もし衛生兵だったら、わたしはわたしを助けただろうか
MOTTAINAI 忘れもしない、いきなり電子レンジでゆで卵を温めようとして爆発させたあの日の衝撃から、やっさんの行動が自分の理解の範囲を越えていることはなんとなくわかった。認知症というのはそういうものなのだ。
朝になると「ごはんは?」と5時すぎには起こされ、夜は夜で寝たかな?と思って様子を見にいくと、電気を煌々と灯して部屋の中でぶつぶつとなにかを喋りながら探し物をしていたりした。
「なに探してるの?」と聞いて、振り向いたやっさんに「お前だよ!!!」と叫ばれた日には漏らしか