしてたわたしは、母にそっこうでチクることにした。
すると「身内がいると甘えが出るから、その場にいなくていい」との助言が飛び出す。
どうやら何度も来ている看護師さんたちは、わが家の内部やお風呂場の仕様を熟知しているので、まかせてしまったほうがうまくいきやすいとのこと。
いやいや、それはやくお
やっさんとのお風呂戦争①
今もなお、解決策が見つからず、われら家族を悩ませつづける認知症患者にありがちな厄介な問題がある。
「やっさんがお風呂にはいってくれない」だ。
家族としては衛生面が気になるのはもちろんだけれど、元来、風呂好きなのを知っているのでなぜそんなにも拒否をするのかがわからない。戸惑うしかない。
こちらが「お風呂にはいったら?」「最近着がえてないよ」などと言おうものなら決まって「風呂は自分ではいりたいと