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ビールの新しいストーリーは続いている
株式会社ビアスタイル21という会社と、GARGERY(ガージェリー)というビールブランドについて話したい。社員数3名の小さな会社、全国約1,000の飲食店で扱っていただいているビール、その成り立ちと20年以上に渡る物語は、少し面白い。
取締役兼ビール醸造責任者の佐々木正幸、営業&ブランド伝道師の座間雄樹、そして代表取締役(※)でありマーケティング責任者の自分、別所弘章の三人 、この3人になるまで
30年へのカウントダウン
日本においてクラフトビール(当時の呼び方は「地ビール」)が誕生したのは、1994年2月の酒税法の改正により、ビール製造免許を取るのに必要な最低製造量が大きく引き下げられたことで、中小の造り手によるビール製造が可能になったことが契機となっている。このとき全国で最初にブルーパブの営業を開始し、日本で初めての国内製造クラフトビールとなったのがエチゴビール。つまりエチゴビールの創業は、日本のクラフトビール
もっとみる「ロマンを語ろう、舞台に立とう!」のはじまり
「全国第一号地ビール」に恩返しをしたい
ビジネスで自己紹介しろと言われれば、飲食店限定ビール「ガージェリー」を展開する株式会社ビアスタイル21の代表ということなのだが、それと共に2018年春からエチゴビール株式会社でマーケティング責任者の役割を担っている。正確に言えば、株式会社ビアスタイル21がエチゴビール株式会社のマーケティング業務を受託し、半身だけ出向したような形でエチゴビールのマーケティン
優しく包み込むように
下の写真はgoogle検索の画面をキャプチャーしたものだが、何という言葉で検索した結果か想像つくだろうか?
女性がショールを羽織っている写真がたくさん並んでいるが、その中に、あれ?と思う画像が混じっている。ページをスクロールすると、やはり延々とショールが並ぶが、僅かながら毛色の異なる写真が混ざっている。一枚はビールの写真で、一枚は何か商品ロゴのようなもの。
それは「GARGERY Xale(ガ
最後までステージに立っている
街の空気感が変わった。動き出した。
思ったよりも熱気がある。
待機することが多かったから、この活発さに戸惑う。
自分は乗り遅れたんじゃないか。
そんなことを感じながら、いつものカウンターに着き、一杯。
ガージェリーは、ブランド名、ロゴのデザインなどに様々なメッセージが込められており、一杯のビールが、飲み手に何かを語りかける。そして、いくつかの要素の中でも、最も雄弁なのがガージェリーのオリジナル
微笑みが咲き、想いが実りますように
エチゴビール、2023年最初の新商品「林檎とハーブの微笑みエール」が発売された。僕がエチゴビールの商品開発を請け負うようになって、もう何商品目になるだろう?幸いにもこの白熊シリーズはずっと好評をいただいており、SNSでお客様が楽しんで召し上がっている様子を見るのが楽しく嬉しい。
白熊シリーズを最初に発売したのが2018年のALWAYS A WHITE(2・3回目はALWAYS A WITに商品名
泡跡(ほうせき)をつみ重ねる時
それはエンジェルリング(天使の輪)やレースの模様に喩えられる。
ビールの出来、コンディション、注ぎ方、グラスの洗い方、そして飲み方まで、醸造所から飲む場所、飲む瞬間までのいろいろが関わってできている、物語の結末のようなものとも言える。
時には、ふんわりやわらかく、
時には繊細な模様を描き、
時には何かを語りかける記号のようだ。
この特別な空間で、光と影の中に佇むリュトンを見ていたら、エン
おいしさ時間は、“酸化”することに“異議”がある
「おいしいビールを飲みたい!」といった主旨の話は大抵、ビール会社・ビアスタイル選びから始まり、グラス選び、注ぎ方、ビールの温度、料理とのペアリングというようなことで締め括られることが多いが、ビールそのもののコンディション、特に鮮度について触れているものが少ないと感じる。昔からビール工場で飲むビールはおいしい、と言われるが、その逆で、工場を出荷した後のビールは生鮮食品のように「劣化」という脅威に常に
もっとみる転職モラトリアム期の言葉
Facebookの機能で過去の同じ日の投稿を「思い出」として表示してくれるのがあるのだけど、2014年10月のこんな投稿が出てきた。長年務めたキリンビールを早期退職することを決めたけど、まだビアスタイル21社に復帰することは決めていなかった時期だ。僕のキリンビールでのキャリアを簡潔によくまとめてあるので、メモとして、こちらにコピーしておく。
*** 以下 2014年10月13日 Facebook